http://4510plan.jp/360/newscolumn/12177/
ドラえもんからホリエモンが語形成されたように、
マサイ族とダサイ(と暴走族)から、ダサイ族は語形成されている。
暴走族を見下すだけでなく、マサイ族をも見下すことになってて
この名前、まずいですよ。
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ドラえもん→ホリエモン→チチエモン
イチロー→チチロー
celebration→Cinderellabration
expert→sexpert
experience→sexperience
という語形成に関しては、
言語学の語形成論、形態論の研究者の間で、
共有されている名称があるのかどうかわかりません。
僕は、「置き換え」と仮に呼んでいるのですが、
なにかもっと別ないい名称は無いかとも
思っています。
「合成+刈り込み」、brunchのようなblendにも
似ていますが、違うものと考えます。
blendだと考えると、ドラえもんとチチエモンの
間に、ホリエモンという段階があったことが
すっとんでしまいます。
マサイ族→ダサイ族
も同様な「置き換え」で、ダサイ族と聞いた人のうちの
多くに、程度の差はあれ、マサイ族を想起させるものです。
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「置き換え」は、共通部分があることを土台に
2つの語を融合させる過程です。
その場合、元になった2つの語のうちの片方が、
(アクセントの変化などによって、音価が多少変化することはあれ)
そのまま(刈り込まれずに)残ります。
この点で、blendとも異なります。
ドラえもん→ホリエモン
では、「ドラえ」、「ホリエ」が
3モーラで、/e/という音節で終わっていることが
共通です。
ホリエモン→チチエモン
では、「ホリ」と「チチ」が
2モーラで、/i/という母音音素で終わっていることが
共通です。
celebration→Cinderellabration
では、強勢を持った母音を含んだ音素の並び
/el?/が、celebrationとCinerellaで共通しています。
expert→sexpert
では、exとsexが/eks/という音素の並びにおいて
共通しています。
(experience→sexperience では、綴り上は、上の例と
同じ関係になっていますが、厳密にいうと母音の音価は
違っています。/iks/ vs. /seks/)
マサイ族→ダサイ族
では、マサイとダサイが3モーラで、
/asai/という音素の並びを持っていることが
共通しています。