『世界』 3月号にスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのノーベル文学賞受賞記念講演 「負け戦」 (全訳)を載せていただきました。
「この壇上にいるのは私ひとりではありません......。声をあげてくれた何百人という人たちが私とともにここにいます」
「私は日常的な感情、考え、言葉を集めています。自分の生きている時代の生活を集めているのです。私が関心を持っているのは、魂の歴史、魂の日常的な面です。『大きな歴史』がふつう見逃したり見下したりする側面です。つまり私が扱っているのは、見落とされた歴史なのです」
「私には家が三つあります。私のベラルーシの大地は父の故郷で、私がこれまで住んできたところ。ウクライナは母の故郷で、私が生まれたところ。そして偉大なロシア文化なくしては今ある自分を想像することはできません。どれもみな私には愛しい家です」
『世界』3月号は「震災から5年」の特集を組んでいます。目次はこちら。
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