マレー語の動詞の中には、主語が動詞の前にも後にも来られるものがあります。これらの動詞は「ピボット動詞」と呼ばれ、主に存在や出現を表します。
SV と VS のどちらの語順になるかは普通、主語の指す事物を聞き手が一通りに定められるかによります。一通りに定められる場合(定の主語)は SV、定められない場合(不定の主語)は VS の語順になります。
主なピボット動詞には以下のような動詞が挙げられます。
Buku
itu
ada
di atas
meja. (SV)
「その本は机の上にあります。」
Di atas
meja
ada
sebuah
buku . (VS)
「机の上に本が1冊あります。」
Rama-rama
jenis
ini
tidak
terdapat
di
negara
saya. (SV)
「この種の蝶は私の国にはいません。」
Di
kawasan
itu
terdapat
banyak
pokok
kelapa. (VS)
「その地域にはたくさんの椰子の木があります。」
Bapa
Khairul
baru
datang
dari
India. (SV)
「ハイルルの父はインドからやって来たばかりた。」
Dari
jauh
datang
seorang
lelaki
tinggi. (VS)
「遠くから背の高い男が一人やって来た。」
従属接続詞に導かれる節中では VS の語順をとることが多いです。
[Kalau
berlaku
kebakaran
dalam
bangunan
tinggi],
pergi
ke
tangga keselamatan.
「高層ビルで火災が起こったら、避難階段へ行きなさい。」