メールマガジン25号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                        第25号2007年10月23日
      文責:河原
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第25号を送信いたします。
このメールマガジンは月に一度のペースで配信し支援室の活動内容等をお伝えす
るものです。今回は今後の活動予定と、これまでの活動をご報告いたします。
多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の言語
や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童生徒に対す
る学習支援ボランティア活動を大学としてサポートし、多言語多文化化しつつあ
る地域社会が求める人材の育成を、以下の活動を通して目指しています
(1)学生ボランティア活動のサポート、(2)教育研修プログラムの実施、
(3)国際理解を深めるための各種講座。

※※※※ これからの活動予定と報告※※※※
■継続的な活動
▼府中市学習支援ボランティア
 昨年11月に府中市教育委員会と学習支援に関する覚書書を取り交わして以降、
着実に学習支援の実践を積み重ねています。
▼府中国際交流サロン
 毎週金曜日の夕方、小3から中3までの生徒に対する学習支援活動を学生が
 行っています。後期は9月7日(金)から開始しています。
▼うりぬり/勉強会
 引き続き定期的にミーティングや勉強会を行っています。
▼Amigos/勉強会
 同じく定期的にミーティングや勉強会を行っています。

■2007年度夏季多言語多文化共生学講座
Ⅰ国際理解教育入門
Ⅱ外国人児童・生徒の学習支援ボランティア入門
■川崎市立宮内中学校  国際理解教育実践
 実践日 :9月26日(水)、10月12日(金)
■国際理解教育ボランティア募集
(詳細は下部に掲載)
■多言語・多文化教育研究センタープロモーションビデオ 
現在準備中
■ランチ・タイムビデオ学習会~日本の多言語・多文化化と国際理解教育を知る~
 日時:木曜日・金曜日の昼休み 12:20~13:00
 場所:多文化コミュニティ教育支援室  
■ブラジル青少年フェスティバル
 日時:10月14日(日)
 場所:大泉町文化村
※※※※※活動予定と報告の詳細※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■2007年度夏季多言語多文化共生学講座
 小中学校などで、「国際理解教育」や、外国につながりを持つ子どもたち
 を対象とした「学習支援」の活動を行う際に必要となる知識や技能を学ぶ
 ことをねらいとして、夏休み期間中に次の2つの講座を実施しました。

Ⅰ 国際理解教育入門
 国際理解教育の理論と実践について、その概要を知るとともに、学習
 プログラム作成の演習を通して、ボランティアとして国際理解教育の
 実践(小中高等学校での授業)に取り組むために必要な視点や考え方
 を学びました。

Ⅱ 外国人児童・生徒の学習支援ボランティア入門
 この講座は、学生が学んでいるそれぞれの言語や文化に関する知識を
 活かして、外国人児童・生徒の学習支援ボランティア活動を行うこと
 を教育の一環として捉え、多文化化する現代に求められる人材を育成
 しようとする目的で行われました。
■多言語・多文化教育研究センタープロモーションビデオ 
 支援室の学生たちが、多文化教育研究センターの様々な活動を取材・撮影し、
 プロモーションビデオ作りに向けて準備を進めています。
■ランチ・タイムビデオ学習会~日本の多言語・多文化化と国際理解教育を知る~
 日時:木曜日・金曜日の昼休み 12:20~13:00
 場所:多文化コミュニティ教育支援室(研究講義棟206号室)
 以下、10月の予定
 ①10月11日(木)「となりに生きる外国人『労働』」(終了)
 ②10月19日(金)「地球家族(ブータン/日本)」(終了)
 ③10月25日(木)「大久保小学校」
 事前の予約は必要ありません。気軽にご参加ください。
■川崎市立宮内中学校  国際理解教育実践
 実践日:9月26日(水)、10月12日(金)
 色々な国の学校の給食の有無、授業時間の違いなどを例にだして理想の学校
 について考えました。
 10月26日(金)に第三回目の実践を控えています。
■国際理解教育のボランティア募集
 実践を予定している学校は以下のとおりです。 「実施日」については、今後の調整   
 で変わる可能性もあるので、あくまでも参考として考えてください。また、「募集人数」
 も、一応の目安です。
A 川崎市立東柿生小学校(小田急線「柿生」駅よりバス)  
  対 象 4年生(3クラス)、6年生(4クラス)
  テーマ 4年生 「福祉」  6年生 「各国の暮らし、文化」
  (韓国、ブラジル、米国、欧州のいずれか)
  実施日 4年生 12月~2月の間で調整  6年生 2月頃 
  ※曜日は、学生ボランティアの都合に合わせて調整可能  
  募 集12~16名程度

B 川崎市立宮内中学校(JR南武線「武蔵小杉」駅よりバス) 
  対 象1~3年生の希望者(32名)
  テーマ「理想の学校を考える」 
  実施日①9月26日(水)13:35~15:25(終了)
     ②10月12日(金)13:35~15:25(終了)    
     ③10月26日(金)13:35~14:20    
  備 考 第1回は、シンガポールとオーストラリアの学校の様子をビデオで見て、
       日本の学校と比べて「違うところさがし」をしました。
       第2回の前半は前回の復習をし、後半は実際に日本の小中学校で育っ 
       た留学生の話を聞き、それを踏まえグループで発表しました。
       第3回の授業の成果をまとめ、文化祭で発表します。

C 府中市内の小学校(詳細は調整中)

D 府中第二中学校(外大より徒歩20分) 
  対 象 3年生(4クラス=160名)
  テーマ  (未定) 
  実施日 3月初め頃  
  募 集 8~12名

E 新宿区立大久保小学校(JR山手線「新大久保」からバス)  
  対 象 5・6年生の合同グループ 
  テーマ 「ことばと文化」(自分がつながりを持つ国を中心に) 
  実施日 ①12月6日 ②12月13日 ③1月10日 ④1月17日
       いずれも木曜日、13:30~14:35
  募 集 中国、韓国、台湾、タイ、フィリピンの5チーム×3人
  例)中国班 → 中国からの留学生+中国語専攻の学生+他言語専攻の学生
  
  備 考 全校児童の6割が、何らかの形で外国につながりを持っている。
  参加ご希望の方は、多文化コミュニティ教育支援室(t-shien@tufs.ac.jp)まで、
  ①希望校(小中学校名)、②専攻、③学年
  ④名前、⑤連絡先をお知らせください。
  皆さんからのご連絡をお待ちしています!
■国際理解教育によくある質問(?)
Q1どんな活動をするのですか?  
  外語大の学生(留学生を含む)が、小中学校の先生と一緒に、国際理解教育の
  学習プログラムを作り、子どもたちを対象に授業を行います。単なる「文化紹介」  
  にとどまらず、子ども達一人ひとりが、「自分」にとっての意味を見つけられるよう  
  な、参加型の授業をつくっていきたいと考えています。

Q2国際理解教育の経験がないのですが、大丈夫でしょうか?
  学習プログラム(授業案)の作成も、授業の実践も、チームを組んで行いますか  
  ら、大丈夫です。支援室のスタッフもサポートします。

Q3留学生でなくても参加できますか?  
  もちろん!「国際理解=留学生による文化紹介」というイメージを打ち破り、留学 
  生と日本人学生のコラボレーションで、新しいスタイルの国際理解教育をつくって
  いきましょう。

Q4まだ、語学力に自信がないのですが……。
  心配は要りません。求められるのは、語学力ではなく、グローバルな視野や好奇
  心、楽しい授業をつくる発想力です。

Q5「実施日」に大学の授業の予定があるのですが……。
  学習プログラム(授業案)の作成だけでも、かなりの作業になります。
  “本番”に立ち会うことができないのは、ちょっと残念ですが、準備作業への協力だ  
  けでも歓迎です。

Q6いつ、どれくらいの頻度で集まるのですか?
  各チームのメンバーの間で調整し、必要に応じて、昼休みや授業の空き時間に集 
  まることになります。だいたいのイメージとしては、
  ・学校の先生との打合せ1~2回・準備作業2~3回×授業回数・授業1~5回(学 
   校により異なる) 
  ・評価会議1回といったところだと思います。
Q7交通費は支給されますか?
  川崎や新宿など、遠方の学校に行く場合は、交通費(実費程度)が支給されます。
  このほか、不明な点については、支援室までお問い合わせください。
  ※支援室開室時間:平日9:00~18:00
■ブラジル青少年フェスティバル
 日時:10月14日(日)
 場所:大泉町文化村
 Amigosは今回フェスティバルの会場で折り紙の「ツル」を折り、千羽鶴の由来を    
 説明しました。また、日伯友好のために千羽鶴の寄贈を行いました。
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■学生の視点から
▼支援室の活動体験者の声
ここでは毎月、支援室で活動を行った人たちの感想や意見を紹介していく予定です。
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■川崎市立宮内中学校の実践の感想   スペイン語専攻 田村
 小学校と違い、全体的に大人しい印象を受けましたが、感想文は沢山書いてくれ
ました。次回はもっと活発に動いてもらえるような実践計画を立てたいと思います。
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■ブラジル青少年フェスティバルの意気込み  ポルトガル語専攻 佐藤 
 今回は日伯友好のために千羽鶴を寄贈したいと思い、準備しています。この活動
でアミーゴスの活動が一人でも多くの人に広ることを願っています。
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■夏期多言語多文化共生学講座の感想  フランス語専攻 門脇 
    
 この講座で学んだことは、日常でも生かせると感じた。結果ではなく過程を重視
すること、相手の考えを否定しないこと、自由な発想を大切にすること。これらの
ことは、社会に出てからも意識すべきことだと思う。まったくもって、国際理解教育
から学ばせてもらっているのは、自分たちの方であると再認識した。
                   スペイン語専攻1年 前島 健
 この3日間を通じて痛感したのは、国際理解教育云々よりも前に自分の頭の固さ
であった。今までずっと一つの正解だけを追い求める授業ばかり受けていたため、
自由に自分の意見を述べる場面になると急に言葉に詰まってしまう。今回の共生学
講座では初めて知ることに加え、「豊かさの基準っていったい何だろう?」という
質問のように、改めて意味の重要性を考えさせられることも多かった。今後機会が
あれば、ぜひここで学んだことを活かしていきたい。
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 このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生
にとって有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)まで
メールにてご連絡いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)