活動報告

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国際日本研究センター国際日本語教育部門主催研究会「多様化する日本語教育-日本語教育の現場の声を聞く-」第1回研究会報告

国際日本研究センター国際日本語教育部門主催研究会「多様化する日本語教育-日本語教育の現場の声を聞く-」第1回研究会が9月21日(金)14:00~16:30アゴラグローバル3階プロジェクトスペースにおいて開かれた。 
 現在日本語教育は、地域、対象、目的、学習者、教師などさまざまな分野で多様化している。多様化している現場の状況を知るために、さまざまな日本語教育の現場のいろいろな立場の方をお招きし、日本語教育の現状を知ることを目的とした研究会を今後連続して開きたいと考え、その第1回目として、お二人の方をお招きした。
 本学名誉教授である小林幸江氏は「TUFSオープンアカデミー日本語指導者養成プログラムの現状と課題」と題し、日本語教員の養成講座とは別の枠組みでの「指導者養成プログラム」の立ち上げについて経緯や現状、そして問題点について報告した。日本語教育の現場の多様化と同時に求められる指導者も多様化し、またそれを目指す人々の多様化という現実のあることが示された。
 また、教育の場とは別の視点、立場から、世界中で最も多く使われている初級教材「みんなの日本語」シリーズを含む日本語教育関係の教材を多数出版しているスリーエーネットワーク出版で編集を担当しておられる佐野智子氏に「教材編集の現場から見た日本語教育」についてお話を伺った。佐野氏はスリーエーネットワークで出版してきた教材とその時代の要請、潮流について紹介した後、現在、日本語学校の急増、教師が増えるに従い、求められるものも変わってきているという現状について報告した。その後20名ほどの出席者も含めて自由に,そして活発な意見交換,情報交換が行われた。

小林幸江先生

佐野智子氏

佐野智子さんの講演内容 (文字起こし、PDF )