多文化協働実践研究全国フォーラム(第3回)を実施しました。(研究活動)

テーマ:世界経済危機と日本の「多文化共生」の行方
     ― 長野県上田市と横浜市鶴見区との協働実践研究から
日 時:12月5日(土)10:00-17:10 (懇親会17:30-19:30)
     12月6日(日)10:00-17:10
会 場:東京外国語大学・研究講義棟 
参加者数:342名

2009年12月5日(土)、6日(日)、に3回目となる「多文化協働実践研究全国フォーラム」を開催し、NPO/NGOなどの中間支援組織や大学関係、省庁や自治体関係者も多数含む、342名の参加がありました。

5日の全体会では、国、経済界、地方自治体、大学の立場にある登壇者からの報告およびパネルディスカッションが行なわれ、雇用の確保や「多文化共生」についての認識を高める必要性が強調されました。6日の全体会では、教育をテーマに国、公立学校、外国人学校、医療の立場にある登壇者からの報告があり、外国につながる子ども達への教育保障という課題の重要性が改めて浮き彫りにされました。

分科会ではセンターが長野県上田市と横浜市鶴見区を拠点に進める「協働実践研究」の研究報告をしました。分科会Aでは、定住外国人をめぐる状況と変化を、鶴見区および外国人が多く在住する3つの地域からの報告を通じて比較し、地域づくりにおける課題を提示しました。分科会Bでは、上田市が本年7月に実施した「外国人住民へのアンケート調査」の結果を「居場所」という観点からとらえ、上田市の現状と取り組みを通じて「協働型居場所づくり尺度」の作成を提唱しました。

更に全国の研究者や実践者が日頃の活動成果を発表するセッションの他、「多文化社会コーディネーターの実践と研究」に関するラウンドテーブルと「日本におけるコミュニティ通訳」の必要性とあり方を議論するセッションも設け、共に多数の参加者があり、多言語・多文化社会における「実践」への関心の高さが窺われました。

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*プログラムは→こちら←からご覧いただけます。

日時: 2009年12月28日