お知らせ
第11回CoPURA(2026/02/20)を実施(共催)しました
CoPURA第11回シンポジウム共催
2026年2月、電気通信大学において開催された「CoPURA(Co-creation Platform for networking URA)」第11回シンポジウムに、東京外国語大学 学際研究共創センター(TReND)が共催として参加しました。CoPURAは、大学の研究支援・研究マネジメントを担うURAを中心に、大学の役割や研究と社会の関係について議論する場として継続的に開催されているものです。
今回から、西東京三大学(東京農工大学・電気通信大学・東京外国語大学)による三大学URAセンターの共催となりました。
CoPURA第11回シンポジウム 基調講演の様子
基調講演:研究と社会のあいだを設計するURAという知のプロデューサー
基調講演では、長岡技術科学大学 特命副学長(J-PEAKS担当)・総括URAであり、内閣府科学技術イノベーション推進事務局 上席科学技術政策フェローでもある中山忠親氏より、「研究と社会のあいだを設計するURAという知のプロデューサー」と題した講演が行われました。
講演では、大学を取り巻く政策環境の変化を踏まえ、URAが研究支援にとどまらず、研究者・大学・社会をつなぎ、新たな価値創出の仕組みを設計する存在となりうることが示されました。さらに、革新的な取組を小さく始め、成功事例を仕組みとして組織に広げ、最終的には文化として定着させていくというプロセスの重要性についても紹介されました。
大学が求められる「Tangible contribution」
講演の中で印象に残ったのは、大学が社会から「Tangible contribution(具体的に見える貢献)」を求められる時代になっているという指摘でした。大学はこれまでも教育や研究を通じて社会に貢献してきましたが、近年はそれに加えて、社会との関係の中で新しい価値をどのように生み出していけるのかが問われています。
この言葉を手がかりに改めて考えさせられたのは、研究成果を社会に還元するという意味が広がっているという点でした。大学で生まれた知を社会に還元するだけではなく、人や知が出会い、新しい関係が生まれる場そのものを形成することで、まだ形になっていない可能性を社会の中に生み出していく存在でもあるのではないでしょうか。
そうした出会いや関係の中から、新しい問いや研究が立ち上がっていく。そのような環境を社会の中に生み出していくこと自体が、大学の重要な役割の一つなのではないかと思われます。
研究を「つなぐ」という二つの意味
今回の議論を通じて、「研究をつなぐ」という言葉には少なくとも二つの意味があるのではないかと考えるようになりました。
一つは、研究者が分野や大学を越えて活動としてつながりやすくなる環境を整えるという観点です。もう一つは、大学そのものが知のハブとして機能し、社会から寄せられる多様な期待や知が交わる拠点となるという観点です。
大学がこの二つの役割をうまく実現することができれば、研究者だけでなく、大学に関わるさまざまな人にとって新しい可能性が開かれていくはずです。そして、そのような関係の中からこそ、大学が社会に対して示すことのできる「Tangible contribution」も生まれてくるのではないかと考えられます。
TReNDが提供したい共創の機会
TReNDでは、研究者同士のつながりを生み出す機会をつくることと、大学が知のハブとして社会と接続する場を形づくることの両面から、共創の機会を提供していきたいと考えています。今回のCoPURAでの議論は、そのような大学の役割を改めて考える機会となりました。
シンポジウムの詳細については、主催である電気通信大学の活動報告をご参照ください。
電気通信大学による活動報告はこちら
CoPURA第11回シンポジウム パネルディスカッションの様子
文責:東京外国語大学 学際研究共創センター(TReND)和泉