NHK ラジオ第2 宗教の時間。
2019.10.6
平良愛香牧師
「神様がつくったものに不良品はない」
https://www4.nhk.or.jp/kokoro/27/
愛香ちゃんの自分史もちょっと語られたりして。
ご母堂は3秒、お父上はもうちょっと長く掛かった
みたいだけど、理解者になられた。
僕の場合は、説教の中で「同性愛は罪だ!」って
言われてしまうこともある教派だったので、
もうちょっと大変でした。
翻って、世の中も変わりましたよね。
今や、人権的な思考ができる人々、
社会運動をしているような人々は、
こぞってLGBT〜SOGI〜性的少数者の人権や
同性婚を支持しているけれど、
数十年前には、そんな雰囲気は無かった。
アムネスティーでさえ、同性愛に関する罪で
捕らえられている人々は救済しないと言っていたし。
北海道で、わかっているHIV感染者がまだ13人位だった
ときに、HIVのシンポジウムがあって、
登壇した医師が、「私はHIVを研究していますが
同性愛者ではありません」とまず言うことから
始めていました。
被抑圧者の立場に心を巡らせるよりも先に、
自らが差別されないようにと予防線を張ってしまう。
そんな時期でした。
私は行きませんでしたけど、クリスチャンでもある
有名人、石井○子さんは、他のシンポジウムで、
「エイズは神様からの同性愛への天罰」だと
言って、新聞記事になっていました。
2〜30年もして、特に「人権派」界隈の雰囲気は
一変しました。
それには、海外の動きももちろん寄与している筈だし、
国内の多くのアクティビスト達の働きも寄与している。
でも、放送の中でも言われていますが、
キリスト教界隈では、まだ、「人権派と合流」
できずにいる人達が多くいます。
私がいるところでは、説教で「同性愛は罪です」と
言われることは無いですけれども、
もし仮にカミングアウトしたら、
やっぱり異性結婚を勧められたり、
禁欲を勧められたりすることもあるでしょう。
あ、1人だけ、面と向かってカミングアウトした
神父さんいますけどね。
ウチの教派とは、相互陪餐になっていないところの
神父さんです。
何かの理由で「足を踏まれている」人は、
それだけでは、他の足の踏まれ手の理解者にはなれないけれど、
でも、気が付く切っ掛けが与えられている人でも
あるんだと思います。