メールマガジン38号
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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
第38号2008年1月8日
文責:河原
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第38号を送信いたします。
このメールマガジンは、月に一度のペースで配信し支援室の活動内容等を
お伝えするものです。
<注目トピック>
★第3回高校生のための国際理解セミナー
日程:12月25日(木)~26日(金)の2日間
会場:東京外国語大学 留学生日本語教育センター103教室
対象:高校生及び同年代(1990年4月2日~1993年4月1日生まれ)の青少年
内容:高校生及び同年代の青少年を対象として、世界の様々な課題について考え、
文化や国際問題に対する感性とコミュニケーション能力を高めることを目的とした、
2日間のセミナーを実施しました。支援室の学生ボランティアはプログラムの中で、
高校生との交流会や2日目のキャンパスツアーの企画・運営を行いました。
★川崎市立下布田小学校 国際理解教育実践
日程:11月27日(木)、12月4日(木)、12月11日(木)
対象:小学5年生(計83名)
内容:音楽の授業の単元で「アジアの音楽に親しもう」というものがあり、楽器づくりの
体験や世界の楽器を当てるクイズゲームなどをしました。子どもたちは学生が
持ってきた本物の韓国の楽器に触れたりして楽しみました。
★府中市立第七中学校 国際理解教育実践
日程:11月7日(金)、11月21日(金)、12月12日(金)
内容:今回はスペイン語専攻が主体となって活動している団体GIRASOLの
学生が中心となってワークショップを行いました。第3回ではテレビ番組の
「あいのり」のガーナのカカオを収穫している子どものお話を見て、感想
を聞くものでした。最後に総括として「私に出来ること」をそれぞれ書いて
1枚のボードに貼っていきました。
※※※※ これからの活動予定と報告 ※※※※
■学習支援活動
▼府中市学習支援ボランティア
学生たちが府中市の小中学校に出向き、外国につながる子どもたちに日本語を
教えたり、学校の勉強をサポートしたりしています。
現在、小学校3校計3名に学習支援を行っています。
▼府中国際交流サロン
毎週金曜の放課後、府中国際交流サロンにて学習支援活動を学生たちが行って
います。 9名の児童生徒に対して、10名の学生たちがほぼマンツーマンでの
サポートをしています。
▼川崎市ふれあい館
現在、3名の学生が地域のボランティアの方々と一緒に多くの児童生徒
に対して学習支援を行っています。民族保持活動として学生と児童が一緒に
伝統舞踊を踊ったりしています。
▼足立区立淵江小学校
ウルドゥー語専攻の学生2名がマンツーマンで2名の児童に対して学習支援を
行っています。
▼江戸川区立葛西中学校
学校の定期試験に向けてのサポートを児童に対して行っています。
次回は学年末試験の補習のため、2月に実施予定です。
■国際理解教育活動
▼武蔵村山市立第八小学校
日程:9月8日(月) 2回目の実践日については調整中です。
内容:フレンドシップ校であるラオス・パチュドン校との交流とラオスについての
文化理解を目的に行われます。
▼府中市立第四小学校
日程:3月の間で3回程度
内容:「スーホの白い馬」の発展学習を予定
▼府中市立第五小学校
日程:2月後半で2回程度
内容:調整中
▼新宿区立大久保小学校
日程:1月30日(金)、2月6日(金) ※いずれも13時50分~15時30分
内容:調整中
■その他の活動
▼うりぬり
朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、主に
小中学校での文化交流や日韓の学生間交流を行っています。
▼Amigos
ポルトガル語専攻の学生が中心となって活動している団体で、地域の外国人児童
生徒に対して、日本語による学習支援とブラジルに関する文化交流などを行って
います。
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■支援室インタビュー
▼今月は支援室で活躍している学生にインタビューをしました。
ロシア語専攻の田中さんです。
河原:本日はお忙しいなかありがとうございます。さっそくですが、支援室に関わる
ようになったきっかけを教えてください。
田中:始めは「東京都国際ユースサッカー大会」のボランティアでした。外大にいて
このまま何もしないで終わるのはまずいと思い、「中身のある生活」がしたいと思って
関わるようになりました。
河原:最近やった実践について教えてください。
田中:最近は11月から12月にかけて音楽を使った国際理解教育の実践をしました。
また、「高校生のためのグローバルセミナー」にもボランティアとして参加します。
河原:最後になにかありましたらお願いします。
田中:最近、あるセミナーで疑問を持つようになりました。それは今更ながら
「グローバル」という言葉が分からなくなっています。「食べ物をのこすな。世界
には食べられない人もいる」ということについてですが、それはきっと
「大きな視野を持て」ということだと思いました。しかし、私は「目の前の吸殻
を1こ拾えない人」、つまり目の前の困っている人や事の方にもっと視野を
めぐらすべきだと思いました。
河原:支援室に関わるようになって考え方も深みがでてきましたね。
本日はありがとうございました。
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■学生の視点から
▼支援室の活動体験者の声
ここでは、毎月、活動を行った人たちの感想や意見を紹介していく予定です。
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国際理解教育をはじめてやって アラビア語専攻 岸本
私ははじめて国際理解教育をやったのですが、生徒から答えを求めようとすると
どうしても誘導尋問的になってしまったので難しかったです。また、兄弟ではない外の
子どもを相手にするということで距離感がいまいちつかめなかったので次回行う時は
何か工夫ができればと思いました。次回はワークショップを行うに当たっての知識が
こちら側としても足りないと感じたので知識をつけたいと思いました。
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下布田小学校国際理解教育を終えて 朝鮮語専攻 長田
第三回目は韓国の伝統的な楽器であるサムルノリを中心に行いました。実践は
あっというまでしたが、最後にもらったサプライズプレゼントの子どもたちからの手紙を
みても、子どもたちにとって楽しい企画だったようです。課題もありますが、スタッフや
先生の方の協力、小学生のノリのよさで最後まで続けてくることができました。本当に
楽しかったです。
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編集者より ロシア語専攻 河原
皆さんいかがお過ごしですか。私は卒論など忙しく、たまにしか支援室に顔を出せない
のですが、支援室に最近関わるようになった学生を見ていると「頑張ってくれよ!」と思う
反面、「そろそろ卒業だな」と強く感じるようになってきます。冬休みは短いようで思い出
作りに最適な期間です。支援室でなにか「きっかけ」を作ってみませんか。
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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって
有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡
いただければ幸いです。