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2021年9月 アーカイブ

2021年9月 5日

ご無沙汰して失礼いたしました(;)

残暑お見舞いも申し上げず大変失礼いたしました。拙HPの方も大幅デジタルデトックス中みたいな状態になっていて、某卒業生O氏から大丈夫ですかとメールが入り、確認してみたところ、8月上旬にアップしたはずの(いや、アップしようとしたのが例によって夜中で、しかもサーバ点検の日に当たっており、明日やろうと思ったままに...)ページも上がっておらず、それにしたってそれからまた1か月。いやいやホントにすみません。(このページをみてくださっている人もそれなりに減少していると思いますが)。たいへんにご無沙汰いたしました。ナカヤマは何とか無事に過ごしております。

7月下旬から夏休み、といっても合宿もできず旅行もできず、仕事はいつも通り、あるいはいつも以上につまっていて、ワクチン接種もちょうどその頃で、2度目には人並みに副反応で38度を越える熱、子ども時代を思い出す懐かしの氷枕なんかをあてがって、数日寝込んだりもいたしました。その後は原稿〆切をいくつか抱えて、なんとかご迷惑をかけないようにこなしつつ、いまだにいくつかその続きを引きずって、という今日この頃です。ようやく涼しくなったような、また数日で残暑が戻るような、コロナ禍はなおも収まる気配もなく、展望も立てにくく、しかしまー、なんとかやってまいりましょう!みなさまもどうかご無事でお過ごしくださいませ。とりいそぎ、長いご無沙汰のおわびのご挨拶にて、失礼いたします。


2021年9月11日

三日天下(?)のお知らせ

拙ブログでも何度も告知をさせていただいた連続セミナー「BLM(ブラックライヴズマター)運動から学ぶこと」のシリーズを終わったというので、大学広報から企画者二人にインタヴュー(対談)をしていただいた。9月10日から大学のトップページにバナー(というのだったかどうか)掲載していただいている。

ええ、晴れがましいことでございます。おほほ。9月13日には別のものがトップページに扱われるそうなので、いわゆる3日天下(?)であるが、まー、そのくらいがちょうどいいですかね。どうかご笑覧くださいませー。

ところで今日はいわゆる2001年9.11から20年が経った日である。この日を一つの区切りにしたかったアメリカの目論見は8月末に見事に裏目に出て、アフガンをめぐる状況変化が世界を激震させている。日本政府は相変わらずコップの中の嵐に大騒ぎで、まったく対応していないのではと懸念されるが、コロナのパンデミックや気候変動に加えて、この世界情勢の動きを注視する必要がある。市民にできることは少ないかもしれないが、基本軸はそれこそ「ライヴズ・マター」である。少なくとも、政治亡命者や難民の人びとを本国に送還するような行為がとられないよう注視していきたい。

2021年9月27日

トランジット・ヤード transit yards

いよいよ9月も終わりに近づいた。9月も「夏休み」という実感はまったくなく、〆切に追われたり大学関係の仕事がいろいろあったりして、ほとんど忙しいだけだったが、それでも研究仲間のSさんからのアイディアで、M大のSゼミと当方のゼミの有志の合同ゼミを開催することができた(9月14日、21日の二回開催。一度目はM大、二度目は外大にて)のは、楽しい機会だった。1回目は拙著に関する簡単なレクチャーの後、グループディスカッションをはさんで拙著に関するディスカッションを行ったのだが、真ん中のグループディスカッション「昨日なに食べた?」(ええ、聞いたことのあるタイトルですね)で大いに盛り上がった。大学生の食生活は、かねてより気になっていたことで、外大のGS(グローバルスタディーズ)の授業でも聞いたりしたが、やはりゼミ的な形式でゆっくり話ができると、より興味深い。S先生が見事に前日のお夕飯と原料の原産地のお話しをされたのも印象的であった(当方はうかつにも前日食べたものを瞬時には思い出せなかった)。2回目の合同ゼミではD.グレーバーの『ブルシットジョブ』を集中的に読み切った。もちろん細かい議論はできなかったが、労働は大学生諸氏にとっても身近で考えたいテーマであり、いつもと違うメンバーと話しができたのはよい体験だったに違いない。
もう一つ、昨日9月26日にはゼミの卒業生と現役院生が企画した、監督さんをお招きしての映画上映&ディスカッションが行われた。佐藤隆之監督『ラプソディオブcolors』である。公的な宣伝文はともかくとして、大田区にあった「たまり場」colors に集まってくる人びとの生き様を、そこでのライブの音楽をはさみながら描いていくドキュメンタリーである。観た後の監督さんとの質疑応答・議論をじっくりやりたいとのことで、かなり人数を絞り込んだ企画であった。その方針が功を奏し、いろいろな論点をじっくり話せてとてもよかった。
 ところでこのcolors は実は「たまり場」ではなく、トランジット・ヤードと名づけられていた。監督さんにうかがったところ、外国の方が名づけたそうだが、いいネーミングである。トランジットはいうまでもなく、飛行機の乗り換えのために空港に置かれた空間だが、そこは形式的にはどこの国でもない。以前からおもしろい場所だなと思っていた。もちろんcolors は日本にあったのだが、人が集っては去りという場所は、もしその集いが人と人のよい関係を醸し出せるなら、そのときだけのどこでもない場所、いわばトランジットの空間になると言えるのかもしれない。
大学、そしてゼミという場所も、4年なり2年なり(あるいはもっと長く?)集まる人びとにとってのトランジット・ヤードであればと願う。コロナ禍でいささかもどかしい「ソーシャル・ディスタンス」に悩まされ続けているが、出口が見えることを祈りつつ持続的に抗っていきたい。

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