先日こう書いたばっかりですが。
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/tanana/2019/02/post_1916.html
最近、女脳と男脳に関して、東大(駒場)の四本裕子という人は、
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/020800002/021400005/?P=1
統計的に突き詰めれば、女と男とで、分布に有意差はあるが、
でも、個体差の方が大きいので、女は女脳、男は男脳だなどと
言うことはできないと(その他、面白いことを)言っています。でも、以前のその様な研究が一人あるきして、
市井では、「女は女脳だからこうこうで、男は男脳だからこうこうだ」
という言説が量産されてしまうということを言っています。まさにそのようなことをしているのが、
株式会社の代表取締役の黒川伊保子という人で、
(フェイスブックのページですが、2バイトコードが入っているので、
短縮サイトで短縮しました。) https://bit.ly/2NxNk1y葛飾区の講演の方には、人工知能研究者と書いてありますね。
で、女脳と男脳が違うから、いろいろおもしろいことが起こると
講演しているみたいです。他の人の本ですが、男脳・女脳関係の本って、
売れるんだろうなと思います。
--
もっと卑近な例で、「男は女より体力が強い」
というのが、一般的な言説として言われることが
多いですが。
これとて、全ての男が全ての女より強いということは
なく、また文化的に、「男は女より体力あるんだから、
重い物は持ってあげなさい」と言われたりもしますが、
個々の個体(個々の女性、個々の男性)を
見れば、個々の女性のある1人より体力の無い
個々の男性など、ゴマンといるでしょう。
最近「吉田沙保里、純白ドレスで武井壮から"お姫様抱っこ"
理想は「楽しく元気に笑顔があふれる結婚式」【動画付き】」
という芸能ニュースがありましたが、
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190227-00010000-oricv-ent
他の場面で、武井の方がまさる「種目」もあるかも知れませんが、
ことレスリングに関しては、
「吉田にレスリングで勝てるか聞かれた武井は「2年いただければ、
きっちりフォールアウトしたいと思います」と答えていた。」
だそうです。
2年あれば、勝てるとの楽観的予想はしていますが、
現状では、レスリングで対決したとしたら、
武井が負けるということでしょう。
体力ありそうな武井壮でさえ、吉田沙保里に負けるところは
あるということです。
体力の個々の数値をグラフにしたら、
それぞれの数値に関して、女と男の間に「統計的な」有意差が
出るかもしれません。
でも、全ての個々の男性は、全ての個々の女性より強い
ということは、言えません。
統計は、そこは慎重に扱わないと行けません。