研究会ふたつ
7月のラスト2日、30日、31日と、立て続けに研究会があった。立て続けにした理由のゲストS山さんは公務のため結局お出ましになれずとても残念だったが、どちらもなかなか充実した研究会だった。
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30日は昨年秋以来の、謎の(?)教科書本のための打ち合わせ研究会@本郷サテライト。編集さま、執筆陣のみなさまがほぼお顔合わせで、数名ながら超豪華であった。議論をすすめるうちに、グローバリゼーションを周辺あるいは底辺から考えようという視角と、経済学者とも対話可能に、というたった二つのことがらの接合が、思いのほか難しいことに直面する。つまりはグローバル世界のなかで「市場」とどこまで、どのように付き合っていくかということなのだろう。
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31日は西谷ボスの科研と神戸大土佐弘之さんの科研の合同研究会で、拙著の合評会@学士会館をしていただいた。人様がいらしてくださる気がしない反面、わが子の学芸会のような(ほんまかいな)妙なテンションもあって、いらしてくださったおひとりおひとりに、最敬礼したいほど感謝の気持ちであった。前半は西谷さんと土佐さんからじっくりコメントをいただき、後半は当方からのリプライも含めて全体討論。ついいつものクセで司会まがいの発言をしたりして、われながらやや奇妙だったが、何とか無事に終わり、アフターセッションもとても楽しかった(カメラをもっていけばよかったとも思うのだが、あれで写真まで撮っていたら、ほんとうに奇妙だったに違いない)。しかし結果的にみると、経済学関係者の参加はお一人だったというところが、なにかを物語っている気がする…