メールマガジン第53号
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
第53号2010年6月30日
文責:田中
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
支援室HP:/blog/ts/g/cemmer_mclsc/ja/
学生ボランティアの皆さん
梅雨の季節、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
洗濯物が乾かない、自転車で学校に行けない・・やきもきする気持ちもありますが
傘を片手に紫陽花を見に出かけてみたり、美術館へ足を運んでみたり、
この時期ならではの過ごし方を楽しめたら素敵ですね。
さて、今月の支援室メールマガジンでは、はるひ野小中学校での実践報告や
来月行われる国際理解教育実践リーダーのインタビューを中心にお届けします。
★☆******支援室の活動に参加するには?************★☆
「支援室にボランティア登録したけれど、具体的な参加方法が分からない」
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここで簡単に参加方法をお伝えします。
Ⅰ多文化コミュニティ教育支援室にボランティア登録後・・
①メーリングリスト(t-shien-volunteer@tufs.ac.jp )で送られてくる
メール
②支援室(研究講義棟206教室)前の掲示板
③支援室メールマガジン
①~③で国際理解教育、日本語・学習支援の募集情報をチェックしてください。
Ⅱ参加したいor詳細を知りたい情報があったら・・
①支援室にメール・もしくは電話で問い合わせる
②支援室に直接訪れて問い合わせる
*支援室開室時間は平日月曜~金曜日11時~18時です。
電話は開室時間中、メールは随時受け付けています。
連絡先: 042-330-5428
t-shien@tufs.ac.jp
★☆******注目トピック************************★☆
★☆2009年年度活動報告書ができました☆★
2009年(平成21)年度 多文化コミュニティ教育支援室の
活動報告書が完成しました。
各小中高等学校での国際理解教育や日本語・学習支援活動の
報告はもちろん、高校生のための国際理解セミナーや、うりぬり
GIRASOLなど支援室が協力する団体の活動など盛りだくさんの
内容になっています。
年度末に行われた国際理解教育および日本語・学習支援活動に
参加した学生による座談会も掲載され、学生ボランティアたちの
顔が見える、報告書になりました。
ご希望の方は多文化コミュニティ教育支援室までいらしてくださいね。
★☆研究講義棟2階にイベント・ボランティア情報掲示板ができました☆★
研究講義棟2階 208教室・中央のエレベーター脇に「多文化コミュニティ
教育支援室からのイベント・ボランティア情報」掲示板ができました。
木下さん(国際理解教育専門員) 河北さん(学習支援専門員)など
支援室スタッフいちおしの外語大内公開講座やNPO法人の情報を見ることができます。
この他にも、随時掲載を更新していきます。
近くに立ち寄った際はぜひ一度チェックしてみてくださいね。
■□■学習支援活動■□■
子どもたちと交流しながら勉強をサポートする学習支援活動。
新たなボランティアを随時募集しています。
======!募集中!===============
▼府中国際交流サロン
毎週金曜日夕方 府中市役内で行われている府中サロン。現在は14名の子どもと
15名の学生が一緒に学んでいます。現在、8月から留学に行ってしまう学生のあと
を引き継いでくれる人を急募しています。
場所:府中国際交流サロン(府中駅北第2庁舎3階)
対象:府中市内の外国につながる小・中学生
日時:毎週金曜日 16時半~18時半
交通費支給:あり
募集人数:1~2人
外大生が企画、運営する日本語教室です。
7月にはお菓子作りを含む七夕イベントや保護者会を企画しています。
次号メルマガでは、代替わりしたコーディネーターの学生のインタビューも
お届けします。
参加申し込みや問い合わせはこちら:
多文化コミュニティ教育支援室(206教室)
担当:河北、奈良部、鈴木
042-330-5428
t-shien@tufs.ac.jp
======*進行中・報告*============
▼府中市、調布市学習支援ボランティア
学生たちが府中市および調布市の小中学校に出向き、フィリピンや中国など
外国につながる子どもたちに日本語を教えたり、学校の勉強のサポートを継続しています。
調布市立学校 日本語指導教室では、小学6年生から中学3年生の子どもたち20名が、
学生・市民ボランティアと共に週2日学習しています。
▼武蔵野市第四中学校内 学習センター すてっぷルーム
武蔵野市帰国外国人教育相談室が主催し、武蔵野市第四中学校内学習センターで
毎週水曜日に行われている「すてっぷルーム」。
ここでは、学芸大学など複数の大学からの学生ボランティアと日本語の先生が一緒
になって、外国から来た子どもたちや帰国生の学習支援、交流を行っています。
▼江戸川区中学校 学習支援ボランティア
6月17日(木)と18日(金)午後、江戸川区内の中学校にてブラジル、中国、ペルーに
つながりを持つ合計 4人の生徒を対象に期末試験対策を実施しました。
======*お知らせ*======================
▼「月刊 日本語」6月号に支援室学生ボランティアの記事が掲載!
府中国際交流サロンにて、日本語・学習支援に取り組む菅野さん
(カンボジア語専攻)の記事が、「月刊 日本語」6月号(出版 株式会社アルク)
に掲載されました。
「オピニオン 日本語ボランティアこれでいいのか?」のコーナーに
「胸を張って、『日本語学習支援』やってます!」というタイトルで原稿が掲載されています。
大学一年生から同サロンで活動を続ける菅野さんの気持ちの移り変わりがつづられています。
掲載について菅野さんは「活動を始めて丸2年が経った時期に、自分の想いを文章にして、
こういった形で掲載して頂いたことは、良い節目になったと思います」と喜びを語ってくれました。
多文化コミュニティ教育支援室(講義棟206教室)前の掲示板に記事の抜粋を、また
支援室内で「月刊 日本語」を読むことができます。
ぜひチェックしてみてくださいね。
■□■国際理解教育■□■
========*報告*=============
▼コミュニケーションの楽しさを実感しよう!
川崎市立はるひ野小中学校 実践を行いました
英語(外国語活動)の枠を使い、子どもたちがコミュニケーションの楽しさを
実感できる参加型の授業を、学部1年生から大学院2年生まで13名の学生が企画し
実践しました。
日時:6月25日(金)1~6時間目
場所:川崎市立はるひ野小中学校
対象:5年生3クラス
今回実践したのは「ジャングルクルーズゲーム」。
ガイドが子どもたちを連れてジャングルに迷い込む。大学生ガイドが持ってきったお土産を
村長が食べてお腹を壊して寝込み、村民が怒ってガイドを連れ去ってしまう。
村長が回復するジュースを作り、ガイドを助け出すために、子どもたちは日本語も英語も通じない
ジャングルの民と交渉して野菜や果物を獲得するというもの。
実践でリーダーを務めた砂田さん(ドイツ語専攻)に感想を伺いました。
田中:まずは実践を終えてみていかがですか。
砂田さん:達成感を感じますね。子どもたちが笑顔になった瞬間、嬉かったのはもちろん
ですが、学生メンバーの普段は見れなかった一面や笑顔が見れたのが
新鮮でした。皆想っていることは様々でも、子どもたちを喜ばせようという
一つの目的を持って取り組むのはやりがいがありました。
田中:リーダーとして大変だったのはどんなところでしたか。
砂田さん:アイデアを出す過程ですね。ミーティングの時間はあるのに、
意見が出ず行き詰まってしまったり。本番2週間前になってようやく
全体像が見えてきました。
田中:1年生の時から実践に携わってきましたが、当時の自身と比べていかがですか。
砂田さん:当初に比べると、計画的に準備できるようになりましたね。
今後は自分が楽しむだけでなくて、相手に何が残ったか、相手にとって
どういう実践だったかそれを重視していきたいと思います。
高校生のための国際理解セミナーでもスタッフを務める砂田さん。
今回の経験を元に、今度は高校生を対象に素敵な実践になりそうですね!
========*準備進行中*=============
▼第6回 高校生のための国際理解セミナー 夏季1日コース
毎年夏と冬に開催している高校生のための国際理解セミナー。
高校生向けに、「多文化共生」をテーマにしたワークショップを学部1年生から4年生まで
計14名の学生が企画中です。
対象:全国から参加する高校生(30人前後)
日時:7月25日(日)9時半~17時
場所:東京外国語大学 府中キャンパス 留日センター
このグローバルセミナー(略してグロセミ)でリーダーを務める田口さん(朝鮮語専攻)に意気込みを伺いました!
田中:国際理解セミナーへの参加は今回で4回目になりますね。
田口さん:回を重ねても自分のスタンスは変わらないですね。
とにかく、新たな高校生や学生と出会うこと、話がつながる瞬間というのが
自分の中での楽しみ。前と比べてどうか、ではなく、今のメンバーとどうやっていく
かが大事かなと。
田中:出会うこと、ですか。
田口さん:前回グロセミに参加してくれた高校生が「田口くんに会えたのが嬉しかった!」
と話してくれて。グロセミは、皆が自分自身を出す場だと思うんです。
まずはシンプルに、ゲストの方、学生や他の高校生との出会いを感じて欲しいです。
外大に進む進まないに関わらず、参加者した高校生にとってその後の人生の中での
きっかけや、思い出になればいいですね。
田中:リーダーとしての心境はいかがですか。
田口さん:僕はあくまで全体の流れやスケジュールを管理する「連絡係」。
メンバーの皆が考えていることや自主性を引き出していきたいです。
色々メンバー内で話をしてから、本番を迎えたいですね。
ゲストスピーカー候補の方に会いにいったり、関連する映画を見たりと早くも
動き出しているグロセミメンバー。次号メルマガでは実践の様子をお届けします。
☆関連記事:「支援室インタビュー」(メンバーの佐藤さんインタビュー)
▼町田市立真光寺中学校 ワークショップ実践
町田市立真光寺中学校では毎年一回「国際交流の日」と題したイベントがあり、国連やJICAなど
様々なNGOや団体を呼んで午前中を分科会、午後を全大会といった形式で行っています。
支援室からも7名の学生が世界中の写真を題材にしたワークショップを企画しています。
対象:中学2年生(30人前後)
日時:7月3日(土)9時~13時半頃
場所:町田市立真光寺中学校
リーダーを務める根津さん(朝鮮語専攻)に意気込みを伺いました!
田中:今回の実践テーマは何でしょう。
根津さん:「日本人と外国人の間で起こるステレオタイプを壊そう!」です。
日本人だから、外国人だから、ではなく違う人間同士であるからこそ、
ということを伝えたいですね。
田中:具体的にはどんなことを?
根津さん:世界の町並みや食卓、人々の営みが写った写真を用いて、生徒の
皆に気づいたことを話してもらう、というのを現段階では考えています。
田中:中学2年生というと、思春期の微妙な年頃でしょうか。
根津さん:確かに子どもでも大人でもない分、心の掴み方にはコツが要りそうですね。
実践が土曜日なので「休日に学校に来るなんてかったるいな」と思っている
子もいるかと。そんな子たちにぜひ「ちょっといつもとは違うぞ」と感じてもらえたら
嬉しいです。
田中:根津さん以外のメンバーは皆新入生ですが、リーダーとして心がけていることは。
根津さん:先輩っぽくしないことですね。同じ目線に立って分からないことは分からないと言う。
私を含めて皆が実践初心者なので、前例に囚われず新しいことにチャレンジする
気持ちでやっています。
田中:最後に意気込みをお願いします!
根津さん:生徒はもちろん、先生方の国際理解教育そのものに対しても持っているステレオタイプ
を変えれたらと思います。国際理解は国と国、じゃなく人と人ということに気づけたら
生徒の皆も社会に対して興味を持ってコミュニケーションにも積極的になってくれるのでは
と思っています。
■□■その他の活動■□■
========*予定*=============
▼多文化コミュニティ フィールドワーク
外国につながりを持つ方が多く暮らす静岡県浜松市を訪ね、2010年1月に開設された
「外国人学習支援センター」のほか、母語教育支援の現場や、日本語・学習支援に携わる
学生サークルなどを事前申し込み・研修を受けた学生らが7月2日(金)~3日(土)1泊2日で
訪ねる予定です。
今年3月に第1回目が実施され、好評だったこのフィールドワーク。
次号メールマガジンでは、参加者の感想をお届けします。
▼うりぬり
朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、
主に小中学校での文化交流や勉強会、日韓の学生間交流を行っています。
2009年度支援室報告書にも、ハングル検定勉強会の様子が綴られています。
ぜひそちらも読んでみてくださいね。興味のある方は、まずはミーティングを覗いてみてくださいね。
ミーティング:毎週金曜日昼休み 講義棟209教室にて
☆うりぬりのHPで写真入りブログを見れます:
http://blogs.yahoo.co.jp/gaidai_urinuri
▼Amigos―Festa Junina(フェスタジュニーナ)を開催しました!
ポルトガル語専攻の学生が中心となり地域の外国人児童生徒に対しての日本語に
よる学習支援や、ブラジルに関する文化交流などに取り組んでいる団体です。
先日18日(金)の放課後円形食堂にて、ポルトガル語で「6月のお祭り」を意味するブラジル
のお祭りFesta Junina(フェスタジュニーナ)を開催しました。
もとは収穫祭で、豊穣に感謝するこのお祭りを、ポルトガル語専攻の学生の集まりである
Amigosがブラジル文化に親しんでもらうために再現。
ポルトガル語科の教授も含めて約60名が集まり、パイで具を包んであげたパステウ、
お酒のカイピリーニャなどブラジルの食べ物を片手に、ビンゴやブラジル音楽を楽しみました。
Amigosの活動に興味のある方はぜひ、ミーティングを覗いてみてくださいね。
ミーティング: 毎週月曜日昼休み 講義棟207教室にて
☆AmigosのHPで写真入りブログを見れます:
http://www.tufs.ac.jp/st/club/amigos06/
▼GIRASOL-チャリティフットサル大会を開催しました!
2007年、スペイン語専攻の学生で立ち上げた国際協力系サークル、ラテンアメリカ
の会GIRASOL(ヒラソル)。今月23日(水)24日(木)にサークル棟メインアリーナにて
外語大フットサル部TUFSALと共催で、チャリティフットサル大会を実施しました。
大会にはスペイン語専攻4年生有志や留学生など12チームが参加。2日間に渡り熱いリーグ戦を
繰り広げ、ウズベキスタンからの留学生チーム「タシケント国立東洋大学」が優勝しました。
参加費と募金を合わせ総額22899円の寄附が集まりました。
お金は特定非営利活動法人「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)」に寄付することになっており、
そのお金はエクアドルにおける子どもたちへの教育支援や水の確保に使われます。
さらにこの大会で使用したボールもフェアトレード商品。フェアトレード・難民支援・自立支援
を柱として活動しているNGOが販売しているものだそうです。
上位3チームにはTUFSALから景品が贈られるなど、大いに盛り上がりました。
☆GIRASOLのオフィシャルブログはこちら:
http://ameblo.jp/latinoamerica-girasol
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■支援室インタビュー
今回は、第6回高校生のための国際理解セミナーでスタッフを務める佐藤さん(中国語
専攻)にインタビューしました。高校2年生の冬、同セミナーに参加した佐藤さん。
大学生になった今、参加側から企画側としてグロセミに懸ける想いとは!?
田中:高校2年生の冬に、グロセミに参加していかがでしたか。
佐藤さん:「人前で自分の意見を言えるようになりたい!」と思い参加しました。
参加者の皆の問題意識が高いのに驚きましたね。
セミナー終了後も、報告書の編集会議で支援室に度々集まるなど、他校の子とも
つながりができました。
田中:それから一年間勉強を積んで、この春無事、入学しました。
佐藤さん:センター試験直前の模試で、志望校全ての判定が悪かったときはさすがに凹みました。
でも何とか合格し、支援室に来てみるとスタッフや上級生の方が自分を覚えていて
くれて感激しました。
田中:そんなグロセミ出身の佐藤さんが、今度はスタッフとして運営に携わります。
佐藤さん:自分が参加者だったとき、周りの反応を恐れずに素直に発言できました。
だから、今度はそういう空気を高校生の間に作れたらいいですね。
学校で学んでいる以外のことに触れて、後日テレビを見ていて「あっ、これ
グロセミでやったことじゃない?」と高校生に思ってもらう。そんなきっかけを
作れたらと思います。
田中:1年生の今だからこそ、高校生と近い目線で話せるかもしれないですね。
佐藤さん:外大に入りたいと思ってくれる子がいたら、もっと行きたいと思ってもらえるように
進路相談なんかにも対応したいですね。
田中:最後に「支援室に登録はしたけど、なかなか活動に参加できない・・」そんな一年生
の皆さんにメッセージをお願いします。
佐藤さん:支援室の活動はいつでも自分のペースで始めることができます。
今サークルやアルバイトが忙しくても、余裕ができたらぜひ足を踏み入れて
みてくださいね!
***インタビューを終えて***
グロセミのみならず、7月3日(土)の真光寺中学校実践にも携わっている佐藤さん。
早くも来年夏、中国への留学を目指してアルバイトに励むなど充実した毎日が
お話から伺えました。
グロセミを経て外大に入り頑張る佐藤さんの姿は、今度のグロセミ参加高校生にも
きっと刺激になるはずです。今後の活躍が楽しみですね!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集者より
25日(金)未明、サッカーW杯日本対デンマーク戦を観た後、そのまま
はるひ野小中学校の実践に参加してきました。
「サッカーに負けない熱い実践を!」と意気込んでいたものの、子どもたち
のエネルギーは想像以上のものでした。
梅雨が明ければ夏はすぐそこ!
来月も、グローバルセミナーや真光寺中学校など元気あふれる実践の
様子をお届けします。
ロシア語専攻 田中
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって
有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡
いただければ幸いです。