2026年11月14日(土) - 23日(月・祝) 展示&トークイベント「PAINT TOGETHER! ともに描く――ガーナの看板工房から」
西アフリカ・ガーナの都市クマシにある看板工房では、絵師と徒弟たちが日々、色鮮やかな看板絵を描いています。企画者の森昭子は、2017年から看板絵師クワメ・アコトに師事し、2024年には8か月にわたり工房で制作に取り組みました。師匠や徒弟たちとともに描くなかで、技術を身体で学び、互いの文化や社会を見つめ直し、作品を介して新たな関係を築いてきました。
本展では、森が制作した看板絵を中心に、写真・映像・道具・フィールドノートなどを展示します。長期フィールドワークと徒弟修行の経験をたどりながら、参与観察から協働制作、そして展示へと展開する芸術人類学の実践を紹介します。
会期中の平日は森昭子が在廊し、看板絵の公開制作を行います。制作の様子をご覧いただきながら、気軽にお話しいただけます。
また、アフリカ美術の展示、ガーナのアクティヴィストたちの創造的実践、クマシの都市文化と徒弟制、出会いやリサーチから生まれるアートとデザインをテーマに、4つの関連トークを開催します。入場無料。
詳細
会 期 2026年11月14日(土)〜23日(月・祝)
※11月16日(月)休館
開館時間 11月14日(土)・15日(日)11:00-19:00
11月17日(火)〜23日(月・祝)10:00-17:00
会 場 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)資料展示室(1階)
入場料 無料
連絡先 shoko.mori[at]tufs.ac.jp [at]を@に置き換えてください
====================================
トークイベント
1.アフリカ美術を展示する――ケ・ブランリ美術館「クワメ・アコト」展を中心に
日 時 11月14日(土)17:00-18:50
登壇者 基調講演:サラ・リネイ(ケ・ブランリ美術館)
事例紹介:西山恒彦(岐阜県美術館)
コメント:緒方しらべ(東京外国語大学)
司会・趣旨説明:森昭子(東京外国語大学)
会 場 AA研 4階 コモンズラボ(405)/オンライン会議室
開催形態 ハイブリッド(会場+Zoom、Zoomは要事前登録)
本展企画者の森昭子が弟子入りした、ガーナの看板絵師クワメ・アコト。本展で紹介する森の作品や芸術人類学の実践には、アコトの作品と世界観、そして工房での学びが息づいています。ケ・ブランリー美術館ジャック・シラクは、アコトの作品群を収蔵し、開幕に作家本人を招聘して、約半年にわたる個展を開催しました。
本トークでは、同展を企画したサラ・リネイ氏による基調講演と、西山恒彦氏による岐阜県美術館「モンスーンに吹かれたように―大移動と交流のアフリカ‐アジアの現代美術」の事例紹介を行います。ナイジェリア美術を専門とする人類学者・緒方しらべ氏のコメントを交え、森の司会で、作品の収集から展示へ、作家の世界や地域を越えた交流を伝える視点と方法を考えます。
2.ガーナから越境するアクティヴィズムと創造的実践――音楽・宗教・社会をめぐる対話
日 時 11月15日(日)14:30-18:00
登壇者 トークセッション:Wanlov the Kubolor ✖️ 矢野原佑史(神戸大学)
Sena Voncujovi ✖️ 村津蘭(東京外国語大学)
司会・趣旨説明:森昭子(東京外国語大学)
会 場 AA研 4階 コモンズラボ(405)/オンライン会議室
開催形態 ハイブリッド(会場+Zoom、Zoomは要事前登録)
ガーナを拠点に音楽・映像・社会風刺を展開するWanlov the Kubolorと、ガーナの伝統宗教の司祭(Bokor)として儀礼や教育、国際的な活動に携わるSena Voncujoviを迎え、音楽・宗教・アートを横断する創造的な実践を紹介します。
前半は、Wanlovとラッパー・DJ・音楽人類学者の矢野原佑史氏による対談です。FOKN Boisとしての音楽活動や社会批評に加え、近年手がける映画音楽や伝統音楽家のプロデュース、日本での映像制作や現代美術との協働について語り合います。後半は、Senaが伝統宗教の継承や儀礼実践、エヴェ・ヴォドゥの精神文化、教育・社会活動について講演し、宗教と映像を専門とするマルチモーダル人類学者の村津蘭氏がコメントします。
ガーナから日本、そして世界へ。異なる領域で活動する実践者たちの経験を通じて、文化表現と社会の関係を考えます。
3.クマシの都市文化と徒弟制――職人たちの技術・学び・生業
日 時 11月21日(土)15:00-16:30
登壇者 講演:三津島一樹(京都大学)
趣旨説明:森昭子(東京外国語大学)
会 場 AA研 4階 コモンズラボ(405)/オンライン会議室
開催形態 ハイブリッド(会場+Zoom、Zoomは要事前登録)
アサンテの王都としての歴史をもち、多様な人びとが行き交う商都でもあるガーナのクマシ。その街の成り立ちや日々の暮らしに目を向けると、職人たちの仕事や徒弟制はどのように見えてくるのでしょうか。
本トークでは、クマシのスアメ地区で、自動車修理工の徒弟として調査を重ねてきた三津島一樹氏を迎えます。街の歴史や地理、人びとの暮らしを背景に、職人たちの技術・学び・生業についてお話しいただきます。工房での仕事や師弟関係を入口に、クマシという都市の広がりと魅力に触れる講演です。
冒頭では、同じスアメ地区の看板工房で弟子として制作してきた森昭子が、師匠クワメ・アコトや現地での展示を通じた三津島氏との関わりを紹介します。講演後は、会場に開いて質疑応答を行います。
4.出会いから、かたちへ――Dr.Nから考えるリサーチ・協働・デザイン
日 時 11月23日(月・祝)15:00-16:30
登壇者 小沢剛(東京芸術大学)
大岡寛典(大岡寛典事務所)
聞き手:森昭子(東京外国語大学)
会 場 AA研 4階 コモンズラボ(405)
開催形態 対面のみ
企画展「PAINT TOGETHER! ともに描くーーガーナの看板工房から」の最終日に、ガーナで制作した「帰ってきたDr.N」の生みの親である美術家・小沢剛さんと、デザイナーの大岡寛典さんを迎えます。
作品が生まれるまでには、現地でのリサーチや人々との出会い、対話や協働があります。そして制作後も、展示やドキュメンテーションを通して、新たな人や場所との関係が生まれます。
前半では、本展企画者・森昭子の研究の原点となった、13年前の「帰ってきたDr.N」の制作を当時の資料とともに振り返ります。後半では、お二人が携わってきた作品やプロジェクト、展示へと話を広げ、リサーチ・協働・デザインをめぐる対話を行います。
それぞれの立場から、他者とともにつくる過程や、その経
====================================
主催:東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)
企画:森昭子(東京外国語大学)
アートディレクション:大岡寛典(大岡寛典事務所)
制作:大岡寛典事務所
助成:JSPS科研費(23KJ1803、24K00187、26K24207);東京都立大学大学院生国際学術会議派遣支援事業
特別協力:Almighty God Art Works
後援:NPO法人FENICS