概要

背景と目的

今日のアジア太平洋では、安全保障上の不確実性や著大な貧富の格差など、持続可能な地域の未来を創造するにあたって、国家間でも一国内でも多くの障壁があります。この困難な状況から脱却するには、 個々の学術的・実務的分野で専門的な知見を創出・蓄積していくにとどまらず、多様な主体と問題が複雑に絡み合った現実を総合的にとらえ、かつ、現状にとらわれない柔軟な発想をもち、それによって諸分野の知見をつなぐ調整能力を身につけた人材の育成と輩出が求められます。このような教育的課題に取り組む本事業では、専攻分野と文化的背景を異にする日本・米国・フィリピン・韓国の学生が、アジア太平洋の現状について学んだうえで、GX・DX分野をも組み込んだ学際的な教育プログラムのなかで多様なアイデアと知見を取り込み、言語・文化・専攻分野の違いを≪架橋≫して問題解決を導く創造的な調整能力を育みます。

プログラム概要

本事業の主な対象は、米国及びフィリピンの海外相手大学から本学に実留学する学部生と、それらの大学に本学 から実留学する学部生です。これらの学生を対象に、アジア太平洋という共通の地域に立脚しつつ、文化的背景と専攻分野の相違を乗り越え、対話と協働を通して持続可能な未来を構想しうる調整能力の育成を目的とします。その達成に向け、本事業は、1.オンライン・プログラム、2.オンキャンパス・プログラム、3.オンサイト・プログラムの3部から成る教育プログラムを対象学生に提供します。

TP-Bridge プルグラムでは、日本人学生と米国・フィリピンの学生が、ともにオンライン・プログラム(10月~3月)に参加します。春学期(4月~7月)には、日本人学生と10月または4月から本学にやってきた米国・フィリピン人学生を対象に、英語による授業とオンラインも併用したインターンシップを行います。7月には、韓国で短期研修を行い、学修成果を報告します。日本人学生はその後短期または中長期の派遣留学に出発し、米国・フィリピン人学生は留学を終えて帰国します。いずれも、その後再度オンライン・プログラムに参加することもできます。

パートナー大学

  • サンディエゴ州立大学
  • カリフォルニア州立大学ノースリッジ校
  • サンフランシスコ州立大学
  • ハワイ大学マノア校
  • ネブラスカ大学カーニー校
  • カリフォルニア大学リバーサイド校
  • カリフォルニア大学アーバイン校
  • フィリピン国立大学
  • アテネオ・デ・マニラ大学
  • デラサール大学
  • ソウル大学

広報資料

  • 東京外国語大学での1日


留学生と日本人学生と東京外国語大学での1日を体験しましょう!
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