http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=45983
アラスカ先住民語研究所の元所長、Michael E. Krauss博士によると、
バイリンガル教育には、維持型バイリンガル教育と、
移行型バイリンガル教育とがあります。
維持型バイリンガル教育では、上位言語と下位言語の比率が、
導入時と、12年生(高校3年生)時で変わりません。
一方、移行型バイリンガル教育では、導入時にはバイリンガルですが、
段々上位言語の比率が増し、数年後には、上位言語だけになります。
移行型バイリンガル教育は、上位言語教育にとっても、
よりスムースに導入し、よりスムースに移行できるという
メリットがあります。
下位言語の維持は念頭にありません。
というより、上位言語のスムースな導入が主目的です。
(上位言語のモノリンガル教育はなかなかうまく
いかないことが多いのです。)
米国での殆どのバイリンガル教育は、移行型であり、
中国でのそれも殆どそうでしょう。
また、アラスカなどでは、既に児童の第一言語が上位言語に
なってしまった地域での、私が名付けるところの
「焼け石に水型バイリンガル教育」も行われています。