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2010年6月 アーカイブ

2010年6月10日

その後また京都出張もあって

ドイツから帰った後、何事もなかったかのように(?)一週間をこなしてその週末、学会関係の会議他一件あって京都に出張してきた。日曜晩に帰宅し、あけて月曜からまた何事もなかったかのように一週間をこなそうとしたが、そうは問屋がおろさなかった。昨日から風邪をひいて本日ダウン。ちーん。早稲田の受講者各位、すみません、また休講となってしまいました。いつまでたっても、自分の体力をはかれないのは、われながら愚かである。はー

2010年6月17日

拙著の合評会(多謝)

ドイツのことわざに、「風邪は医者に行かないと一週間かかるが、行けば7日で治る」というのがあるが、まあ何とか、体調もほぼ持ち直した。梅雨に入ったが今日はまた晴れ間である。
ところで、西谷ボスの科研と神戸大学の土佐弘之さん代表の科研(いずれも当方、研究分担者のひとり)の合同開催で、拙著の合評会をしていただけることになった。
7月31日(土)14-17時
学士会館@神保町(310会議室)
何だか、人様が集まってくださるとは思えない…。科研の研究会ではあるが、メンバー以外のみなさまにもオープンとのことなので、ご都合つく方はいらしてくださいませー(その場合、当方などにご一報、よろしくお願いいたします)。

2010年6月19日

去年の今頃は…?

しばらく前にチェック済み訳稿を提出したアリギの『北京のアダム・スミス』、とあるご縁から、世界システム論関係の翻訳で名高いY氏が書いてくださることになっていた解説がようやく送られてきて、もうすぐゲラも出るらしい。やれやれ、思い出してみるとちょうど去年の今頃、つまり2009年の6月にアリギの訃報に接して以来、願ってきたことではある。しかし、今このタイミングでゲラがどーんと来るのは…いやはや… 他の仕事がもう十二分にありまして… はははは(力なき笑い)

そんな折、熊大時代の卒業生、通称(?)U君からふと連絡があり、久しぶりの再会。といっても当方が非常勤先の補講に行く前のお茶一杯の時間でゆっくり話す暇もなく、また会おうと言って別れたのだが。今、人生の転機に直面中とのこと、応援してますぞう!

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カフェでお隣からナイスな一枚を撮ってくれたお兄さん、ありがとう。

2010年6月23日

さる6月19日は

先日の拙ブログ記は6月19日(土)に書いたのだが、コンテンツが多くて書けないことが多かった。ので、本日若干の追記をー。
6月19日は桜桃忌であった。太宰を思いながら、アメリカ産の毒々しい色の(しかしとても美味で、見かけるたびについ買ってしまう)ダークチェリーを食するこの季節。そして今年は、日米安保50周年の「更新」の節目の日であった。デモもないのだな、などと思いながら、ワセダ若手研究者たちと「現社研」で、情念と政治(岩波『思想』最新号から、論文をいくつか検討)について議論をしていた。「熟議民主主義」の論者たちは、いかに理性だけではなく情念を組み込んで、あるいは情念を「陶冶」するのではなく不可欠なものとして議論の場を想定するか、いろいろ考えてきたそうだが、政治とは(あるいは梅森論文が橋川文三に依拠しながら主張するとおりに、日本独自のことなのか)、決定的に情念的なものに思われる。帰宅して、NHKスペシャルの「密使 若泉敬」を観る。この日のゴールデンタイムにあてたと思われる渾身の一作。しかしそのとき、日本中の多くのTVチャンネルは対オランダ戦ワールドカップに合わせられていたに違いない。サッカーが悪いわけではない。しかし、なんだかなあー

で、今日は沖縄の慰霊の日。普天間に隣接し、この日の日没の光線を綿密に計算して設計されたという佐喜真美術館に、梅雨の東京から想いを馳せる。

2010年6月30日

さらば6月

気がつけば2010年もはや折り返し点である。授業はまだあとひと月余りあるが、そろそろ夏の予定などが話題になり始めた。当方は目下、原稿書きに日夜精進の日々;かつて学会で二つの報告をしなければならないことがあって、同時進行のしんどさがわかり、二度とやるまいと心に決めたが、今回は学会報告準備中に、別テーマの依頼が舞い込んだ。ありがたいし、やりがいのあることだが時間が足りず、自転車操業トップギア走行がずっと続いている;世の中には一度に何本も原稿を抱える売れ筋の人々がたくさんいらっしゃるだろうが、当方のようなものにはとてもムリである。まーひとつの頭で考えることなので、まったく違ったハナシを考えているわけではないのだが…。
論文の中で扱うために、かつて2006年のウィーン7ヶ月滞在時期に手に入れたガルブレイスの論文を久しぶりに引っ張り出してみた。かつて見慣れた表紙をあらためて見ていると、ふと奇妙な既視感(デジャヴュってやつ)に襲われる。

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そう、拙ブログでも紹介させていただいた真喜志好一さんの Henoko as Iojima(直訳すると、「硫黄島としての辺野古」)のデザインである。そういえば、クリント・イーストウッドの映画『硫黄島からの手紙』いやいや、『父たちの星条旗』だっただろうか、そこにこのモチーフが出てきたのではなかったか。「旗を立てること」(このデザインでは真ん中は兵器で、United Statesと書いてある)。この論文を雑誌からコピーした際、何だか目を引いたので表紙もコピーしておいてよかった。ガルブレイスそのものとともに、興味深い研究素材を提供している。

さらば6月、はや7月が来る。寺山修司ではないが、「しばらく地球を止めてくれ、僕はゆっくり映画が観たい」の心境である。明日は映画の日、仕事を一段落させて、ゆっくり映画でも観たいー!!(魂の叫び?)さて、あほなことを書いていないで、仕事に戻ろう… 6日からのボルドー行きが間近である。

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