活動報告

Activity Reports

センターの活動報告です

研究会「外国語と日本語との対照言語学的研究」

東京外国語大学国際日本研究センター
対照日本語部門主催
『外国語と日本語との対照言語学的研究』
第2回研究会

発表者および発表題目:
岡野賢二氏(東京外国語大学)「現代口語ビルマ語の「の(だ)」」
成田節氏(東京外国語大学)「ドイツ語と日本語の受動文」
益岡隆志氏(神戸市外国語大学)「接続形式の分化をめぐって」

日時:2010年7月3日(土)13:15-18:00
会場:東京外国語大学 語学研究所 (研究講義棟4階)

対照日本語部門のプロジェクト「外国語と日本語との対照言語学的研究」の一環として、上記の研究会を開催しました。岡野氏からは、現代口語ビルマ語の中に、日本語の「の(だ)」に近い働きをする語(形態素)があることが紹介され、そのさまざまな用法について、「の(だ)」との異同に触れながらご説明いただきました。成田氏からは、ドイツ語の受動文と日本語の受動文との違いが、「視点」「視座」などの語の精密な用い方によってこそ、明確になるということが、たくさんの実例とともに述べられました。また、益岡氏からは、日本語の接続形式のうち、類義形式である「だけに」と「だけあって」(「期待が大きかっただけに、失望も大きい。」「さすが山田さんだけあって、興味深い発表だった。」)の類似点と相違点が説明され、この分析は、広く「接続形式の分化」の問題として位置づけられることが発表されました。3氏の発表に対してはそれぞれ、参加者から質問などがあり、活発な質疑応答が交わされました。 なお、次回(第3回研究会)は、12月18日(土)に予定しております。

研究会の 写真 (スライドショーでご覧いただけます)

研究会の資料(PDFファイル)
現代口語ビルマ語の「の(だ)」
ドイツ語と日本語の受動文
接続形式の分化をめぐって

研究会の ポスター (PDFファイル)

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