今年度、卒論テーマに捕鯨問題を扱う人がいるので、その学生さんとともに、わが友人のつてで千葉外房の和田浦の槌鯨(ツチクジラ)の解体作業をみせてもらった。
前日に捕まえられた槌鯨を、朝4:00に解体開始。まだ日の出前の闇の中である。
大きな鉈のようなものを使って、数名でどんどん解体する。若い人もいたが、みなさん熟練した職人さんである。
解体し終わる頃には、もう日が高い。その間約2時間あまりである。その後、7時から販売も行われた。
皮も身も一頭を丸ごと食するので、ほんとうにたくさんの人が食べることができる。捕鯨問題が騒がしいが、この解体作業を、反対する人々にも一度見てもらいたい。残酷とか動物愛護がナントカというへ理屈は消えて、生きることの根幹に、どんと触れるはずだ。