大学院総合国際学研究科

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研究科長メッセージ

大学院総合国際学研究科長

青山 亨

本学の大学院総合国際学研究科は、世界諸地域の言語の運用能力を基礎とした、言語・文化・社会をめぐる個別的かつ総合的な研究の伝統を特色とする教育機関です。さらにまた、このような伝統を踏まえながらも、常に時代の変化に対応した刷新を図っています。2016年度には博士前期課程を改編し「世界言語社会専攻」と「国際日本専攻」を設置しました。現在、2018年度の博士後期課程の改編に向けて準備を進めているところです。

なぜ、このような改編が求められているのでしょうか?近年の国際情勢を見れば、グローバル化の波が世界の様相を激変させていますが、それは世界の単純な均一化ではなく、既存の国家・地域文化・社会との相互作用が生じることによって、わたしたちが取り組むべき問題はむしろいっそう多面的で複雑になっています。人・もの・資本・情報の越境が量的・質的に拡大したことで、わたしたちに多くの恩恵がもたらされた一方で、世界規模での格差の拡大や難民問題など複雑な課題が生み出されています。

これまで博士前期課程では研究者養成系と高度職業人養成系に分けて大学院教育を行なってきましたが、近年のこのような状況に対応できる能力を身につけるためには、学問分野の固定化された枠組や、研究者・高度職業人の二分化にとらわれない柔軟な教育体制が必要であると考えました。そのため、従来の4専攻を融合して「世界言語社会専攻」とし、多様な問題に対して、俯瞰的な視点によって物事を捉える総合力と、コミュニケーションやコーディネーションの具体的な実践力を併せもった人材の養成をスタートさせました。

他方、日本という地域・社会についてもグローバルなコミュニティーとの関係性のなかで捉える必要がますます大きくなっていることから、日本地域・日本語の教育研究に関わる本学の教員を結集し、「国際日本専攻」を設置しました。この新しい専攻には国内外の先進的研究者も招聘し、「世界の中の日本」を客観的な視座をもって理解し、世界に向け日本を発信することのできる人材の養成を目ざします。

このように常に生まれ変わっていく本学大学院において、新たな視点による世界と日本についての新たな理解を探求し、「総合国際学」をさらに深化させようとするわたしたちのチャレンジに、みなさんが熱意をもって参加してくださることを心より願っています。