メールマガジン第54号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                       第54号2010年7月30日
      文責:田中
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支援室HP:/blog/ts/g/cemmer_mclsc/ja/
2009年度活動報告書も随時支援室にて配布しています。

○●お詫び●○
第53号(6月30日発行)のメールマガジンに、一部文字化けが見られ
ました。読者の皆様に、ご迷惑をお掛けしてしまったこと、この場を借りて
お詫び申し上げます。なお、第53号は支援室ホームページの「メールマガジン」
のコーナーにて読むことができますので、そちらをご参照頂ければ幸いです。



 学生ボランティアの皆さん

梅雨明けをし、まぶしい日差しが窓から降り注ぐようになりました。
いかがお過ごしでしょうか。

支援室でも太陽に負けないくらい、学生たちの熱い想いが日本語・
学習支援やワークショップの実践を通し続々と形になっています。
第54号では、今月行われた真光寺中学校実践や高校生のための
国際理解セミナーの様子を中心にお届けします。



★☆******夏季閉室期間のお知らせ************★☆
 8月11日(水)~9月5日(日)の期間中、多文化コミュニティ
教育支援室は夏季閉室となります。8月10日(火)までと
9月6日(月)以降は通常通り、午前11時~午後18時まで開室
しています。なお、8月11日(水)~13日(金)は大学自体が一斉休業
となりますのでご注意ください。

ご不明な点がある方は支援室までお問い合わせください。
問い合わせ先: t-shien@tufs.ac.jp 

*なお、9月より奈良部さん(日本語・学習支援専門員)
 の勤務日が、毎週火・水・木曜日に変更になります。

★☆******注目トピック************************★☆
▼第6回 高校生のための国際理解セミナー 夏季1日コース
 
 毎年夏と冬に開催している高校生のための国際理解セミナー。
(グローバルセミナー:通称グロセミ)高校生向けに、「多文化共生」を
テーマにしたワークショップを学部1年生から4年生まで計14名の学生が
企画・運営に携わりました。

対象:全国から参加する高校生(34人)
日時:7月25日(日)9時半~17時
場所:東京外国語大学 府中キャンパス 留日センター

午前と午後の2つの部に分かれ、午前の部ではエア大縄跳び、自己紹介ゲーム
のアイスブレイキングから始まり、「価値観の違い」をテーマに班ごとに寸劇作りに
取り組みました。午後はゲストスピーカーにコスタリカと日本につながりを持つ
長野エドウィンタケルさんを迎え、自分の高校時代や夢についてお話し頂きました。
最後には参加者それぞれが書いた「欲しいもの」をテーマに、長野さんが作曲した
ビートに合わせて歌詞作りをするなど、過去のグロセミとはまた一味違った一日に
なりました。

終了後、支援室で行われた学生スタッフの振り返り会の声の一部を紹介します。

加園さん(トルコ語専攻):
準備期間中のミーティングで、静かな時間が続くと「みんな本当に考えてるの!?」
と思い、正直やる気をなくしたこともありました。でも、みんな真剣に考えているから
静かなんだなと気づきましたね。本番は、タケルさんの「感情的と情熱的は違う」
という言葉が印象的でした。情熱的な部分を冷静に出しつつ、今後も色んな人に
出会いたいと思えたグロセミでした。

郡司さん(朝鮮語専攻):
昨年冬に僕と一緒にグロセミに参加した高校生が今回参加してくれて。
外大に入学し、スタッフとして司会する自分を見て、その子が最後に「楽しかったよ!」
と伝えてくれ、感激しました。

田口さん(朝鮮語専攻):
今回、自分は全体の連絡係として、全員の情報共有を細かく行うことを
意識していました。今回のグロセミは、荒削りで決してきれいにまとまっていたとは言え
ないけれど「伝えたい」という一生懸命な学生の姿勢に、高校生も感じるものがきっとあったと
思います。

*関連記事:「学生の声 番外編」(参加した高校生の感想)

■□■学習支援活動■□■
子どもたちと交流しながら勉強をサポートする学習支援活動。
新たなボランティアを随時募集しています。

======!募集中!===============
▼府中国際交流サロン 児童学習支援
 
毎週金曜日夕方 府中市役所内で行われている府中国際交流サロン。現在は14名の子どもと
15名の学生が一緒に学んでいます。
現在、夏休み明けから一緒に活動してくれる仲間を募集中です。

場所:府中国際交流サロン(府中駅北第2庁舎3階)
対象:府中市内の外国につながる小・中学生
日時:毎週金曜日 16時半~18時半
交通費支給:あり
募集人数:2人

参加申し込みや問い合わせはこちら:
多文化コミュニティ教育支援室(206教室)
担当:奈良部、鈴木
042-330-5428
t-shien@tufs.ac.jp


外大生が企画、運営する日本語教室です。
7月には七夕イベントと親子でのお団子作りを含む保護者会を開催しました。
世代交代を迎えこれから中心メンバーとなる麻下さんと篠さん
(朝鮮語専攻)、秋から留学のためサロンをお休みする島田さん(中国語
専攻)にお話を伺いました。


田中:保護者会では、各自担当の子どもたちの様子を写真入りでまとめた
    報告カードをプレゼントしたそうですね。
篠さん:6名のお母さまが参加してくれ、とても喜んでくれました。サロンでは明るく
     よく勉強する子のお母さんが「家ではパソコンばかりであまり口をきかない」など、
     サロンだけでは分からない子どもの一面を知る機会にもなりました。
島田さん:母親同士でおしゃべりをしたり、サロンが新たなつながりを生む場にもなったかなと。

田中:島田さんはこの秋から中国に留学するためサロンをお休みされます。
島田さん:最初、担当の小学5年生の女の子に伝えたときは「どうして行っちゃうの!?」
      と言われ少しつらかったですね。でも、その後学校で作ったフェルトの小物や手紙
      をプレゼントしてくれて。「ファイト!」って書いてあり私の方が励まされました。

田中:サロンメンバーは、とてもチームワークが良い印象があります。
島田さん:そうですね。お休み前の最終回に、子どもと学生みんなで私に花束と手紙をくれて。
      新しく中心になる篠さんや麻下さんを見ていると、今後も大丈夫だと安心できます
      みんなで助け合いつつ、自分たちの色を出していってほしいと思います。
麻下さん:今年は受験生が2人いるので少し心配ですが、皆で情報共有していきたいですね。
      あとは、土日にピクニックに行ったり、新しい企画にもチャレンジしたいです。
篠さん:担当の生徒と学生という関係だけでなく学生同士、子ども同士のつながりももっと強めて
     いきたいですね!

-アットホームな雰囲気が印象的なサロンですが、世代交代を迎えこれからまたどう変化
 していくか楽しみですね。興味のある方はぜひ支援室までご連絡を!


======*進行中・予定*============
▼府中市、調布市学習支援ボランティア
 
 学生たちが府中市および調布市の小中学校に出向き、フィリピンや中国など
外国につながる子どもたちに日本語を教えたり、学校の勉強のサポートを継続しています。
調布市立学校 日本語指導教室では、小学6年生から中学3年生の子どもたち20名が、
学生・市民ボランティアと共に週2日学習しています。

▼武蔵野市第四中学校内 学習センター すてっぷルーム 

 武蔵野市帰国外国人教育相談室が主催し、武蔵野市第四中学校内学習センターで 
毎週水曜日に行われている「すてっぷルーム」。 
ここでは、学芸大学など複数の大学からの学生ボランティアと日本語の先生が一緒
になって、外国から来た子どもたちや帰国生の学習支援、交流を行っています。

▼調布国際交流協会 調布市立学校 日本語指導教室
調布国際交流協会が運営する子どものための日本語教室にて、8月下旬に
学生ボランティアが子どもたちの夏休みの学習をサポートする予定です。


■□■国際理解教育■□■
========*報告*=============
▼町田市立真光寺中学校 ワークショップ実践

 
町田市立真光寺中学校では毎年一回「国際交流の日」と題したイベントがあり、国連や
JICAなど様々なNGOや団体を呼んで午前中を分科会、午後を全大会といった形式で行っています。
支援室からも7名の学生が「世界の果てまで行ってQ! feat. TUFS」と題し、写真を使用したワークショップ
を実施しました。

対象:中学2年生(30人前後)
日時:7月3日(土)9時~13時半頃
場所:町田市立真光寺中学校 

実践の企画・運営に携わった井坂さん(ドイツ語専攻)に感想を伺いました。

田中:今回の企画、「世界の果てまで行ってQ !feat. TUFS」とタイトルがユニークですが、
   メンバーにもちょっとした演出があったとか。
井坂さん:カメルーン、カンボジア、トルコなど7カ国、各3枚ずつの写真を用意しました。
      各班ごと、それをもとに大学生と中学生が一緒にイメージを膨らませて話し合い
      をしていきました。「ちょっとした演出」というのは、大学生メンバーが、元ネタの
      テレビ番組で活躍しているタレントのイモトさんになりきったという・・

田中:確かに、写真を見ると皆さん太い眉毛をつけて二つ結びにしていますね。インパクトがある。
井坂さん:そうですね(笑)最初は「ステレオタイプをぶっこわせ!」という企画を練っていたんです。
      でも、中学生にはそもそも各国・地域に対するステレオタイプがあるのか?
      ステレオタイプを持つことはダメ、という私たちのメッセージが生徒たちにとっての
      答えになってしまうのでは・・と準備していく中でうねっていきました。

田中:それで最終的に、街並みや家族の食卓の写真から、自由に発想していく活動になった。
井坂さん:そしたら、「ロンドンのこの通りには、ギョーザ屋があるはず」とか、「このお父さんが大事
      にしているのは髪の毛だ」とか、本当に自由な発言が飛び出してきましたね。
      実施日が休日だったこともあり、最初は「めんどくさい」「どうでもいい」という感じで
      距離間がありました。でも、そんな自由な発想にこちらがマジメに突っ込みを入れてく
      ことで徐々に打ち解けていけたかなと。

田中:最後に、この実践全体を通して井坂さんが感じたことを教えてください。
井坂さん:自分は、(担当班で題材にした)イギリスに行ったこともなく、国際理解教育を
      理解しているわけでもありませんでした。そんな私に最後まで出来るかなと
      思っていましたが、学生メンバー皆で迷い、考えるプロセスが何より楽しかったですね。

―イモトさんになりきったことで井坂さん自身、新しい自分に出会えたのではないでしょうか。
支援室ホームページでぜひその姿も皆さんチェックしてみてくださいね。


========*準備進行中*=============
▼はるひ野小中学校 国際理解教育実践

6月に小学5年生を対象に国際理解教育を実践した川崎市立はるひ野小中学校で
今度は同校中学1年生(2クラス65人)を対象に「多文化共生」をテーマにした実践を
行います。先日、初回顔合わせミーティングが行われました。9月末から具体的に事
前準備を進めていく予定です。

 ■□■その他の活動■□■
========*準備進行中*=============
▼MIA(武蔵野市国際交流協会)分科会に参加します!
 
7月30日(金)に開催される第9会MIA夏期教員ワークショップの分科会にて、
昨年度外語祭で多文化語劇「WA-月餅on theせんべい-」の上演に携わった
学生ボランティア3名が、体験談を伝え、意見交換を予定しています。


▼ CEMLA夏期集中講座

相模原女子大学高等部を中心とする神奈川県内3つの高校が参加するプロジェクトCEMLA
(Center for Multicultural Leaning&Activities)。本学国際理解教育専門員木下理人さん
が講師を務める、CEMLA夏期集中授業「多文化フィールドワーク」(8月10日~12日予定)で、
支援室登録学生4名もボランティアとして補佐を担当します。韓国・朝鮮の文化や、そこにルーツ
をもつ人々の生活に目を向けることを狙いに3日間を通して、映画を通したディスカッションや、
川崎市桜本地区でのフィールドワークを実施予定です。
この企画に携わる柳川さん(朝鮮語専攻)に、意気込みを伺いました。

田中:先日、セミナーに先駆けて木下さんと一緒に在日コリアンの方が多く暮らす桜本地区に
行ってきたそうですね。
柳川さん:はい。実際に住宅地を歩いてみると「金本」さんとか、通名の表札がかかっていて。
朝鮮学校を見学しても、壁に掛かっている習字が課題は日本語なのに、添えてある名
前はハングルだったりと驚きました。

田中:これから実際に高校生と歩くわけですが、高校生に感じて欲しいことはありますか。
柳川さん:「在日コリアン」っていうのは一つの入り口だと思うんです。このフィールドワークを通して
      「もしかして自分の周りにも通名を使っている人がいるかも」って思ったり、テレビを通し
      て知る北朝鮮への視点がちょっと変わったり、とかそんな変化があればいいなと。

田中:柳川さんは、高校生のための国際理解セミナーにも携わりました。
柳川さん:そうですね。国際理解セミナーもCEMLAも対象は高校生ですが、CEMLAの方は、
      高校の夏期講座としての一環なので、まず分かりやすく、いかに先入観なく伝えるかが
      大切かな。そういう考え方もあるんだなと植え付けないように。講座後、明日からすぐ何か
      行動に移せなくても良い。5年後、10年後「高校生のときこういう体験をしたな」そう思い返
      してくれたら嬉しいですね。

-「日頃大学の授業の中にも、『あっ、これCEMLAに使えそう』とヒントがある」と話してくれた柳川さん。
  テストやレポートに追われながらも相乗効果で、充実した実践になりそうですね。

========*報告*=============
▼オープンキャンパス 「世界」を感じるワークショップ
 7月24日(土)に開催された本学オープンキャンパスにて、「『世界』を感じるワークショップ」
を開催しました。

場所:研究講義棟2階 208教室
時間・内容:13:00~13:40 ①なんで日本語・学習支援?
                 ~外大生と外国につながりのある子どもたち~(日本語・学習支援)
       14:00~14:40 ②「世界の果てまで行ってQ!feat.TUFS」(国際理解教育)

①では府中国際交流サロンや調布の日本語教室や学校での学習支援に携わる学生が、
②では町田市立真光寺中学校実践メンバーが企画・運営を担当しました。各回40名以上の高校生や
短大生が参加し、支援室の活動に触れ、学生と交流してもらう機会となりました。

■参加者の感想を一部ご紹介します
○少人数で初めて会った人と話すのは緊張しました。でも、楽しかったです。
 (高校1年生)

○中国語を勉強したいと考えていたので、とても良いきっかけができました。
 外語大を目指せるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。
 (高校1年生)


▼多文化コミュニティ フィールドワーク

 7月2日(金)・3日(土)の2日間、ブラジルを中心とする外国につながりを持つ方が多く
暮らす静岡県浜松市にてフィールドワークを実施し、学部2年生~4年生まで計6名の学生が
参加しました。青山亨教授(多言語・多文化研究センター 副センター長)らと共に、外国人学習
支援センター、南米系外国人学校、NPO法人主催の母国語教育支援教室など訪ねました。
様々な立場からの多文化共生の街づくりを見ることで、
参加学生にとって濃い2日間になりました。

 参加した小俣さん(ポーランド専攻)に感想を伺いました。

田中:今回、この活動に参加しようと思ったきっかけは何ですか。
小俣さん:5月に、上野動物園で外国につながりを持つ子どもたちとの写生会に
      参加したんです。そこで日系ブラジル人の子と出会って、見た目は日本人
      なのに日本語が分からず、目を合わせてくれず衝撃的でした。
      写生会自体は楽しかったのですが、子どもたちの無邪気な笑顔の裏にある問題を
      知りたいと思っていました。

田中:そしたらちょうど、フィールドワークがあることを知った。
小俣さん:これは行かねば!と(笑)

田中:浜松では様々な団体を訪ねましたが、一番印象に残っているのは。
小俣さん:南米系外国人学校の校長先生のお話です。学校を創設するまで、地域住民の
      反対や資金難など色んな困難があって。「誰でも批判をするのは簡単なんです」
      とキッパリ仰った先生の姿が印象的でした。私財を投げ打ってまで学校を守って
      きた方だからこそ、言葉に重みがある。今まで人の批判をしがちだった自分を
      反省しました。

田中:一緒に参加した学生の印象はいかがでしたか。
小俣さん:秋田と新潟出身の「将来は地方行政に携わりたい」というお二人がいて。
      浜松での経験を活かし、将来地元でパイオニア的な存在になる勢いを感じました。
      他にも、実際にAmigosで在日ブラジル人児童の支援をしている方は、ブラジル料理店
      で店員さんとポルトガル語で話すなど、自分とは違った面を見れていると感じました。

田中:今後、こういうフィールドワークに参加してみたいと思っている学生の方にメッセージ
    をお願いします。
小俣さん:学校での勉強ももちろん大事ですが、それ以上に自分自身が経験したことというのは
      真実味があります。同じものを見ても違う捉え方がある、そんな当たり前のことに
      今回私は気づきました。新しいことにチャレンジすると、そこから広がるものがありますよ!

―小俣さんは「今回のフィールドワークに参加しなければ、メンバーにも出会わなかった」と、現地は
  もちろん外大生との出会いについても語ってくれました。

今後、参加学生で11月の外語祭やAdd-on授業内での報告会実施を検討しています。詳細はまた
メールマガジンにてお伝えします。

▼うりぬり

  朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、
 主に小中学校での文化交流や勉強会、日韓の学生間交流を行っています。
 2009年度支援室報告書にも、ハングル検定勉強会の様子が綴られています。
ぜひそちらも読んでみてくださいね。興味のある方は、まずはミーティングを覗いてみてくださいね。
 
 ミーティング:毎週金曜日昼休み 講義棟209教室にて
☆うりぬりのHPで写真入りブログを見れます:
http://blogs.yahoo.co.jp/gaidai_urinuri



▼Amigos  
 ポルトガル語専攻の学生が中心となり地域の外国人児童生徒に対しての日本語に
よる学習支援や、ブラジルに関する文化交流などに取り組んでいる団体です。
前期はJICA資料館スタディツアー、鶴見総合高校での学習支援など行い、特にブラジル
のお祭りを再現したFesta Juninaはメンバー全員で力を合わせて成功させました。
夏休み中は、 ブラジル人学校訪問や、静岡県浜松市での合宿と学習支援などを予定ています。
後期の外語祭では、「ポルトガル語圏文化をテーマとすると武田千香教授と合同で展示をします。
出稼ぎとして来日し、歌手として活動することになったブラジル人の方をお招きすることも考えています!」
(代表平田さん ポルトガル語専攻)とのこと。夏休み中も充実した活動になりそうですね!

Amigosの活動に興味のある方はぜひ、ミーティングを覗いてみてくださいね。
ミーティング: 毎週月曜日昼休み 講義棟207教室にて
☆AmigosのHPで写真入りブログを見れます:
http://www.tufs.ac.jp/st/club/amigos06/

▼GIRASOL

 2007年、スペイン語専攻の学生で立ち上げた国際協力系サークル、ラテンアメリカ
 の会GIRASOL(ヒラソル)。前期はフェアトレード推進活動に力を入れました。5月には
生協ハッチポッチで販売されているフェアトレード商品の宣伝や、ワークショップ「貿易ゲーム」
を実践しました。「ハッチポッチさんとは今後もフェアトレード商品の試食会を計画しており、
フェアトレード推進活動はこれからどんどん熱くなりそうです!」と代表の工藤さん(スペイン語専攻)
夏休み中は、日本ペルー共生協会が行っている子どもたちへの学習サポートに取り組みます。
さらに後期、外語祭では学習支援活動の報告やフェアトレード商品、メキシコの先住民が作った民芸品の
販売を行います。また、今年はワールドカップが開催されたことにちなみ、中南米地域とサッカーの関係に
ついて展示する予定です。
「今年は1年生がたくさん入ったので、展示もパワーアップすること間違いなしなのでぜひたくさんの人に足を
運んでいただけたらと思います!」(工藤さん)

後期もGIRASOLの活動がますます楽しみですね!

☆GIRASOLのオフィシャルブログはこちら:
 http://ameblo.jp/latinoamerica-girasol


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■学生の声 特別編
 今回は、高校生のための国際理解セミナーに参加した高校生の感想をお届けします。
全34人の参加者の中には、栃木や長野から来た生徒やリピーターの生徒もいました。

○イメージとして、外国語で自己紹介をしたり、劇をすると思っていましたが、エア大縄跳び
から始まり最初は驚きました。しかし、受けていくうちにコミュニケーションを沢山学べ、
知らない友達も多くできました。今日はとても良い経験になりました!!
(高校1年生)

○受験勉強に追われる中、今日はこのセミナーに参加できてよかったと思いました。
外大生の方々と色々な話ができてモチベーションもあがったし、他人との相互理解が改めて
大切だなと気づくことができました。来年はこのグローバルセミナーのスタッフになりたいです。
だから今日の日を忘れずにこの夏は本当に頑張りたいと思います。
(高校3年生)

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■支援室インタビュー 特別編―日本語・学習支援専門員 河北祐子さん

 日本語・学習支援専門員の河北祐子さんが、3年あまりの勤務を終えて
7月をもって支援室を退職されることになりました。「マダム」の愛称で皆に親しまれている
河北さんに、支援室での思い出やこれからの展望を伺いました。

田中:残りわずかとなった今、どんな心境でしょうか。
河北さん:支援室の皆と離れたくない気持ちが強いです。
      まだ一年生の子の顔が分からなくて。一年経つ頃には分かるようになると
      思うと、もうおしまいなのが切ないです。

田中:これまで支援室に携わってきた中で、印象に残った出来事はありましたか。
河北さん:中国出身の留学生が、クラス内で子どもの支援をしていたのですが、
      支援が終わる頃、その子の立場を考えてもらおうと中国語で「国語」の
      授業をしたことがあったんです。
      あとはフィリピンにつながりを持つ男の子。彼の小学校卒業式に学生
      ボランティアが出席したり、中学入学後も学校と府中サロンでの支援を
      利用してくれてるの。バラバラだった支援室の日本語・学習支援の
      活動が、子どもによってつながっていった感じですね。

田中:河北さんから見た、支援室に携わる学生はどう映りますか。
河北さん:やさしく、まじめで、前向きで明るい!
      Add-onを受ける機会があるからかしら?語学だけじゃなく、コミュニケーション
      力への意識があると思います。日々変化し、成長しているなと。

田中:今後、日本語・学習支援に携わる学生に伝えたいことは何でしょう。
河北さん:どんな小さなことでも、(後任者の)奈良部さんに話して、良い
      人間関係を築いてくださいね。それが、学習支援の質を高めていくこと
      につながりますから。外大生がする学習支援は、社会から大きな期待
      が寄せられています。子どもたちが「日本にいてよかった!」
      そう思えるように支援室だけでなく、それぞれの学生のふるさとで
      活動を広げて行ってくださいね。

―長い間支援室に携わってきた河北さんからは外国につながりを持つ子どもたちへは
 もちろん、学生に対する愛情も感じられました。まさに支援室の母、「マダム」。
 後期も毎週水曜日は外大に講師としていらしているので皆さんぜひ会いに来てくださいね。

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 編集者より

河北さんは今後、上智短期大学内(神奈川県秦野市)のサービスラーニングセンターを
拠点に活動されます。
私事ではありますが、筆者は秦野育ちで現在も秦野在住です。
恥ずかしながら、自分の住む街に日本語・学習支援活動の場があると知ったのも河北さんを
通してでした。
灯台下暗しとはまさにこのこと・・
でも、これも何かの縁かもしれませんね。

河北さん、今まで支援室の学生を温かく支えてくださり本当にありがとうございました。
そして今後ともどうぞ、よろしくお願い致します。

 ロシア語専攻 田中
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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって
有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡
いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)