2007年度 事業計画

(1)既存のPCS授業カリキュラムにおいて拡充の望まれる分野の充実にむけて検討し、学生からの意見を集めると同時に新規授業開講に向けて準備を行う。今後、予防開発論、平和構築行動論、高度コミュニケーション論、戦略的広報論などの実践諸学、ならびに国際政治学、開発経済学、批判社会学などの理論諸学、さらに南アジアや中米地域など、既存の講座にない地域の個別紛争論などの分野を充実させるため、東京にて開催予定の国際ワークショップや、海外へのPCSスタッフの出張によって、これらの分野の専門家や研究者との意見交換、情報収集を実施する。

(2)専任・兼任のPCS授業担当教官の間で、「日本の独自性のあるPCS教育」カリキュラムを開発するためのチームを発足させることを目的に、国内外から幅広く意見を取り入れ、意見交換を行うため国際ワークショックを開催する。その上で国内外の有識者などの参画も得て、グローバル平和構築のための国際人育成に資する教育メソッドの開発に取り組む。

(3)1年次学生(10名前後)を対象に、国内(沖縄、広島/長崎などを対象)でのスタディツアーを、教員引率により実施する。

(4)2年次学生(10名前後)を対象に、海外の紛争経験地域ないし平和構築途上の国に短期のスタディツアーを教員引率により実施する。訪問地域は、治安状況などを精査した上で決定するが、候補国として、平成19年度は韓国で実施する予定。

(5)次年度以降に海外からの客員教員を招聘することを想定して、必要分野での専門家との協議を行なう。

(6)PCSカリキュラムの拡充に必要な映像資料などの収集を体系的に開始する。必要に応じて、紛争当事国での一次資料の収集を行なうための海外出張を実施する。