『AはBがCである』の構造の文を、ここでは「二重主語文」と呼んでおきます。 まず『Aは』と『BがCである』と分節でき、前者が《主部》、後者が《述部》と捉えられます。さらに『BがCである』の部分は『Bが』『Cである』と分節することができ、大きな枠組みの《述部》の中に、さらに《主部》(『Bが』)と《述部》(『Cである』)が収まっていると考えられます。 インドネシア語では、『Bが』の部分に -nya という要素が付け加えられ、『AはBがCである』は "A B-nya C." となります。また『Bが』『Cである』が入れ替わり、『AはCである、Bが。』("A C B-nya.")という文型もあります。以下の2番目の文がその例です。イントネーションにも違いが出てきます。 |
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「彼(女)は髪が長い。」 | 音声(MP3形式:52KB) |
音声(WAV形式:745KB) | ||
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「それはランブタンというのです。」 (「それは、ランブタンです、名前は。」) |
音声(MP3形式:47KB) |
音声(WAV形式:681KB) | ||
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