メールマガジン第51号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
             第51号2010年4月30日                                  
         文責:田中           
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支援室HP:/blog/ts/g/cemmer_mclsc/ja/

学生ボランティアの皆さん
新学期が始まり、早一ヶ月が過ぎようとしています。
新しい友人や仲間と一緒に、GWにお出かけを計画している方も多いの
ではないでしょうか。
今月号では、支援室新入生歓迎イベント「学生多文化体験記」のお知らせと
報告を中心にお届けします。

★☆******注目トピック************************★☆
★☆国際理解教育・学習支援活動入門講座 参加者募集☆★
5月15日(土)16日(日)支援室では、毎年「国際理解教育」や「日本語・
学習支援」などのボランティア活動を 行なう際に求められる知識や技能、
考え方を学ぶ入門講座を実施します。大学で学んだことを、地域社会で活か
したいという学生の皆さん、ボランティア活動に関心を持つ皆さんの参加を
お待ちしています。

日時:2010年5月15日(土)~16日(日) 2日間
場所:研究講義棟 104教室
対象:本学学生(専攻語は問いません)
受講料:無料定員:30名〆切:5月10日(月)
申し込み:支援室に応募用紙があります。

●プログラム●
5月15日(土)10:40~12:10 ワークショップ体験(参加型学習の手法いろいろ) 

 昼休み      
ビデオ上映(過去の活動紹介)
13:10~14:40 ワークショップ「ビンくんに何が起きたのか?」
14:50~16:20 多文化共生と国際理解教育の可能性

5月16日(日)
10:40~12:10 子どもたちに必要な言葉
13:10~14:40 日本語・学習支援活動の可能性
14:50~16:20 コーディネーター入門

河北(本学 学習支援専門員) 木下(本学 国際理解教育専門員)
尹 (本学 準教授)らが講師を担当します。
詳細は支援室まで。

★☆学生多文化体験記☆★
支援室の新歓イベントとして、今年度は新しい企画を実施しました。
その名も「学生多文化体験記」。日本語・学習支援や国際理解教育に携わる学生たち
が、活動の中で感じた「多文化体験」を熱く語りかけています。

●●学生多文化体験記 最終回のお知らせ●●
「ピスタチオの育つとこ ~イラン~」 
4月30日(金) 5限 210教室 佐藤さん(ペルシア語専攻)が中心となり、
イランの写真を交えながらイランの基本情報や中東メディアの問題を取り上げます。

「日ごろ、中東に馴染みのない欧米課程の方にも来て頂いて、ぜひイランを知るきっかけにしてほしいですね」と佐藤さん。
学年不問、予約不要の学生多文化体験記。ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

●●これまでの学生多文化体験記●● ●
「世界青年の船」 
4月21日(水) 3限
 208教室内閣府が主催する、世界青年の船に乗った赤間さん(イタリア語専攻)が経験談を語りました。 
豪華客船に乗って43日間、12カ国の青年130人との共同生活を報告しました。

●「なんで日本語学習支援!?~外大生と外国につながりのある子どもたち~」
4月22日(木)5限 310教室
府中国際交流サロンで外国につながりのある子どもたちの日本語・学習支援活動に携わる学生5名を中心に、支援の魅力を伝えました。新入生はもちろん、ブラジルでの日本語指導経験のある3年生の方、在日ブラジル人の母国語の保持教育に興味を持つ4年生の方も参加。クイズを通して、サロンの子どもたちの母国語を当てるなど支援活動への理解を深めました。
サロンで中国語母語の中学2年生の男子生徒を担当する篠さん(朝鮮語専攻)は「サロンは自由な雰囲気。気張ることなく、ほっとできる時間です」と参加者に語りかけました。

●「真の国際理解とは!?」
4月26日(月)5限 208教室
中国大連出身の周さん(本学大学院)が、自身の体験に基づいた国際理解への考えを語りました。家族や自分史から始まり、国際問題に関する情報の受け止め方まで、90分の中で幅広いトピックを扱いました。支援室の活動の意義はもちろん、教科書や授業で得る知識の大切さを説くなど新入生にとって周さんの話は今後の指針となったようです。

●「熱ク、語レ。~高校生のための国際理解セミナーを体験しよう~」
4月28日(水) 3限 208教室
毎年夏と冬に行っている高校生のための国際理解セミナー。(グローバルセミナー:略称グロセミ)今までの企画・運営に携わってきた砂田さん(ドイツ語専攻)を中心に過去のグロセミの様子を参加した新入生に伝えました。実際に08年夏のグロセミで使用した、映画「パッチギ!」を題材にしてディスカッション をするなど、参加者はミニ・グロセミを体感しました。
参加した新入生からは「グロセミ体験のつもりで来たが、既に多文化共生ってなんだろうと考え始めてしまいました」との声も。 
司会進行役を務めた砂田さんは「グロセミは熱く語れるのはもちろん、大学生にはファシリテーションの役割があります。楽しくやりがいがあり、泣けるグロセミにぜひ新入生の方にも携わって欲しいですね」と最後に話しました。

★☆支援室の掲示板をリニューアルしました☆★
支援室(206教室)入り口横の掲示板が新しくなりました。
日本語・学習支援活動ボランティアの募集情報や、今月の予定表など役立つ情報がたくさんあります。これまでの日本語・学習支援活動、国際理解教育活動の写真も掲示していますのでぜひ立ち寄ってチェックしてみてくださいね。

■□■学習支援活動■□■
子どもたちと交流しながら勉強をサポートする学習支援活動。新たなボランティアを随時募集しています。この春からぜひ、新たに初めてみませんか。

=====!募集中!=====================
▼武蔵野市第四中学校内 学習センター すてっぷルーム 

武蔵野市第四中学校内学習センターで行われている「すてっぷルーム」。 
ここでは、学芸大学など複数の大学からの学生ボランティアと日本語の先生が一緒 
になって、外国から来た子どもたちや帰国生の学習支援、交流を行っています。

日時:毎週水曜日 15:30~17:00
場所:第四中学校内 学習センター 3階  武蔵野市吉祥寺北町5-11-41
主催:武蔵野市帰国外国人教育相談室
募集人数:5名

▼府中国際交流サロン
毎週金曜日夕方 府中市役内で行われている府中サロン。現在は12名の子どもと15名の学生が一緒に学んでいます。ルーマニア母語の児童を担当している田口さん(朝鮮語専攻)は、この春から大学でルーマニア語の授業を取り始めたそうですよ。

日時:毎週金曜日 16:40~18:30
場所:府中国際交流サロン(府中駅北第2庁舎3階 第1会議室)
募集人数:2~3名

初めての方でも心配がないよう、支援室では専門員やスタッフが常に相談できる体制を整えていますし、ボランティア経験がある学生たちとも知り合うことができます。
また過去の記録もいつでも閲覧可能になっています。
興味のある方は、支援室 河北(火・金)、または鈴木(月~金)までお知らせください。

======*進行中・報告*============
▼府中市、調布市学習支援ボランティア
 学生たちが府中市および調布市の小中学校に出向き、フィリピンや中国など外国につながる子ども たちに日本語を教えたり、学校の勉強のサポートを継続しています。

■□■その他の活動■□■
========*報告*=============
▼多文化コミュニティ フィールドワーク 報告会
3月5日(金)~6日(土)に1泊2日で静岡県浜松市を訪ねるフィールドワークを実施しました。学部1年生~4年生まで合計で10名の学生が参加し、浜松市外国人学習支援センターなど2日間で6団体を訪問し、現場の方と意見交換などをしました。その報告会を4月20日(火)に113教室にて行いました。20名近い学生や聴講生を迎え、プレゼンテーションの後、フィールドワーク参加学生と直接話し意見を交わしました。

●報告会レスポンスシートより●
私は浜松出身なのに、ブラジル人の人たちのことをよく知らなかったということに気づいた。浜松ではブラジル人と住民の生活にははっきりと境界があって、互いに交わることは意識しなければほとんどありません。(中略)今度浜松に帰る時は、またちがった目で自分の街を見ていたいと思います。
(ヒンディー語専攻 2年)

顔の見える関係は大事と思います。フィールドワークをすることによって得るものが大きいですね。参加者がプラス思考でリーダーシップを持ち、将来楽しみな方々をお見受けしました。
(聴講生)

▼2010東京国際ユース(U-14)サッカー大会
サッカー大会ボランティア世界の大都市からジュニアのサッカーチームが東京に集まり、第3回目となる「2010東京国際ユース(U-14)サッカー大会」が今年も開催されています。大会期間中(4月27日~5月2日)のプログラム及び試合において、海外選手団のコミュニケーションをサポートする語学ボランティアや、大会運営を手伝う運営ボラン ティアに本学学生も加わっています。ボランティアに携わっている学生のレポートは、次号メルマガにてお届けします。


▼うりぬり 
朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、主に小中学校での文化交流や日韓の学生間交流を行っています。5月7日(金)に紅葉丘文化センターにて新入生歓迎イベントを行います。トッポギや韓国風のりまきや日本料理など手作り料理を用意する予定です。 興味のある方は、まずはうりぬりのミーティングに参加してみてくださいね。
うりぬりミーティング:毎週金曜日昼休み 講義棟209教室にて

▼Amigos
ポルトガル語専攻の学生が中心となり地域の外国人児童生徒に対しての日本語による学習支援や、ブラジルに関する文化交流などに取り組んでいる団体です。4月9日(金)には武蔵野森公園でお花見を開き、20名近い新入生を迎えました。今後は、日本の学校に通う在日ブラジル人の子どもたちの学習のサポートも行う予定です。興味のある方は、Amigosのミーティングにぜひ参加してみてくださいね。

Amigosミーティング:毎週月曜日昼休み 講義棟207教室にて
☆AmigosのHPで写真入りブログを見れます:http://www.tufs.ac.jp/st/club/amigos06/

▼GIRASOL
 2007年、スペイン語専攻の学生で立ち上げた国際協力系サークル、ラテンアメリカの会GIRASOL(ヒラソル)。現在は毎週土曜日、町田でAJAPE(アハペ:日本ペルー共生協会)にて学習支援の手伝いなどを行っています。

☆GIRASOLのオフィシャルブログはこちら:http://ameblo.jp/latinoamerica-girasol

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■支援室インタビュー

新学期が始まり初めてとなる「支援室インタビュー」では、 入学したてでフレッシュな郡司さん(朝鮮語専攻)のインタビューをお届けします。昨年12月の「高校生のための国際理解セミナー」に参加し、無事合格を果たした郡司さん。外大生活への意気込みを語ってくれました。

田中:高校3年生の夏オープンキャンパスに参加し、国際理解セミナーを知ったそうですね。 
郡司(敬称略):受験直前でしたが、参加を決めました。国際理解に対する自分の考えが浅かったなと実感しましたね。

田中:浅かった、というと?
郡司:それまでは、一方的に自分の国や文化のことを話したり教えることばかり考えていました。 でも、相手を知ろうと寄り添うことが必要だと気づきました。そういう意味でも、セミナースタッフの学生の皆さんは話し上手、聞き上手だと感じました。

田中:朝鮮語専攻を選んだのには理由があるのでしょうか。
郡司:僕が中学生の時に韓流ブームが来て、母が韓国ドラマにハマったんですね。   それで「私には難しいから、あんた韓国語勉強して」って言われて(笑)NHKのテレビ講座を見て学んでました。

田中:朝鮮語の学習はもちろん、支援室の活動にもチャレンジしたい?
郡司:そうですね。外国から来日して馴染めない方の不安を和らげるような活動が できたらなと。あと、小学生への国際理解教育も。小学生って外国の方を見ると「あっ、外国人だ!」って反応するじゃないですか。そこをもっと自然に受け入れられるようにできたらいいですね。

田中:四年間、どんな外大生活にしたいか意気込みをどうぞ!
郡司:栃木から出てきて一人暮らしを始め、料理が不慣れだったりと色々不安はあります。 でも、高校時代からの百人一首を続けたりと、メリハリをつけつつチャレンジしていきたいですね。

-高校時代は百人一首で全国準優勝も果たした郡司さん。一番お気に入りは崇徳院が恋人たちの想いを詠んだ「瀬をはやみ岩にせかるる竜田川 われても末に逢はむとぞ思ふ」だそう。短歌の魅力を知る郡司さんならではの、新たな活動が期待できそうですね。

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編集者より
連日支援室に登録にやってくる新入生を見て、「あぁ私にもあんな頃があったなぁ」と思い出す今日このごろ。
もう一度、一年生に戻れるならあれをやりたい、これをやりたい。
数え始めると切りがありません。 皆さんが真剣に話しあう声、笑いあう声を背に支援室でパソコン画面に向かいつつ、残り一年を切った学生生活の中で、より丁寧でイキイキとした文面を読者の皆さんにお届けしたいと改めて感じます。
素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいね。

ロシア語専攻 田中

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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって有益な情報がございましたら、       t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)