横浜開港150周年記念事業「世界こどもスポーツサミット in 横浜」語学ボランティア
中国・台湾・マレーシアなど16の国と地域が参加する、世界で初めてのスポーツを愛するこどもたちのサミットが8月21日(金)にパシフィコ横浜にて開かれました。23日には世界キッズトライアスロン大会も山下公園を中心とするコースで開催され、サミットに参加した子どもたちの多くが出場しました。サミット及び大会期間中、神田外語大学、横浜国立大学などの学生がボランティアとして参加。本学からは、モンゴル語専攻の中村智哉さんが、モンゴル出身の選手を連日泊り込みでサポートしました。
中村 智哉さんへのインタビュー:
―今回は、専攻しているモンゴル語を活かしたボランティアにチャレンジしましたね。
モンゴルの人と関わりたいって気持ちがあったので参加しました。僕がお手伝いしたのは、モンゴルから来たテムーレンくんっていう13歳の男の子です。ティーマって愛称で呼んでましたよ。
―サミットでは逐語通訳を経験したそうですね。
サミットは、「世界こどもスポーツ横浜宣言」の採択目的に行われました。元々、原 案が出来ていて。壇上で、英語・日本語で子どもたちが話し合う。それを後ろで僕たち、学生ボランティアが訳す。まさに、首脳によるサミットの縮小版、といった感じで緊張もしました。
―トライアスロン大会でのサポートはどうでしたか。
本番よりも前日のリハーサルと事前説明会が大変でした。山下公園を中心とする複雑 なコースの説明、自転車の移動についてなど、コーチ兼ティーマくんのお父さんに納得してもらうのに苦戦しました(苦笑)
―期間中、計4日間泊り込みでのフルサポート。今振り返ってみていかがですか。
外大生が僕一人どころか、大会関係者自体にモンゴル語と日本語が分かるのが自分だ けで。頼れるのは自分しかいない!と思い結構大変でした。でも、他大学や他の地域の子どもとも仲良くなれました。相手が本当に心配していることは何なのかを察したり、聞く姿勢を持つ、そういった「言葉に先立つもの」の大切さを学べました!
*******インタビューを終えて*****
「あ、でも、やっぱり単語力も必要ですね。心があっても補えない部分はあります。」と最後に付け加えてくれた中村さん。相手への思いやりと、語学スキル、両方を精一杯使って取り組んだ中村さんに、その活躍を称えて主催の2009横浜国際トライアスロン大会等組織委員会より、感謝状が送られました。
世界16カ国・地域の子どもたちが集合!
「世界こどもスポーツ横浜宣言」を採択
中村さんとティムーレンくん、父親兼コーチのノージさん
世界で初めて!キッズの国際トライアスロン大会の様子
贈られた感謝状を手に(左から、多言語・多文化教育研究センター長の北脇保之先生、中村さん、社会連携事業室長の今井昭夫先生)