学生による座談会(学習支援)実施しました!

毎年年度末に行われている支援室の座談会。
国際理解教育、学習支援それぞれの座談会のうち、学習支援座談会の様子をお伝えします。


学習支援座談会
日時:2月16日(火)4,5限 場所:210教室にて


調布市の日本語教室や府中サロン、江戸川区の中学校での定期試験サポートなど
で学習支援に携わる学生ボランティアが19名ほど集まり、日本語・学習支援専門員の進行のもと、
一年を振り返ると共に、子どもたちとの関係のあり方などを話し合いました。


座談会の内容を一部紹介します。


○子どもたちの中にある差別意識をどうするか

親の職業や、出身国で子どもたちが軽蔑したり喧嘩をする。
その場で止めることはできるが保護者に伝えたり根本的な意識を変える必要があるのでは。


○出身国の文化と日本の文化習慣の違いをどう扱うか

スキンシップのつもりが、日本の子どもたちには乱暴と捉えられてしまうケースがある。
まだ日本語があまり上手くない段階では他に好意を表す手段をもたず子どもが困ってしまう。
本人に伝えるだけでなく、接する周りの子どもたちにも伝える必要があるのでは。


○母語と日本語のバランスをどうするか

日本語が上達するにつれて母語を忘れてゆき、両親とのコミュニケーションに支障をきたすケースがある。
子どもたちが自分につながりを持つ言葉を大切にしていける環境や意識が周囲にも必要ではないか。


○「先生」と呼んでもらうかどうか

学校側や保護者からは子どもに対し、大学生ボランティアを先生と呼ぶよう指導されるが
先生や保護者とはまた違った心のよりどころとなる存在になるためには、名前で呼んでもらった方がよいのでは。


この他にも、進路指導についてや漢字を教える必要性などについて話し合われました。
座談会の詳細は、現在作成中の支援室の報告書にも掲載予定です。


約3時間に及ぶ白熱した話合いになりました

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多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)