ギャル語の(音声学的)母音体系が
日本語の他の変種と違っているなんていう
話は聞かれたりしますが、
全然違うところでの母音音価の変異を1つ。
母音音素/e/を前舌母音[e]より、
ちょっと中舌寄りで[e]発音すると、
イヤミな男になれます。
・私の言ってることは正しい。的な。
・私、能力あります。的な。
・上から見下してます。的な。
例えば、「それはですね」を、
[so?ewades?ne]のように発音すれば、
あなたもイヤミな男!
もっと違うところでも、
「共通して他と違う音声特徴」があるかも
知れませんが、今回僕が観察できたのは、
その1点だけです。
別に、ギャルと違って、
イヤミな男がなんらかの社会的集団、
共同体を作っているとは考えにくいんですけど、
なんで似て来るんでしょう。(笑)
月に1回ぐらいニアミスする人に1人、
週に1回ぐらいニアミスする人に1人います。(笑)
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[e]から[e]というよりは、もっと進んで中央母音[?]
にしてしまうというのは、欧州ポルトガル語、
デンマーク語、ノルウェー語、ドイツ語、
オランダ語などの標準的な発音にあり、
それには上で書いたようなニュアンスは
無いと思われます。だから、上のような
ニュアンスが出て来るのは、日本語標準語地域での
独特なものかも知れません。