ada文の3つの用法のうちの3つ目は、ある場所に何がある/いるかや、そもそも物や人が存在していること自体を表す「存在」の用法です。存在の ada文は、所在のada文とは異なり、存在物が必ず ada の後に来ます。存在場所を表す表現は義務的ではなく、その位置は自由です。
Ada A(存在物).「Aがあります/います。」
Ada A(存在物)di B(場所).「AがBにあります/います。」
Di B(場所)ada A(存在物).「BにはAがあります/います。」
このタイプの ada文は、英語では There are many students here のようなの there構文に相当します。動詞 ada は be動詞に当たります。英語の there(や it)のような、特に意味がなく場所を埋めるだけの語は、マレー語にはありません。ですので、文を動詞 ada から始めても、平叙文として成り立ちます。
Ada
ramai
pelajar
di
sini.
「たくさんの学生がここにいます。」
Di
rumah
kawan
saya
ada
tiga
ekor
kucing
comel.
「私の友達の家にはかわいい猫が3匹います。」
Ada
apa
dalam
beg
besar
awak
tu? —
Ada
buku teks,
kamus,
nota,
dompet,
henfon
dan
macam-macam
lagi.
「君のその大きなバッグの中には何が入ってるの? —
教科書、辞書、ノート、財布、携帯、それからまだいろいろ入ってるよ。」
(マレーシア英語では「携帯(電話)」は handphone、 標準英語では mobile phone または cell phone)
ada文の3つの用法の語順をまとめると、以下のようになります。各用法の語順とその表す意味をもう一度確認しましょう。
Pejabat
Dr.
Nur Fathima
ada
di
tingkat 6.
「ヌル・ファティマ先生のオフィスは6階にあります。」
Dr.
Nur Fathima
ada
pejabat
di
tingkat 6.
「ヌル・ファティマ先生は6階にオフィスがあります。」
Di
tingkat 6
ada
pejabat
Dr.
Nur Fathima.
「6階にはヌル・ファティマ先生のオフィスがあります。」