TUFS Cinema ポーランド映画上映会
『死んだ学級──タデウシュ・カントルの交霊会』

東京外国語大学TUFS Cinemaは、映画を通じ、世界の諸地域における社会・歴史・文化の理解を深めることを目的として行われています。今回のTUFSCinemaポーランド映画上映会では、一回限りの舞台を映画作品として定着させた稀有な試みを紹介し、芸術・演劇・映画がまじわる作品のなかに20世紀のポーランド文化、歴史と記憶を考えます。

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開催情報

日時  2024年6月15日(土) 15:00開映(14:40開場、18:00終了予定

会場  東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

プログラム

  • 映画『死んだ学級――タデウシュ・カントルの交霊会』本編上映

  • 上映後解説/トーク
       関口時正  (東京外国語大学名誉教授)

  • 司会 篠原 琢 (東京外国語大学教授)

その他  入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開

主催:東京外国語大学TUFS Cinema
後援:ポーランド広報文化センター
   フォーラム・ポーランド
協力:東京外国語大学多言語多文化共生センター

事前登録フォーム

事前登録制での開催となります。

登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc240615form/

※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。

※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。

作品紹介

『死んだ学級――タデウシュ・カントルの交霊会』

監    督  アンジェイ・ヴァイダ
制    作  映画集団X
撮    影  エドヴァルト・クウォシンスキ
出  演   者  タデウシュ・カントル
        マリア・スタングレット=カントル
        劇団クリコ2
日本語版字幕  関口時正

1976年/2016年デジタル復元/ポーランド/72分/ポーランド語/日本語字幕
原 題 Umarła klasa – seans Tadeusza Kantora



あらすじ

『死んだ学級――タデウシュ・カントルの交霊会』

20世紀初頭、第一次世界大戦のさなか、オーストリー=ハンガリー帝国の最北部に位置する、田舎の小学校の授業風景と思われる場面で映画(舞台)は始まる。その子供たちは現在(いつなのか?)すでに死んでいるらしいことは原題に含まれる「交霊会」で示唆されるが、画面(舞台)上で動く人々はむしろ中年の成人で、彼らの子供時代を想わせる美しい人形も一緒に登場する。ポーランド語、ヘブライ語、ラテン語、ドイツ語、イディッシュ語が交錯する舞台は、いつの間にか小学校の外へ出て、西太平洋の植民地や現代の社会主義ポーランドにひろがっている‥‥



本作について

演劇が実際に上演されている舞台とその演出家を内部に抱えこんで作った特異な映画。カントルの演劇は、戯曲を基にするものではなく、構成や台詞、パフォーマンスも毎回変化したので、彼が1990年に死んでからはもはや存在しえない、いわば打ち上げ花火のようなものだった。しかし私たちは、このヴァイダの映画のおかげで、そしてデジタル復元された良好な画質のおかげで、この20世紀世界演劇の傑作を、まるで眼前にしているような錯覚を味わうことができる。演劇作品、映画作品としても魅力的だが、ハプスブルク帝国ガリツィア地域でポーランド人とユダヤ人がどのように「共生」もしくは「共存」していたのかを想像するためにも、第一次大戦中の1915年、ガリツィアに生まれた、いわば時代と地域の生き証人であるカントルの創作は、つねに興味深い材料を提供してくれる。(関口時正)

上映後トーク

関口 時正 SEKIGUCHI Tokimasa

東京外国語大学名誉教授

1974-1976年、ポーランド政府給費生としてクラクフ大学に留学した際に『死んだ学級』初演を観る。カントル、ヴァイダとも面識があった。東京大学仏文学科卒。2012年度まで東京外国語大学でポーランド文化を教える。著書に『ポーランドと他者』(2014 みすず書房)、Eseje nie całkiem polskie (Kraków 2016, Universitas)

私のカントル2023

保育所のご案内

TUFS Cinema上映の間、2022年9月に東京外国語大学国際交流会館前に開園しました「PAL国際保育園@東京外大」にて一時保育のご利用が可能です。
PAL国際保育園@東京外大:https://seiwagakuen.ed.jp/pal/

一時保育をご希望の方は、以下のウェブページからお申し込みください。
一時保育申込:https://hirogariclub.studio.site/ichijihoiku

※事前に簡単な書類の提出とお子様の様子をお伝えいただく園児面談(オンライン可)がございます。

保育所の利用可能時間は月~土の7:00-19:00までです。
19:00以降に終了する上映会や、日曜に開催する上映会につきましては、
保育所をご利用いただけませんので、予めご了承ください。

【お問い合わせ先】
PAL国際保育園@東京外大
月~土 7:00~18:30
電話番号:042-306-9955
mail:paltufs@seiwagakuen.ed.jp
担当:杉田

会場のご案内

◆〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ  西武多摩川線「多磨」 駅下車  徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)

◆京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車

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お問合せ先

月~金 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00
祝日・一斉休業期間(夏季・冬季一斉休業など)を除く

東京外国語大学 広報・社会連携課 TUFS Cinema 事務局

TEL: 042-330-5441 
Email: tufscinema[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信ください)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

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