2008年度 事業計画

(1)カリキュラム拡充の実施段階において、予防開発論、民事関係論、武力紛争と国際法、平和広告論、国際政治紛争学、個別紛争論(イスラエル・パレスチナ)と既存の講座にはなかった新たな授業が加わった。また国際的に活躍できる高度な職業人を育成すべく、英語によるプレゼンテーション能力向上を目指し、口頭弁論や論文指導にも力を入れていく。実際の運営の中で、学生の意見を引き出しつつ、教職員と学生とのコミュニケーションの充実を図り、より充実したカリキュラムを目指していく。その中で、学生と教員の考えを最大限に活かした、授業内容や運営について開発を行なっていく。 また単位互換制度を利用し、都内の協定校へ授業の共有を図り、他学生にもリソースを提供していく。。

(2)「日本の独自性のあるPCS教育」を目指し、専任・兼任のPCS授業担当教官の間で、また、国内外から幅広く意見を取り入れ、新たなるカリキュラム開発を持続していく。同時に、グローバル平和構築のための国際人育成に資する教育メソッドの研究、開発に取り組む。紛争当事国を含めた他国における、同様のプログラムの調査を行ない、更なるPCS講座の拡充を目指す。これについては、平和構築分野の人材育成に関する知見と実績を有する外部機関(NGO等)の協力を得ながら行なっていくこととする。

(3)PCS講座、事業の広報活動を推進する。会議やセミナーにおいて、PCS講座および当事業の進展について発表の機会を設け、学生レベルにおいても、平和構築分野の啓発を促す意義で、学内、他大学の学生との意見交換会を実施する。具体的には、学生同士でPCS分野における研究成果の発表の場を設けていく。これらの活動についてもWebサイトを活用し、幅広く広報を行なう。

(4)1年次学生を対象に、国内(沖縄)でのスタディツアーを、教員引率により実施する。昨年度の経験を踏まえ、より効果的な計画を立てる。

(5)2年次学生(10名前後)を対象に、海外の紛争経験地域ないし平和構築途上の国に短期のスタディツアーを教員引率により実施する。訪問地域は、治安状況などを精査した上で決定するが、候補国として、平成20年度は韓国で実施する予定。