「あなたと出会う国当てゲーム」グローバル教育コンクール2009入賞

多言語・多文化教育研究センター多文化コミュニティ教育支援室では、
外大生が小中学校を訪問して国際理解教育の授業を行うボランティア活動を支援しています。

その活動の中から生まれた教材が、外務省主催の「グローバル教育コンクール2009」で佳作に選ばれました。
このコンクールは、学校教育などの場で、世界のさまざまな人々が共生できる公正な社会をつくるために何が必要かを学び、その解決のために自ら行動に移すことのできる人間を育成する「グローバル教育」を実践する際に活用できる作品を全国から募集するもので、写真、映像、教育ツールなどを募集する「素材」部門と、「活動報告」部門があります。

今回、「素材」部門の佳作に選ばれた『あなたと出会う国あてゲーム』は、カンボジア語専攻4年の柴本智代さんらが、小学校6年生の社会科の授業で使用することを想定して作ったカードゲームです。留学生の顔写真とインタビューの回答を組み合わせるゲームと、留学生のメッセージをまとめたビデオ(DVD)がセットになっています。そこには、「国」よりも、まず、「人」と出会うことから、世界への興味、関心を育てていってほしいという制作者の思いが込められています。

柴本さんに受賞の喜びとゲームに込めた想いを伺いました。

柴本さんのコメント:
「受賞の実感はまだ湧いていません。このゲームは元々、2年前に小学6年生向けの社会科での授業実践のために作成したものです。当時一緒に作成していた先輩方が卒業されて、私が3年生になるとき、支援室の仲間の手を借りて新たな留学生を加えるなどして更新版を作りました。
 実践やこの教材を作る過程で感じた、誰かと出会い、話し、つながりを持つことの大切さと温かさを『あなたと出会う』というタイトルに込めました。」

多文化コミュニティ教育支援室では、この教材を希望する小学校等に無料で貸し出しています。

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多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)