メールマガジン34,35号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】

                        第34,35号2008年7月30日

        文責:河原
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第34,35号を送信いたします。
このメールマガジンは、月に一度のペースで配信し支援室の活動内容等を
お伝えするものです。

<今月の注目トピック>

★CEMLA 日本語と文化の扉
 日時:8月6日(水)9時~16時半、7日(木)10時~15時、8日(金)9時半~16時半
 場所:相模女子大学高等部(1日目、3日目)、横浜イスラム寺院(2日目)
 内容:1日目はワークショップで世界の国々の家族写真をみて討論したり、
    ベトナムのドキュメンタリービデオを鑑賞後にベトナムのチャンさんの
    講演でした。2日目は横浜のモスクを訪れて、イスラムのお祈りを見学
    しました。3日目は2日間の振り返りをしました。

★「多文化共生」と教育を考える ~スローガンとしての多文化共生を超えて~
 日時:8月23日(土)10時~20時、24日(日)10時~16時半 
 場所:東京外国語大学
 内容:「人々がともに生きることのできる公正な社会」の実現を目指す開発教育。
     今年の全国研究集会では、「多文化共生」をテーマとして取り上げます。
     1日目はワークショップ、パネルディスカッション。2日目は課題別分課会と
     盛りだくさんです。是非、参加してみてください。   
     ☆2日目の16時半より支援室の活動報告を学生が行う予定です。

★東京都事業への協力
 ▽2008年ジュニアスポーツアジア交流大会
  日程:8月26日(火)、27日(水)、28日(木)、29日(金)、30日(土)、31日(日)
  場所:各試合会場
    (バドミントン:駒沢オリンピック公園総合運動場体育館、柔道:東京武道館)
  内容:東京都が主催するこの大会には、将来のスポーツ界を担う若者達が
     世界各地から集結します。各チームには専門の通訳が付いていますが、
     それだけではフォローしきれない部分を、本学の学生が身近なお兄さん
     お姉さんとなって協力します。

※※※※ これからの活動予定と報告 ※※※※

■学習支援活動

▼府中市学習支援ボランティア
 学生たちが府中市の小中学校に出向き、外国につながる子どもたちに日本語を
 教えたり、学校の勉強をサポートしたりしています。
 現在、小学校4校計5名に学習支援を行っています。

▼府中国際交流サロン
 毎週金曜の放課後、府中国際交流サロンにて学習支援活動を学生たちが行って
 います。 11名の児童生徒に対して、14名の学生たちがほぼマンツーマンでの
 サポートをしています。

 ◇8月22日(金)学習支援活動をしている学生が川崎市の教員に対して
  ワークショップを行います。

■国際理解教育活動

▼武蔵村山市第八小学校
 日程:
 内容:現在、ラオス語専攻の学生2人と留学生1人が準備をしています。

▼川崎市立下布田小学校 国際理解教育実践
 日程:10月以降(予定)
 内容:音楽の授業の単元で「アジアの音楽に親しもう」というものがあり、
    その授業に対して国際理解教育を絡めていきたい、という小学校
    からの提案を受けています。学生ボランティア募集人数は4人~8人
    を予定しており、現在参加者を募集中です。

▼MIA学校と地域をつくる国際理解教育-夏期教員ワークショップ2008-
 日時:7月29日(火)、30日(水)、31日(木)
 場所:スイング11F(JR武蔵境駅北口駅前徒歩1分)
 内容:都内小・中・高等学校の教員を対象にした3日間のワークショップで、
    最終日の31日には、支援室からも学生4名とスタッフが参加します。
    支援室の分科会では、 「大学生・留学生と一緒に、目からウロコの
    国際理解教育」と題し、これまでの実践を紹介しつつ、学校とゲスト講師
    の協働のあり方や、国際理解教育を通して何を目指すかなどについて
    話し合います。

▼「世界」を感じるワークショップ ~ 多文化コミュニティ教育支援室
 日時:7月26日(土) 13時~15時
 場所:多文化コミュニティ教育支援室にて
 内容:高校生たちに、学習支援や国際理解教育など支援室の活動を楽しく
    理解してもらうためのワークショップを行いました。
  ①日本語がわからない子どもたちとともに~勉強したいという想いをかなえたい~
  ②目からウロコの「国当て」ゲーム!?

▼高校生のための国際理解セミナー
 日時:7月27日(日) 10時~17時 
 場所:研究講義棟103教室
 内容:高校生46人を対象に、本学の学生が国際理解をテーマにワークショップ
    を行いました。
   ▽午前の部:アイスブレイキング中心の、体を使ったアクティビティをしました。
           「パオパオゲーム」という、言葉と文化の違う人間と関わる交渉
           ゲームをしました。昼休みは外でクイズ大会を行いました。           
   ▽午後の部:前半は、映画「パッチギ」を通して在日朝鮮人について考えました。
           後半は、ドキュメンタリー映像を通して外国人児童生徒について
           考えました。

■その他の活動 

▼うりぬり
 朝鮮語専攻の学生と、韓国の留学生が中心となって活動している団体で、主に
 小中学校での文化交流や日韓の学生間交流を行っています。

▼Amigos
 ポルトガル語専攻の学生が中心となって活動している団体で、地域の外国人児童
 生徒に対して、日本語による学習支援とブラジルに関する文化交流などを行って
 います。

▼多言語・多文化教育研究センター プロモーションビデオ 
 完成に向けて現在最終調整中です。

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■支援室Q&A

▼ここでは、毎月、支援室に関わる素朴な疑問にお答えします。
  今月は2本立てです。

今月は、特集で「支援室に関わったきっかけ」ということで学生にインタビューをしました。今回は、日本語専攻の朴さんにインタビューしました。

河原:本日はお忙しい中ありがとうございます。
   支援室の活動に関わるようになったきっかけは何ですか。

朴:はじめは人が足りないということで参加したんですが、次第に面白くなり、
  今では積極的に参加しています。

河原:具体的にはどんな活動をしていますか。

朴:主に国際理解教育を行っています。毎回、得ることが多くて勉強になります。

河原:今後、支援室で行っていきたい活動や、伝えていきたいことはありますか。

朴:特にいまは何がやりたいということはありません。しかし、参加することで毎回、
  違った何かを得られるから参加するのです。

河原:今後、支援室の活動に参加しようと思っている学生に一言お願いします。

朴:私がいくら「楽しい、面白い」といっても分からないと思うので、「1回参加してみて
  ください」

河原:ありがとうございました。
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支援室スタッフにもインタビューをしました。支援室の和田さんです。

河原:なぜ支援室で働こうと思いましたか。

和田:学生の頃から馴染みがあったということと、私がここでボランティアをしたとき
   に実際にやってみると、”難しい””堅苦しい”ということがなく、”楽しい”と思えた
   こと、もっと勉強しようと思えたことがありました。この想いを広めたいと思い、
   ここで働いています。

河原:スタッフとして学生の活動が円滑に進むように手伝えることは何ですか。

和田:私にできるのは昔のボランティアの経験を通して、学生にアドバイスをすること
    と、学生の気持ちが理解できることだと思います。

河原:支援室の魅力は何ですか。

和田:支援室に関わったいきさつや経緯は様々で、人も様々で”違う”んだけど・・・
    それでも、国際理解や異文化理解が日々行われている所が魅力だと思い
    ます。”違う”のが”ヘン”ではなく”面白い”。それを感じられるのが支援室
    だと思います。

河原:ありがとうございました。

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■学生の視点から

▼支援室の活動体験者の声
 ここでは、毎月、活動を行った人たちの感想や意見を紹介していく予定です。

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グローバルセミナーへの意気込み           スペイン語専攻 増岡

私は、今回のグローバルセミナーに似た企画を高校生のときに体験したことがありました。そこで感じた「国際=世界ではないこと」「日本国内にも国際的体験ができること」に衝撃を受けたので、この「想い」を伝えたいと思って参加しました。

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「人からはじまる国際理解」                カンボジア専攻 柴本

私は、「世界と出会う」ことは「人と出会う」ことから始まるんだ、という視点を持って
もらいたいです。○○さんに出会って、その人をもっと知りたい、もっと仲良くなりたいという気持ちを持つことが大切。その気持ちが世界を知ることや、国際理解につながるんじゃないかと思います。また、”○○国の人はこんな人”のようなイメージを持つのではなくて、いろんな国にいろんな人がいていろんな考えがあるんだ!ということにも気付いてもらいたいです。

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ジュニアスポーツアジア交流大会         ロシア語専攻 腰原

私はロシアとCIS諸国にとても興味があり、東京でカザフスタン人と接することができるとてもいい機会だと思い、今回ボランティアに参加することにしました。以前東京都主催のサッカー大会でロシアチームのボランティアにも参加し、とても大変でしたが今でも連絡を取り合うほど、選手の子どもたちと仲良くなることができました。今回は前回の反省を生かしつつ、選手とたくさん触れ合い、精一杯がんばりたいと思います!

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CEMLAのスタッフをして得たこと         ポーランド語専攻 吉田

私が今回、得たのは「コミュニケーションがいかに大切か」でした。全く他人だった高校生やイスラム教徒と交流して色々なことを教わりました。その中で、異文化理解も同じ日本人との交流でも、どちらも直に接して生身で触れることで、相手を直に見つめて理解し合えるのではないかと強く感じました。この貴重な経験をまた行かすために、またこのようなボランティアに参加したいです。

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編集者より                           ロシア語専攻 河原

大学生活の夏休みは2ヶ月と大変長いもので、ここを生かすも殺すも学生にかか
っています。私は例年、8月はバイトに明け暮れ、9月は海外旅行に行っていた
ものでした。言語は2ヶ月もお休みすると後期が辛くなります。私は、主専の宿題
は早めに終わらせて単語帳で語彙を増やしていました。
毎日何かを得ることがあるような夏休みになるといいですよね。
 
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★お知らせ★

支援室夏期閉室期間のお知らせ

8月26日(火)~9月15日(月)までは支援室はお休みです。

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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって
有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡
いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)