いまどき、レコードを聞くと主張する人は、
CDではなく、本物のレコードを聞く人だろう。
いまどき、ビデオを見ると主張する人は、
DVDではなく、本物のDVDを見る人だろう。
でも、「活字中毒です」っていう人達は、
実際には、殆どの場合、活字で活版印刷されたものを
読んではいない。
(古い書籍、雑誌や、活版印刷を続けている
零細出版社の出版物を除いては。)
でも、やっぱり、「活字中毒です」としか
言いようがないんじゃないだろうか。
DTPや、写真植字で印刷されたものは、
活字を使っていないのだけれども、
「活字中毒です」というときの、
「○○中毒です」の、「○○」を埋める
新しい名称が、一般には定まったり
広まったりしていないのだ。
(もちろん当該の業界で呼称がある
可能性はあります。)
「フォント中毒です」と言ったら、
なんか別なものを想像してしまうし。
命名が欠けているので、古い「活字」に
再登場をいただく以外に方法が無いという
ところだろうか。