調布中学校国際理解教育実践

調布市立中学校にて、11月から12月にかけての計5回、国際理解教育を実践してきました。

 調布市立調布中学校国際理解教育
 日時:11月9日(月) 12日(木) 26日(木) 30日(月) 
   12月7日(月)
 対象:中学2年生 (各日1クラスずつ 計5クラス)

中学2年生1クラスずつ行った今回の実践。
各回とも、まずは言葉無しで身振り手振りで誕生日を伝え合い、誕生日順に並ぶ
「バースデーライン」から始まりました。次に行ったのは○×クイズ。「『ホルモン』は日本語である。○か×か」など、一風変わったクイズに生徒たちは盛り上がりを見せてくれました。メインは「謎の人」ゲーム。大きく「?」マークの書かれた仮面を被った3人の学生が話すのは各自の専攻語だけ。生徒たちは班ごとに、聞き方や身振り手振りを工夫して、好きな食べ物や年齢を聞き出しシートへの記入を競い合いました。
 
月曜・木曜両方の実践に参加しているドイツ語専攻 佐々木さんにインタビューしました。

-佐々木さんが学習支援活動もしていますが、国際理解教育にもチャレンジしようと思ったのはなぜでしょうか。
佐々木さん:自分の中ですごく憧れている職業があります。その職業に就いている方から、「今しかできないことをやってごらん」とアドバイスされたことがきっかけでした。

-自分がやりたいことと、出来ることが上手く重なったんですね。
 中学2年生と接するというのは、学習支援で小学生と接しているのとはまた違いますよね。
佐々木さん:素直な子が多いと感じますね。自分が話すことより聞くことを優先するよう心がけています。

-実践の様子を見ると、佐々木さんとても自然体に見えますね。
佐々木さん:でも実際、ディスカッションで話を抽象的なことでなく、身近なこととして落とし込む難しさは感じていますよ。

-実践に参加することで、新しい発見はありましたか?
佐々木さん:ある生徒が「外国につながりを持つ人に対し、変に国や文化を知ろうと焦る必要はない。一緒にいれば仲良くなれると言ったんです。枠からではなく、芯から人として相手を知ろうとしているのだ、と驚きました。同時に、将来の夢に対し少し焦っていた自分の身にとても染みる言葉でしたね。

-今目の前にあることを、焦らず取り組めばよい、と。
佐々木さん:そうですね。僕自身は「常に自分の思うことに素直であること」を大事にしています。

佐々木さん、ありがとうございました。


実践前に入念に打ち合わせする学生スタッフ
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「謎の人」にインタビューしてみよう!
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少人数でのディスカッションも盛り上がりました
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学生からのメッセージに真剣に耳を傾ける生徒たち
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多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)