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ゼミ卒業生の声

 富盛ゼミはとても和やかな雰囲気の中、毎週木曜5限に行なわれています。このゼミでは、専攻語ごとの個別言語の研究とは異なり、言語類型論という立場から勉強しています。
 言語類型論とは、広く世界中の言語を比較・検討することで人間の言語が持つ共通特徴を探り当てようとする研究分野です。もう少し簡単に言えば、世界の諸言語を比較し、諸言語はどのような点で、どの程度異なっているか、諸言語にはどの様な点で、どの程度共通性があるか、といったことを研究するものです。
 どうして諸言語を比較するかと言うと、諸言語を比較することによって、ただ一つの言語を研究しているだけでは気づかないことに気づくことができるためです。例えば、日本語は標準的な言語だが、英語は世界でも稀に見る、極めて珍しい言語である、といった非常に興味深い研究があります。日本語が標準的で、英語が変わっているなんて、驚きではないですか?
 ゼミ生の研究テーマを少し挙げると、

 ・現代日本語の造語法
 ・現代日本語の外来語における音借用の問題
 ・イタリア南部方言の研究
 ・現代西欧諸語比較対照造語法
 ・ロシア語の主語表現

 といったものがあります。
 言語学などと聞くと難しく感じられるかもしれませんが(まあ確かに難しいですが)、ゼミ生全員で本を読んだり、講演を聞いたりなどして言語に対する理解を深めるように努めています。ゼミ内にはいろいろな人がいて、様々な視点からの意見が聞けます。また、懇親会やお花見などを開いて親交を深めています。

内田 裕毅(欧米第二課程スペイン語専攻;2004年度卒業ゼミ生)
(※この項は東京外国語大学大学案内2005より転載)

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