CEFR-J x28 project 概要
CEFR-J x 28プロジェクトは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に完全準拠し、より詳細レベルを設けて活用度を上げたCEFR-Jに基づき、本学の28の専攻言語を統一的な枠組により学習・教育・評価を行うための総合システム構築プロジェクトです。本学は、「CEFR-J x 28 Project」(プロジェクトリーダー投野由紀夫教授)により、その新しい外国語学習・教育環境の創造と、グローバル化および複言語・複文化社会への対応をすすめていきます。
CEFR-J x 28プロジェクトの言語教育資産により、本学の学生が学ぶ28の専攻言語についてその達成度を可視化し、学生各自の言語能力の向上に資することがその目標です。
CEFRとは
ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment, 以下 CEFR)は2001年に欧州評議会が発行した外国語教育共通の枠組です。ヨーロッパだけでなく世界中で、汎用的な外国語教育の学習・教育・評価の枠組として急速に利用が拡大しています。その応用範囲は大変広く、外国語政策、シラバス開発、テスト開発から、個別学習システムや教員養成・研修プログラムの改善まで、外国語教育分野のマクロからミクロ・レベルの現状分析と問題点の可視化、改善方法を検討する「ツール」として用いられています。
日本でも国際交流基金が CEFRをもとに日本語教育の枠組を構築し「JF スタンダード」を公開しており、また英語ではCEFRに基づくより精密な枠組として「CEFR-J」を、本学の投野由紀夫教授、根岸雅史教授らが中心で構築してきました。
CEFRの歴史的背景
第二次世界大戦後1949年に欧州評議会が成立しました。その中の言語政策部門と欧州現代語センターが言語教育の政策の研究と政策立案を30年以上積み上げてできたものがCEFRです。
CEFRの目的
欧州評議会の会員国で言語教育のシラバス、カリキュラム、ガイドライン、試験、教材などの質的向上のための共通枠組み、記述レベル、指標を学習者、教育関係者に提供すること、さらに効果的にコミュニケーション行動ができるための知識、技能を記述すること、そして言語がおかれている文化的なコンテクストを記述の対象に、学習者の熟達度のレベルを記述し、学習進度を測定できるようにすることを目的としています。
CEFRで用いられるレベルと技能
言語能力のレベルA1~C2の6段階、5技能(1.聞くこと、2.読むこと、3.やり取り、4.発表、5.書くこと)に分かれています。
CEFR-J×28語彙表・Can-Do別フレーズリスト サンプル
*クリックするとサンプルを1ページ分のみ閲覧できます。
28言語単語学習アプリ「TUFS CEFR-J x 28 FlashCard VocabBuilder」
28言語単語学習アプリ「TUFS CEFR-J x 28 FlashCard VocabBuilder」とは?
東京外国語大学で専攻できる28言語を学べる多言語単語学習アプリです。スーパーグローバル大学創成支援事業の柱の1つの CEFR ベースの多言語教育プログラムの成果物の1つとして公開いたします。
28言語単語学習アプリ「TUFS CEFR-J x 28 FlashCard VocabBuilder」の特徴
「CEFR(-J)による本学 28 言語の外国語 教育の教育方法の改善と評価の可視化」というプロジェクトのもとで推進している「TUFS CEFR-J多言語教育資源」構築の一環として作られてきた「CEFR-J Wordlist」を英語から多言語化した28言語の語彙表をもとに、授業外で活用できるe-learning環境を統合的に作るという試みから開発されたe-learningアプリ&ツールです。
単語学習レベルが A1〜B2まで区分されていて、公開されたアプリはほとんどの言語が A2 レベル約2500語を学習できます。
アプリは「TUFS CEFR-J 多言語教育資源」の 活用法の一例であり、今後このような多言語教育資源を活用した CEFF(-J)による統一枠組で言語教育を展開するべく、検討を進めています。
今後、皆様のフィードバックをもとにさらなる改良を重ねていきますので、ぜひご活用いただけますと幸いです。
アプリの操作概要
初期画面
言語選択:学習したい言語の選択画面へ移ります。
学習記録:自分の学習記録を確認できます。
使い方:操作説明を閲覧することができます。
学習方法
1. 初期画面の「言語選択」をタップ
2. 学習したい「言語」を探してタップ
3. 学習したい「CEFR-J レベル」を選択してタップ
4. 学習スタート!
5. 単語をタップすると、日本語または英語で訳語が表示
6. 「覚えてない」 左にスワイプ
7. 「覚えた」 右にスワイプ
学習記録
1. 初期画面の「学習記録」をタップ
2. 学習状況がグラフで表示されます。学習した単語数、学習した期間など確認できます。「設定」を押すと表示関連の設定画面が開き、表示内容を変更することができます。
アプリのアカウントについて
アプリのアカウントは東京外国語大学内部で学生・教職員対象に発行されます。発行手順については下記をご参照ください。
STEP1: Moodle でアカウント情報を取得する(学生対象)
1. TUFS Moodleにログインし、マイコースから「CEFR-J x 28 多言語学習コース」に入りましょう。
2. 「アカウント情報配布のお知らせ」を開くと、自分専用のアプリIDとパスワードを取得できます。
STEP2: アプリをダウンロードする
動作確認済環境について
iOSをご利用の場合
iOS 9.0
※OSバージョンがiOS8以前の端末ではご利用いただけません。ご了承ください。
Androidをご利用の場合
Android OS 4.4~
※OSバージョンがAndroid4.3以前の端末ではご利用いただけません。ご了承ください。
アプリ使用方法について
詳しい使用方法はこちらのマニュアルをご参照ください。
不具合等について
当アプリは開発版であり、表示内容等にバグや不正確な記述、予期せぬ不具合がある場合があります。ご了承くださいませ。今後、定期的なバージョンアップを行う予定です。
問い合わせ先
アプリに関する感想ご要望、不具合等のお問い合わせ先はこちらです。
東京外国語大学ワールド・ランゲージ・センター(LINGUA)
lingua.cefrj27[at]gmail.com ([at]を@にかえて送信してください)