メールマガジン36,37号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】

                        第36,37合併号2008年10月

        文責:河原
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第36,37合併号を送信いたします。
このメールマガジンは、月に一度のペースで配信し支援室の活動内容等を
お伝えするものです。

<今月の注目トピック>
【ボランティア募集説明会があります】
 ・国際理解教育説明会
  日程:10月28日(火)4限(14:50-16:20)、11月14日(金)4限(14:50-16:20)
12月5日(金)5限(16:30-18:00)
内容:①国際理解教育とは②学生の作った教材の紹介③過去の実践の紹介
      ④今後の活動予定について⑤質疑応答
 
 ・学習支援説明会
  日程:10月29日(水)4限(14:50-16:20)、11月13日(木)4限(14:50-16:20)
12月2日(火)5限(16:30-18:00)
内容:①学習支援活動とは②学校での児童の様子③学生が作った教材の紹介
      ④支援室における学習支援活動⑤質疑応答

 会場:多文化コミュニティ教育支援室(研究講義棟206号室)
  事前申込み不要、参加費無料-気軽に来て下さい。


【いよいよ今年度の国際理解教育、本格始動です!】

★川崎市立下布田小学校 国際理解教育実践
 日程:11月27日(木)、12月4日(木)、12月11日(木)
 対象:小学5年生(計83名)
 内容:音楽の授業の単元で「アジアの音楽に親しもう」というものがあり、
    その授業に対して国際理解教育を絡めていきたい、という小学校
    からの提案を受けています。現在、12人の学生が集まって、
    毎週金曜昼休みにミーティングを行っています。

★府中市立第七中学校 国際理解教育実践
 日程:11月7日(金)、11月21日(金)、12月12日(金)
 内容:今回はスペイン語専攻が主体となって活動している団体ヒラソルの
     学生が中心となってワークショップを行います。実践2回目の11月21日は
     外語祭中の本学に招待し、ワークショップをしようと企画しています。

★武蔵村山市第八小学校
 日程:9月8日(月)  2回目の実践日については調整中です。
 内容:

★府中市立第四小学校
 日程:3月の間で3回程度 
 内容:「スーホの白い馬」の発展学習を予定

★府中市立第五小学校
 日程:2月後半で2回程度 
 内容:調整中

★新宿区立大久保小学校 
 日程:1月後半で2回程度 
 内容:調整中

※※※※ これからの活動予定と報告 ※※※※

■学習支援活動

▼府中市学習支援ボランティア
 学生たちが府中市の小中学校に出向き、外国につながる子どもたちに日本語を
 教えたり、学校の勉強をサポートしたりしています。
 現在、小学校1校計1名に学習支援を行っています。

▼府中国際交流サロン
 毎週金曜の放課後、府中国際交流サロンにて学習支援活動を学生たちが行って
 います。 12名の児童生徒に対して、14名の学生たちがほぼマンツーマンでの
 サポートをしています。

▼平成20年度国際理解研修
 日程:8月22日(金)   場所:川﨑市総合教育センター
 内容:川崎市の小中高教職員に対して国際理解の研修をしていました。
    学生の学習支援の経験談を元に、グループに分かれ、これから教職員
    自身は学習支援に対して何ができるかを話し合いました。
    
 
■国際理解教育活動

<今月の注目トピック>を参照

■その他の活動 

▼東京都事業への協力
 ▽2008年ジュニアスポーツアジア交流大会
  日程:8月26日(火)27日(水)28日(木)29日(金)30日(土)31日(日)
  場所:各試合会場
  内容:東京都が主催するこの大会には将来を担う若者達が世界各地から集結
      しました。各チームには専門の通訳が付いていますが、フォローしきれない
      部分を東外大の学生が身近なお兄さんお姉さんとなって協力しました。

▼うりぬり
 朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、主に
 小中学校での文化交流や日韓の学生間交流を行っています。

▼Amigos
 ポルトガル語専攻の学生が中心となって活動している団体で、地域の外国人児童
 生徒に対して、日本語による学習支援とブラジルに関する文化交流などを行って
 います。 

 ☆Amigos合宿
  日程:9月24日(水)25日(木)26日(金) 参加人数:9人
  場所:静岡県浜松市瑞穂小学校
  内容:浜松市のボランティア団体と外国人児童生徒について意見を交換し、
      その後2日間、小学校で学習支援を行いました。

▼多言語・多文化教育研究センター プロモーションビデオ 
 完成に向けて現在最終調整中です。

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■支援室インタビュー

▼今月は、プロモーションビデオの作成に関わる学生にインタビューをしました。
 ロシア語専攻の伊藤くんです。

河原:伊藤さん、支援室に関わろうと思ったきっかけはなんですか?

伊藤:面白そうだったからです。国際理解にも、映像編集にも興味があったので
    関わるようになりました。

河原:国際理解はできていますか?

伊藤:あまりできていません。パソコンと戦う日々が続いています。それでも、
    充実していて、楽しい日々を過ごしています。映像編集に関しての問題が
    解決したときの興奮は何にもかえることのできないものです。

河原:これから、支援室に関わろうと思っている人に一言おねがいします。

伊藤:普段の授業では体験できない経験ができます。気軽に支援室にきてください。

河原:ありがとうございました。

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■学生の視点から

▼支援室の活動体験者の声
 ここでは、毎月、活動を行った人たちの感想や意見を紹介していく予定です。

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Amigos合宿で得たこと    ポルトガル語専攻  石川

 私たちAmigosは夏休みの3日間、静岡県浜松市の小学校で学習支援をしました。
資料では今回、支援する小学校は手厚く、日本語の授業もあるということだったのですが、
実際に授業に入ってみると深刻な状態に驚きを隠せませんでした。
 児童が本当に日本語がわからなくてもポカンと座っているだけで、十分な支援が行き届いて
いない様子を目の当たりにしました。私たちAmigosは合宿を経て、「私たちにできること」を
真剣に話し合いました。そして、今までの体制を改め、10のプロジェクト単位で動くこと、
のための保護者会をあらたに行うことを決めました。
 この合宿で私たちAmigosは新たな可能性に気付き、本当に必要とされているという
ことを再確認できました。

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ジュニアスポーツアジア交流大会をふりかえって抜粋
                                モンゴル語専攻 原

1いちばん印象に残ったことは、なんですか?

 こどもたちの笑顔!

4大会中困ったこと、または今後に向けての課題などがあれば書いてください。

 今ではいい思い出ですが、初参加した日が中学校訪問で、しかも不運にも取材が入っている
中、いきなり通訳を求められたことが一番困りました。「通訳」するというのは耳にしていた程度
でしたが、メインはあくまでもチームのサポートであり、当日は僕の他にモンゴル語が話せる通
訳者がいると思っていました。学校の方も僕のことを通訳者として扱っていたので、中学校訪問
は本当に大変でした。

5その他、今回参加してみての感想など、自由に書いてください。
 
 普段はこうした活動に自ら参加するということはなかったのですが、今回ひょんなことからこの
ボランティアに参加することになりました。最初は「チームのために」と色々奮闘していましたが、
そうゆう努力も結局はすべて自分に還元されたように思います。チームのみんなには逆に僕が
助けられました。多くの人と出会うことで色々学べましたし、モンゴルという国に対して興味を
持つようになりました。このボランティアに参加した約1ヶ月後、今度は僕がモンゴルに行って
彼らと再会しました。そこでも彼らは僕を暖かく迎えてくれました。正直言ってこんな素敵な出会い
なんてなかなかないと思います。だから参加した4日間は僕にとって大切な日々です。
ありがとうございました。

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ジュニアスポーツアジア交流大会をふりかえって抜粋
                            インドネシア語専攻 大伍

1いちばん印象に残ったことは、なんですか?

 国によって、複数の言語を話せる子ども、母国語のみを話す子どもなどがいたこと 
は印象的だった。多言語に触れる環境は、都市によって大きく異なっていることに気付くとともに、
英語と中国語の担うコミュニケーションの可能性も目の当たりにした。

5その他、今回参加してみての感想など、自由に書いてください。
 
 今回は、ボランティアというより自分自身が勉強させてもらったことのほうがたくさんありました。
自分の学んでいる言語を母国語とする人々に、日本でこんなに出会うことはほとんどないと思い
ますが、今回の経験により、さらに勉強する意欲がわきました。異文化コミュニケーションには、
前のめりの姿勢が大切だと思いました。セクレタリーさんの仕事を間近で見ることができたこと
も良かったです。貴重な経験の機会をありがとうございました。

 
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編集者より                           ロシア語専攻 河原

 夏休みも終わり、後期の授業が始まりました。わたしは支援室の友人の紹介で
知り合った友人とキルギスタン、ウズベキスタンの中央アジア諸国にいってきました。
帰りの飛行機の中で私は風邪を引いてしまったのですが、隣にいたキルギスタン人が心配して
くれて、お菓子や水をくれました。とても嬉しかったです。こういう外国人として海外で生活する
困難さという体験をすると、支援室での活動が社会的に本当に必要なんだなと改めて実感します。
 
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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって
有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡
いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)