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プロフィール

富盛 伸夫(TOMIMORI, Nobuo)

所属: 外国語学部、言語・情報講座、人文系列

専門分野 

 専攻は一般言語学、ロマンス言語学です。
 主な専門分野は3つにまとめると以下の通りです:

  1. コミュニケーション機能からとらえた人間言語の普遍的問題:記号論、ソシュール研究、発話分析、テクスト言語学的アプローチなどに関心を拡げています。
  2. 言語接触論:言語共同体内、あるいは言語間の言語的接触から生ずる干渉現象を研究対象とする。加えて、類型論的観点や言語政策、言語表記に関わる分野に関心があります。
  3. ロマンス言語学:類型論からみたロマンス諸語の比較・対照、スイス・ロマンシュ語、フランス語諸方言などを中心に、言語接触や新語形成の観点から研究しています。

最近の研究

 研究領域は特にロマンス諸語の中でもレト・ロマンス諸語を対象としている。科研費のテーマとして、汎用機器を活用したマルチメディア言語地図作成に1995年以来関わってきたが、この成果を利用して、三次元処理技術を応用した言語教育教材用ツールの開発研究に向かった。とりわけ、多言語対応のWebインターフェイスを活用した外国語練習問題をJavaScriptを用いて容易に作成できる現職教師用のツールを開発してきた。他方で、スイス・ロマンシュ語を新たに類型論的視点からとらえ直す試みを、新語形成法と統語構造のレベルにおいて現象を整理しつつ、科研費のテーマとしてこの3年以来進めている。

担当科目(今年度)

 外国語学部: 「言語学基礎(現代言語学の基本概念)」(火・4限)、「言語学演習(コミュニケーションの言語学)」(木曜・4限)、「言語学(言語学卒業論文演習)」(木曜・5限)、「言語学特殊研究(スイス・ロマンシュ語概説)」(金・3限)など。
 大学院博士前期課程: 「一般言語学研究(テクストの言語学)」(金曜・2限)
 大学院博士後期課程: 「言語基礎論」(木曜・2限)

 ●各講義の内容の詳細はこちらのページ(「今年度開講授業」のページ)をご覧下さい。

職歴

1977年10月〜1978年9月 ジュネーブ大学文学部講師
1978年10月〜1980年3月 西南学院大学文学部講師
1980年 4月〜1986年3月 西南学院大学文学部助教授
1986年 4月〜1987年3月 西南学院大学文学部教授
1987年 4月〜1994年3月 東京外国語大学外国語学部助教授
1994年 4月〜 東京外国語大学外国語学部教授
1994年 4月〜1995年3月 語学研究所所長
1995年 4月〜1998年3月 東京大学大学院人文社会系研究科教授(併任)
1995年 4月〜2000年3月 東京外国語大学学生部長、評議員(併任)
2000年 4月〜2001年8月 東京外国語大学副学長(企画・研究等担当)
2001年 9月〜 東京外国語大学附属図書館長(併任)
2004年 4月〜 国立大学法人東京外国語大学学長特別補佐(兼任)

所属学会など

外国語教育学会(会長)
日本ロマンス語学会(理事、副会長、事務局長)
国際アーサー王学会
日本フランス語学会
財団法人フランス語教育振興協会(評議員・専門委員)
大学外部評価委員(大阪大学言語文化部、大阪外国語大学)

研究業績など

主要研究業績

「スイス・ロマンシュ語における新語形成と受容プロセスの研究」(平成14年度〜平成15年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書)

「Webインターフェイスを活用した外国語練習問題の可能性」『外国語教育研究』(外国語教育学会紀要)第4号、43-54、2001年12月、(吉田一彦と共著)

「Webインタフェイスを活用した教材開発の研究」『三次元マルチメディア型言語文化情報地図作成プログラムの開発と言語教育への応用研究』(平成11年度?平成12年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書)、29-44、2001年3月、(吉田一彦と共著)

「ソシュールの言語思想」 (荒このみ、谷川道子編著)『境界の「言語」』新曜社所収、pp. 245-251、2000年10月

「三次元マルチメディア処理技術を応用した言語教育教材用ツールの開発研究」、東京外国語大学『語学研究所論集』第5号、25-52、2000年3月、(有吉英心子、吉田一彦と共著)

「三次元マルチメディア型言語地図作成プログラムの開発と他分野への応用研究」 文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」1998年度研究成果報告書 201-210、(CD-ROM及びWeb上でも公開) 1999年3月

「スイス・ロマンシュ語の三次元マルチメディア型言語地図作成プログラムの開発研究」 文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」1997年度研究成果報告書 1998(CD-ROM及びWeb上で公開のためページ数の記載なし)

「スイス・ロマンシュ語の三次元マルチメディア型言語地図作成プログラムの開発研究」 (文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」研究情報誌『じんもんこん』第4号,68-69, 1997)

「レト・ロマンス諸語のマルチメディア言語地図作成のためのプログラム開発研究」(文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」1995年度研究成果報告書, 391-400, 1996)

Sur les enquetes linguistiques de Ferdinand de Saussure: Observation et conscience linguistique du sujet parlant Saussure and Linguistics Today, Roma 129-150 1995年11月

「レト・ロマンス諸語における『条件法』の形成と用法, 特にスイス・ロマンシュ語スルセルヴァ方言の条件法の機能分化について」(日本ロマンス語学会編『ロマンス語研究27』, 35-46, 1994)

「レト・ロマンス語エンガディン方言における受動態の諸問題(II)-「受動態」の概念をめぐって-」( 『東京外国語大学論集48』, 1-19, 1994)

「レト・ロマンス語エンガディン方言における受動態の諸問題(I)-「受動形」の形態統語的特質について-」(『東京外国語大学論集47』, 1-27, 1993)

科研費等

平成7年度、「レト・ロマンス諸語のマルチメディア言語地図作成のためのプログラム開発研究」文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」

平成8年度、「レト・ロマンス諸語のマルチメディア言語地図作成のためのプログラム開発研究」文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」

平成9年度、「スイス・ロマンシュ語の三次元マルチメディア型言語地図作成プログラムの開発研究」文部省科学研究費補助金重点領域「人文科学とコンピュータ」

平成10年度、「三次元マルチメディア型言語地図作成プログラムの開発と他分野への応用研究」文部省科学研究費補助金特定研究「人文科学とコンピュータ」

平成11年度文部省科学研究費補助金基盤研究(c)「三次元マルチメディア型言語文化情報地図作成プログラムの開発と言語教育への応用研究」 

平成14〜15年度文部省科学研究費補助金基盤研究(c)「スイス・ロマンシュ語における新語形成と受容プロセスの研究」  

平成16〜17年度文部省科学研究費補助金基盤研究(c)「多言語併用状況におけるスイス・ロマンシュ語統語構造の動態的研究」

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