メールマガジン28号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                        第28号2007年1月31日
        文責:河原
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第28号を送信いたします。
このメールマガジンは月に一度のペースで配信し支援室の活動内容等を
お伝えするものです。今回は今後の活動予定と、これまでの活動をご報告
いたします。

多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の
言語や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童
生徒に対する学習支援ボランティア活動を大学としてサポートし、多言語
多文化化しつつある地域社会が求める人材の育成を、以下の活動を通して
目指しています。

(1)学生ボランティア活動のサポート
(2)教育研修プログラムの実施
(3)国際理解を深めるための各種講座

※※※※ これからの活動予定と報告 ※※※※※※※

■多言語・多文化教育研究センタープロモーションビデオ 
 支援室の学生たちが多言語・多文化教育研究センターの様々な活動を取材し
 撮影しています。ミーティングの中で、構成や内容について意見交換を行い、
 今年度中の完成を目指して、現在準備中です。

■継続的な活動

▼府中市学習支援ボランティア
 一昨年11月に府中市教育委員会と学習支援に関する覚書書を取り交わして
 以降、着実に学習支援の実践を積み重ねています。
 現在全3校計4名の児童生徒へのサポートを行っています。
 また、今年度に入ってから、3件の新規依頼がありました。対応について、現在
 検討しているところです。

▼府中国際交流サロン
 毎週金曜の放課後、府中国際交流サロンにて学習支援活動を学生が行って
 います。現在15名の児童生徒が通っており、今年の活動は1月11日から再開
 しています。

▼うりぬり/勉強会
 引き続き定期的にミーティングや勉強会を行っています。

▼Amigos/勉強会
 同じく定期的にミーティングや勉強会を行っています。

■多言語・多文化教育研究センタープロモーションビデオ 
現在準備中

■新宿区立大久保小学校 国際理解教育実践
 12月6日、13日 1月10日、17日(4回とも木曜日の実践) 

■川崎市立東柿生小学校 国際理解教育実践
 実践に向けての経過報告 

■高校生のための国際理解(グローバル)セミナー
 12月25日(火)~27日(木)
 高校生を対象としたセミナーを行いました。世界のさまざまな課題に
 ついて考え、文化や国際問題に対する感性とコミュニケーション能力
 を高めることを目的とした3日間のセミナーで、全国から24名の高校生
 が参加しました。

※※※※※ 活動予定と報告の詳細 ※※※※※※※※※※※※※※※※※

■高校生のための国際理解(グローバル)セミナー
 12月25日(火)~27日(木)に高校生を対象としたセミナーを行い、支援室で
 活動する学生も、ボランティア・スタッフとして関わりました。
 「近代化と豊かさ」「宗教」「戦争と平和」「多文化共生」の4つのテーマに
 ついて、 グループに分かれて話し合った結果の発表を行い、高校生たちは、
 単に知識を吸収するのではなく、それぞれのテーマに関して、深く考え、新
 たな発見や感動を持ち帰ってくれたのではないかと思います。

■国際理解教育実践

・新宿区立大久保小学校 国際理解教育実践
 5・6年生を対象に、タイ、フィリピン、韓国、中国、台湾の5つの班に分かれて
 授業を行いました。1月10日、17日(木)に第3、4回目の実践を行い、これで
 計4回の実践全てが終了しました。今回の実践を踏まえ、大久保小ならではの
国際理解教育をどう作っていくかが、今後の重要な課題となるのではないか
 と思います。

・川崎市立東柿生小学校 国際理解教育実践
 4・6年生を対象に1月から2月にかけて実践を行います。4年生の1回目では
 外国と日本の福祉を扱った実践を行いました。6年生では、留学生数名の
 顔写真とその人についての説明を書いたカードを配り、写真と説明を組み合
 わせるゲームを行いました。答え合わせにはビデオレターを使ったり、子ども
 たちも楽しみながら学べる、授業のプログラムとして非常に充実した内容に
 なっていたのではないかと思います。

・府中市立府中第二中学校 国際理解教育実践
 2月29日(金)、3月7日(金)の2回、中学3年生を対象に「道徳」の授業を使って
 行います。
 昨年度末から授業案を考え始め、今月23日には自主的に勉強会を行い、
 さまざまなワークショップを学生自身が体験しました。また、先日は中学生の
 様子を知るため、学校の授業見学を行うなど、本番に向けて少しずつ準備を
 進めています。

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■学生の視点から

▼支援室の活動体験者の声
 ここでは毎月、支援室で活動を行った人たちの感想や意見を紹介していく予定です。

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大久保小学校の実践を通して      大学院博士前期課程 石井

今回、「来るはずの」留学生が「来ない」ことがあり、度々急遽予定を変更しま
した(笑)。
ミーティングやメールにて情報共有しているつもりでしたが、留学生だけではな
く、学校側・こちら側それぞれがメールや約束に関する考え方が異なり、情報の
行き違いや誤解が 生じてしまいました。それぞれの国柄・人柄を汲んだ情報共
有は難しいですね。
─留学生が来られないのですと小学校の先生にお話しすると、「お国柄によって
、学校があるのに家族旅行にいったり、特に温かいところの人はね~。」なんだか
コーディネータをやりながら学ぶことの方が多かった気がします。

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グローバルセミナーに参加して          ドイツ語専攻 砂田

グローバルな問題に日ごろから興味を持つ高校生が集まって、意見を交わしたり
レクチャーを受けたりと内容もりだくさんだったこのセミナー。私は学生スタッフとして
このセミナーに参加したわけですが、高校生なりの独創的な発想や意見、プレゼン
能力は大学生や大人をもあっと言わせるものがあったように思います。
参加した高校生のみなさんには、この経験を必ず今後の人生に活かしてほしいと
思います。私も負けてはいられないと実感した3日間でした。  

~セミナーに参加した高校生から~

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このセミナーに参加したことで、国際交流に興味を持っているたくさんの同年代の
仲間に出会うことができました。これまで『国際』というトピックについて真剣
に話し合える友人がいなかったので、そうした仲間と出会えたことがとても嬉しいです。

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グループ討論では、同じことに興味を持つ仲間と少人数で意見交換でき、話し合う
ことによって生まれる更なる疑問に取り組んでいくという大切さを学ぶこともできました。
お互いの意見によって引き出される意見がある、という発見をできたことも貴重な経験
だったと感じます。私たちはこのグループ討論で大きく成長しました。この先、出した結論
についてもっと詳しく考えたり、実行したいという目標を持つことができました。

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このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生にとって
有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡
いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)