(1)「ネコにまたたびをキメて愛でたい」
と呟く人がいた。
ちょっと改変すると、
(2) みきが 猫に またたびを キメた。
これに次の文を対比してみる。
(3) みきが 風邪薬を キメた。
(2)と(3)を対比すると、
(2)の受益者「猫に」を削除したものに相当する
(3)では、受益者が動作主「みき」自身であることがわかる。
つまり、(3)は、単純な他動詞文の形をしているが、
文成分として明示されない
再帰受益者を含意しているようにも見えるということである。
単純な他動詞文の形をしていて、
文成分として明示されない
再帰受益者を含意しているものって
実は結構あるんじゃないかと思えてきたと
いうのが、今回の経過報告です。
(幾分グルジア語の間接態に似てますかね?)