メールマガジン第15号

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【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                        第15号 2006年10月11日
      文責:猪狩伸平
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※※※※ これからの活動予定 ※※※※
【10月の活動予定・日付順】
■プレ・学生多文化フォーラム
日時:10月10日(火)、17日(火)、24日(火)、11月6日(月)、7日(火)、14日(火)
 プレ・学生多文化フォーラムは、これまで学生らが開発してきた東京外国語大学の学生の特色を生かした活動の手法を東外大モデルとして位置づけて紹介することを目指しています。活動を通して得てきた経験を振り返り、それを、これからの学生生活に生かしていくために学生が中心となって企画されました。このフォーラムの成果は12月2日(土)に開催予定の「学生多文化フォーラム」で発表する予定です。活動実施日、内容は以下の通りです。

第1回10月10日(火)18時10分~20時 講義棟313教室
学生ディスカッション「国際理解教育で何を伝えるか」

第2回10月17日(火)18時10分~20時 本部管理棟 中会議室
講演会 佐藤郡衛先生(東京学芸大教授 異文化間教育)「国際理解教育とその現状」

第3回10月24日(火)18時10分~20時 講義棟313教室
学生ディスカッション「国際理解教育の問題点どうしたら解決できるの」
※11月以降の予定は次号のメルマガで掲載いたします。

■国際理解教育実践
▼川崎市立宮前平中学校教育実践
日時:10月13日(金)
 宮前平中学校では今回の実践のテーマを「将来こんなふうに生きたい~外語大生との交流を通じて考えてみよう~」に決定して実践の準備を進めています。本番へ向けてあらかじめ中学生から出された質問を本学学生・留学生が用意して事前準備を進めています。

▼新宿区立大久保小学校
日時:10月17日(火)
 昨年度のウクライナ語・台湾の言葉(5~6年生対象)・モンゴル語(3~4年生対象)の語学の授業に引き続き、今年度は韓国の実践を行います。韓国からの留学生と本学学生がペアになり、全5回実践する予定です。

▼川崎市土橋小学校教育実践
日時:10月26日(木)
 土橋小学校では今回「何が作れるかな?力を合わせて~留学生・日本人学生との交流を通して~」という単元で授業作りを行っています。第二回目ではビデオレターを作成する予定です。留学生や本学学生と児童が交流を通してグループで話し合います。児童と留学生、本学学生で作ったチームごとに決めたテーマに沿って、みなで相談しながら制作活動に取り組む予定です。

▼川崎市立東柿生小学校教育実践
 川崎市立東柿生小学校での実践の第二回目が10月から11月にかけて行われます。年間三回行われる実践の第二回目です。昨年度実践に参加した学生の多くが引き続き今年度も活動していることから実践の対象となる子どもたちとも親密な関係にあり、実際に行う実践でも子どもたちの顔を思い浮かべながら実践準備に取り組んでいます。
実践予定日
日時:10月23日(月) 2年生
日時:10月25日(水) 4年生
日時:10月27日(金) 3年生
日時:10月30日(月) 5年生
日時:10月31日(火) 6年生

■三島市立東小学校 本学訪問
日時:10月25日(水)
 2006年7月13日の朝日小学生新聞に川崎市東柿生小学校の実践が掲載されました。その記事をご覧になった三島市立東小学校の教諭から東小学校の児童にも実践を行って欲しいという要望があり、修学旅行で上京する児童に授業を行うことになりました。6年生20名が本校に来校します。本校では留学生と本学学生がチームを組んで小学生を対象に授業を行います。

※※※※※ニュース目次※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
◆オープンキャンパス
◆川崎市国際理解教育研究会議
◆府中国際交流サロン
◆調査・研究
◆2006年度夏季多言語多文化共生学講座
◆第五回ブラジル青少年フェスティバル
◆学会発表
◆通知表翻訳
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◆オープンキャンパス
日時:8月8日(火)
 8月8日(火)に大学にてオープンキャンパスでは支援室も活動紹介をおこないました。普段活動している学生らも足を運び、見学に来た高校生に実際の大学生活や支援室での活動を紹介しました。今年度入学し、現在支援室で活動している学生の中には高校時代に支援室で聞いた先輩の話に触発されて本学に入学した学生もいます。今年度もそのような学生が集まることを期待しています。

◆川崎市国際理解教育研究会議
日時:8月4日(金)、22日(火)、9月5日(火)、21日(木)
 夏季休暇中にもかかわらず、学生ならびにスタッフが川崎市総合教育センターの国際理解教育の研究員および現場の教諭による研究会議に参加してきました。これらの会議で蓄積された内容は今後の国際理解教育の実践にいかされていく予定です。

◆継続的な活動の再開
▼府中国際交流サロン
日時:9月15日(金)から毎週金曜日
 府中市国際交流サロンの活動が9月15日から再開されました。8名の担当者が小学校5年生から中学3年生の子どもたちを対象に学習支援を行っています。
▼東京外大在日外国人交流ネットワーク
 現在、東京外大在日外国人交流ネットワークでは新宿区立大久保小学校で学習支援ボランティアをおこなっています。9月から小学校が新学期になったのに合わせて学習支援を再開しました。
 
▼うりぬりの活動
日時:9月2日(土)から毎週土曜日
 当支援室がサポートする団体として韓国(語)を媒体として地域住民と交流する事を目的として結成された「うりぬり」があります。品川区立立杜松小学校の学童保育である「すまいるスクール」で行われていた韓国語、韓国文化講座を、小学校の新学期と合わせて再開しました。

◆調査・研究
日時:8月9日(水)、8月17日(木)
 12月上旬に、当支援室主催で現代的教育ニーズ取組支援プログラムを総括するための学生多文化フォーラムを行います。それにあわせて、これまでの活動の現場であった学校に学生が訪問し、調査を行っています。これまでに活動が行われてきた川崎市立京町小学校並びに新宿区大久保小学校に学生が出向き、これまでの活動についての調査を行いました。

◆2006年度夏季多言語多文化共生学講座
日時:9月25日(月)~29日(金)10時~15時半
 昨年に引き続き、学習支援ボランティアに必要な技能や知識を学ぶことができる多言語多文化共生学講座が開講されました。5日間にわたって実施された内容は昨年の反省も踏まえてさらに充実したものになりました。具体的にはNGOなどで実践的な活動を継続されてきた田村太郎氏による多文化コミュニティを理解するための講座や川崎市で活躍中の現場の先生に小学校の教科教育についての授業をおこなってもらう講座などが開かれました。今後、この授業で修得された知識を実際の活動に学生が還元していく事を期待しています。

◆第五回ブラジル青少年フェスティバル
日時:10月8日(日)
 東京外大在日外国人交流ネットワークの学生らが大泉町で今年度五回目を数えるブラジル青少年フェスティバルに参加してきました。ブラジル青少年フェスティバルは大泉町に在住する日本人とブラジル人との交流を目的としたものです。フェスティバルでは、ブラジルからきた留学生クラウジアが日本の家庭にホームステイし、日々の生活のなかで気がついた事、戸惑った事をホストファミリーと話し合うという寸劇を行いました。劇の最後にはブラジルと日本のことわざで似た意味のものを紹介しました。テンポよく劇は進み、日本とブラジルの文化の違いによる行き違いのシーンでは笑い声も巻き起こり、楽しい文化紹介になりました。

◆学会発表
日時:9月23日(土)
 本学で開催された日本通訳学界第7回年次大会で、東京外大在日外国人交流ネットワークの学生(中村未央さん、和田更沙さん)がこれまでの団体の活動を振り返りボランティア通訳者という視点から報告を行いました。団体の活動の中で抱えた問題点や活動を行ううえでの重要な視点を提供し、多言語多文化社会における通訳者の役割の一例を紹介しました。

◆川崎市立殿町小学校での翻訳作業
日時:9月下旬
 東京外大在日外国人交流ネットワークの学生らがこれまで活動を続けていた殿町小学校での通知表の翻訳をおこないました。日本語の通知表では児童がじっさいどのような学校生活を送っているかは保護者からはなかなか知りえないので、ポルトガル語に訳された通知表は、児童の学校での生活を保護者がしる手段となっているようです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)