メールマガジン第10号

※このメールマガジンは、学内者を対象に配信しているものです。
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 【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                        第10号 2006年3月1日
                          文責:猪狩 伸平
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
 多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第10号を送信いたします。こ
のメールマガジンは月に一度のペースで配信し、支援室の活動内容等をお伝えす
るものです。今回は今後の活動予定と、これまでの活動をご報告いたします。

多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の言語
や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童生徒に対す
る学習支援ボランティア活動を大学としてサポートし、多言語多文化化しつつあ
る地域社会が求める人材の育成を、次の4つの活動を通して目指しています。(1)
学生ボランティア活動のサポート、(2)教育研修プログラムの実施、(3)調査研究、
(4)国際理解を深めるための各種講座。

※※※※ これからの活動予定 ※※※※

【3月活動予定・日付順】
■川崎市国際理解教育研究会議
日時:3月6日(月)
川崎市立東柿生小学校と川崎市立菅中学校の実践には本学の学生が参加したこと
から、研究会議にも本学の学生が参加し、この一年間の実践の反省会を行います。

■愛知教育大学・愛知県立大学視察
日時:3月13日(月)~14日(火)
運営委員とスタッフが当支援室と同様の活動を行なっている愛知教育大学と愛知
県立大学、多文化共生学科を開設している甲南女子大学、在日外国人向けのユニ
ークな多言語放送を行なっているFMわぃわぃを視察する予定です。

■全国社会福祉協議会主催シンポジウム
日時:3月17日(金)
 全国社会福祉協議会主催のシンポジウム「学生ボランティア活動の可能性と大
学ボランティアセンターの展望」に当支援室がシンポジストとして参加します。
また、当支援室の武田千香がパネリストをつとめ、出席する予定です。

■2005年度活動報告書
 2005年度の活動報告書を現在作成中です。今年度実施したボランティア活動、
講演会やワークショップ、調査活動、教育研修プログラムなど当支援室の全て
の活動に関する記事を盛り込んでいます。今年5月頃、発行する予定です。
完成した報告書は、支援室で閲覧が可能です。

■国際理解教育コーディネーター引継ぎ資料作成
今年度各学校で行なわれた国際理解教育の授業作りで中心的な役割を果たした
コーディネーターたちのノウハウを引き継ぐための資料を作成します。今年度
の成果を無駄にせず、来年度も効率よく実践を進めていくため実際にコーディ
ネートした学生が主体となっています。

■国際理解教育の取り組みのご案内
国際理解教育の授業を支援室と共同で行なった小・中学校にお礼状と来年度の
実践に関する募集案内を送付します。

※※※※※ニュース目次※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◆川崎市立東柿生小学校実践
 ▼3年生実践
 ▼5年生実践
 ▼6年生実践
◆府中市立小柳小学校実践
▼事前訪問
 ▼3年生実践
◆狛江市立狛江第一小学校実践
 ▼6年生実践
◆多言語・多文化社会講座
 ▼授業総括
▼公開講演会「我が国における多文化共生施策の現状と課題」
◆府中市国際交流サロン
 ▼お楽しみ会
 ▼後期活動終了
◆川崎市立京町小学校学習支援
◆川崎市立京町小学校学童保育「わくわく」での実践
◆うりぬりの活動
◆川崎市国際理解教育研究会議
◆第4回川崎市国際化推進地域連絡協議会及び第14回帰国・外国人生徒と共に
進める教育の国際化推進地域研究報告会参加
◆府中市教育委員来訪
◆プール学院大学視察団来訪
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◆川崎市立東柿生小学校実践
▼3年生実践
日時:2月1日(水)
 東柿生小学校の3年生に対する実践の3回目です。中国からの留学生の周首能
さんと実践を続けてきました。今回は中国でも日本でも行う遊びである長縄と、
中国の伝統的なお正月の遊びであるジェンズを体験しました。ジェンズとは、
羽子板の羽に似たようなものの名前です。これを使って、バレーボールのよう
にコートの真ん中にゴムひもを張ってコートを2つにわけ、チーム戦で相手方
のコートにジェンズを足でけって遊びます。

▼5年生実践
日時:2月3日(金)
東柿生小学校の5年生に対する実践の3回目です。今回は5年生の児童たちが
実践を行うメンバー(Sri Budi Lestariさん、河原新さん、森本舞さん、猪狩
伸平さん)に対して、5年生だったときにどのように過ごしていたかをインタ
ビューしました。事前にメンバーが5年生時代の自分を書いたプロフィールを
送り、児童はそのプロフィールを見てどの学生にインタビューをするかを決め
ました。学生の伝えたい思いと小学生の聞きたい思いの合致する実践でした。

▼6年生実践
日時:2月21日(火)
東柿生の6年生への実践が2限から4限まで行なわれました。フランス、中国、
ブラジルの留学生4名と日本人学生2名が参加してくれました。まず近くにいる
友達、留学生、先生ら10人と挨拶しながら握手してみるところから実践は始ま
りました。なるべく、留学生が国を背負って話をするのではなく、留学生個人
の話をするように心がけた実践を行いました。

◆府中市立小柳小学校実践
▼事前訪問
日時:2月14日(火)
2月21日に小柳小学校で行う実践について、実践を行う学生コーディネーター
と支援室スタッフが事前に訪問して担当教員と話し合いました。各チームの授業
内容の検討と、体育館の下見をおこないました。児童が事前に調べ学習としてま
とめた模造紙一枚の壁新聞を見せてもらい、その内容の濃さにおどろきました。

▼3年生実践
日時:2月21日(火)
府中市立小柳小学校における実践は、ブラジル、ポルトガル、中国、スペイン
日本、タイ6つのブースに分かれて体育館で実践がおこなわれました。留学生の
小学校時代に経験したことや好きだった事をテーマにして児童に紹介しました。
児童はこの訪問を心待ちにしていたようで、留学生や大学生にどんどん話しかけ
積極的に交流をはかっていました。

◆狛江市立狛江第一小学校実践
▼6年生実践
日時:2月24日(金)
6年生3クラスに対して実践を行いました。当日は10時15分から給食を児童と一
緒に食べて1時まで活動を行いました。留学生との交流を通して、衣食住を知ろ
うという内容で、韓国、中国、ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシアの
留学生が参加してくれました。

◆多言語・多文化社会講座
▼授業総括
日時:2月3日(金)
リレー講義の講師であった高橋正明先生、武田千香先生、野本京子先生、左右
田直規先生、米谷匡史先生が1月27日に学生たちが班に分かれて行なった話し合
いの内容についてそれぞれコメントしました。講師の先生の言葉に対しても学生
の方から更なる問いかけがあり議論が深まりました。

▼公開講演会「我が国における多文化共生施策の現状と課題」
日時:2月10日(金)
講師:山崎一樹氏(総務省自治行政局国際室室長)
10日の授業では講師に山崎一樹氏をお迎えして公開講演会を行いました。履修生
以外も聴講可能であり、最新の多文化共生施策動向を聞くことのできる機会とい
うことで普段より多くの学生があつまり、講演に耳を傾けました。

◆府中市国際交流サロン
▼お楽しみ会
日時:2月10日
普段はマンツーマンで勉強しているボランティアと子どもたちが全体で交流をは
かるため、お楽しみ会がおこなわれました。フルーツバスケット、ジェスチャー
伝言ゲーム、クイズなどが行なわれました。ボランティア10名と子ども10名が
参加しました。

▼後期活動終了
日時:2月24日
24日で、後期の活動が終了しました。来年度も府中国際交流サロンでの学習支援
活動を継続します。また、4月以降メンバーが入れ替わるため、国際交流サロン
に参加してくれるメンバーを新たに募集中です。来年度4月からは毎週金曜日5時
から6時半に時間が変わります。4限終了後でも、府中市役所内にある国際交流
サロンに間に合うので、興味があれば是非参加してください。興味がある方は
t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールにてご連絡頂ければ幸いです。

◆川崎市立京町小学校学習支援
日時:毎週火曜日
京町小学校での学習支援活動は2月中も継続して行なわれました。活動は3月7日
まで行います。

◆川崎市立京町小学校学童保育「わくわく」での実践
日時:2月24日(金)
 東京外大在日外国人交流ネットワーク(Amigos)のメンバーが連続3回で行う
各国紹介の第3回目です。中国にルーツを持つ学生と共に今回は中国の事柄を紹
介しました。児童は低学年の子どもたちが中心で、にぎやかに元気よく実践が
おこなわれました。児童からは最後の実践でしたが「また来てよ」としきりに
声をかけられました。

◆うりぬりの活動
日時:2月4日、18日(土) 場所:品川区立杜松小学校「すまいるスクール」
 うりぬりは韓国(語)を媒体として地域住民と交流する事を目的として結成
されました。そのうりぬりが杜松小学校で韓国語、韓国文化講座を行なってい
ます。4日の授業ではカップ麺の容器(特にどんぶりの形)を使って韓国の伝統打
楽器チャング(??)を作りました。また、18日の授業では韓国の小学生の1年を
紹介し、日本の小学校生活と比べてもらいました。

◆川崎市国際理解教育研究会議
日時:2月9日(金)、28日(火)
川崎市立東柿生小学校と川崎市立菅中学校の今年度の実践を総合的に評価、検討
しました。川崎市総合教育センターでは、紀要として成果を報告する予定です。

◆第4回川崎市国際化推進地域連絡協議会及び第14回帰国・外国人生徒と共に進
める教育の国際化推進地域研究報告会
日時:2月17日(金)
川崎市立富士見中学校の公開授業見学、研究報告、講演がおこなわれました。
講演は小倉敬子さん(Let’s 国際ボランティア交流会)が「地域とともに歩む
多文化共生教育」という題目で行いました。支援室からは学生1名とスタッフが
参加しました。

◆府中市教育委員来訪
日時:2月14日(火)
府中市教育委員会の来訪があり、来年度以降の府中市小・中学校における学習支
援ボランティア活動の協力について相談がありました。当支援室の運営委員が
可能性を現在検討中です。

◆プール学院大学視察団来訪
日時:2月23日(木)
プール学院大学の中島智子先生以下3名の先生が当支援室の活動を視察に訪れま
した。活動について、ときには学生も交えて様々な意見交換を行うと共に、当日
行なわれていた東柿生小学校の国際理解教育の反省会の冒頭も見学していきま
した。

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 このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生
にとって有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)まで
メールにてご連絡いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)