来る11月2日(金)ロシア語作家 ミハイル・シーシキンの講演会がおこなわれる。
講演: ミハイル・シーシキン「ロシア文学の意味」+朗読
シンポジウム: シーシキン+島田雅彦(作家)+松永美穂(ドイツ文学)
モデレーター: 沼野充義
通訳: 吉岡ゆき
日時: 2012年11月2日(金) 午後6時30分~8時30分
場所: 東京大学(本郷キャンパス) 法文2号館2階 文学部1番大教室
問い合わせ先: 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部
現代文芸論研究室 電話03(5841)7955/スラヴ文学研究室 電話03(5841)3847
シーシキンの最新長編 『手紙』 奈倉有里訳(新潮社、2012年)がまもなく刊行される!
なんて素敵な装丁だろう。
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Михаил Шишкин ミハイル・シーシキンは1961年モスクワ生れ。モスクワ国立教育大学卒業。1995年以降チューリッヒに住んでいる。
『イズマイル攻略』(2000、ロシア・ブッカー賞)、『ビーナスの毛(ホウライシダ)』(2005、「国民的ベストセラー賞」と「ボリシャーヤ・クニーガ賞」)、『手紙』(2011、「ボリシャーヤ・クニーガ賞」)。このようにロシアの権威ある文学賞を3つとも受賞しており、現代ロシアでもっとも実力のある小説家の一人と評されている。
彼の作品の邦訳はこれまで自伝的短編「バックベルトの付いたコート」沼野恭子訳(『新潮』2011年5月号)しかなかったので、『手紙』が翻訳されることになってとても嬉しい。
この長編の読者は、いわく言い難い不思議な愛の時空間を旅することになるだろう。