メールマガジン 第7号

※このメールマガジンは学内者を対象に配信しているものです。
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 【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                      第7号 2005年12月5日
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
 多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第7号を送信いたします。こ
のメールマガジンは月に一度のペースで配信し、支援室の活動内容等をお伝えす
るものです。今回は今後の活動予定と、これまでの活動をご報告いたします。

 多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の言語
や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童生徒に対す
る学習支援ボランティア活動を大学としてサポートし、多言語多文化化しつつあ
る地域社会が求める人材の育成を、次の4つの活動を通して目指しています。(1)
学生ボランティア活動のサポート、(2)教育研修プログラムの実施、(3)調査研究、
(4)国際理解を深めるための各種講座。

※※※※ これからの活動予定 ※※※※
【12月活動予定】

■韓国文化理解講座 韓国人のライフサイクル
日時:12月8日(木)15日(木)18時10分より 場所:106教室 入場無料
第二回小学生から中学生の学校生活(日本課程 金智恩さん)
第三回高校時代から軍隊まで(日本課程朴天榮さん)
現在支援室で活動を行っている学生団体うりぬりとAmigosとの共催による講座です。

■TUFS-JCCの最終日
日時:12月15日(木) 
TUFS-JCCが最終日を迎えます。TUFS-JCCは府中市に在住・通勤・通学する外国人のための
基礎日本語コースです。プログラムは前期から始まりました。月曜日と木曜日の6時半から
8時までの週2回前期・後期あわせて合計40回の講義がおこなれます。
8割以上出席した人に対しては学長から修了証が贈られます。

■国際理解教育ワークショップ
タイトル:国際理解教育のさまざまなカタチと可能性―小中学校での実践を通して―
日時:12月19日(月) 15:00~18:00 場所:事務棟2階大会議室
 これまで小学校や中学校において行われてきた国際理解教育活動の報告会です。
府中市立府中第七中学校、川崎市立菅中学校、川崎市立東柿生小学校で行われた実践に関する
発表となります。第一部の学生発表のパネリストとして佐藤公孝先生(東柿生小学校)
矢崎真弓先生(菅中学校)、村本洋一校長(府中第七中学校)をお迎えします。
第二部のパネリストとしては佐藤裕之先生(川崎市総合教育センター)佐藤郡衛先生
(東京学芸大)善元幸夫先生(新宿区立大久保小学校)辻本昭彦先生(武蔵野市立第一中学校)
金熙淑(KFV川崎外国人市民ボランティア)をお迎えして行われます。

■川崎研究会議
日時:12月27日(火)
 川崎市立東柿生小学校、菅中学校での実践に関連して行われている研究会議に
支援室からも学生、運営委員、スタッフが参加しています。

※※※※※ニュース目次※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
◆うりぬりの活動
◆韓国文化理解講座
◆国際理解教育の授業が行われました。
 ◆新宿区立大久保小学校
 ◆川崎市立菅中学校
 ◆川崎市立東柿生小学校
◆教材調査
◆多言語・多文化社会講座
◆府中国際交流サロン
◆TUFS-JCC後期日程
◆京町小学校での学習支援活動
◆外語祭
◆国際理解教育の依頼が多数あり
◆公開講座
◆集住都市会議特別取材
◆多文化コミュニティ教育支援室ホームページリニューアルのお知らせ
 
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◆うりぬりの活動
 「うりぬり」という団体が支援室の活動の新しいグループとして加わりました。
うりぬりは韓国(語)を媒体として地域住民と交流する事を目的として結成されました。
本学の韓国人留学生が中心となっており、活動に興味をもつメンバーを募集中です。
うりぬりとは韓国語で「私たちの世界」という意味を持つ言葉です。11月2日に
支援室に対してうりぬりからの活動企画書が出され、当支援室として活動をサポート
することが決定しました。

◆韓国文化理解講座
 12月1日には連続三回の韓国文化理解講座の第一回「韓国の結婚式と子育て」が
本支援室運営委員の森朴憲治さんにより行われました。5限後の授業のあとにも
興味をもって多数の学生がつめかけ、その後の質疑応答でも活発な意見が飛び交う
充実した講座となりました。12月8日、15日と第二回、第三回の講座が行われます。

◆国際理解教育の授業が行われました。
▼新宿区立大久保小学校
 11月の月曜日(7日、14日、21日、28日の全4回)と火曜日(1日、8日、15日、
22日の全4回)、新宿区立大久保小学校で小学3~6年生を対象に授業を行いました。
大久保小学校では、ウクライナ語・台湾の言葉(5~6年生対象)
・モンゴル語(3~4年生対象)の授業を行いました。小学生の様子はとにかく
活発で食べ物が大好きとのこと。授業の取り組みの中で特色ある食べ物に
を紹介したところ大好評だったそうです。今回の授業などを基に、小学生は
学んだ事を演劇にする予定です。 
▼川崎市立菅中学校
 11月10日(木)、川崎市立菅中学校の中学1年生を対象に第1回目の授業が
行われました。ここでは10数名の中学生と日本人学生が、留学生に対し、
対話形式で、留学生のライフヒストリーの聞き取りを行う実践を行いました。
実践ではグループによってかなり結果がまちまちとなり、時に留学生の内面まで
伝えきれない場面もあったようです。しかしその反省を次回の実践にどう結びつける
かという話し合いを学生同士が既に始めています。

▼川崎市立東柿生小学校
 11月11日(金)、14日(月)、16日(金)にそれぞれ東柿生小学校の5年生
(インドネシア・2回目)、2年生(韓国・2回目)、3年生(中国・2回目)及び
5年生(インドネシア・3回目)を対象とした実践が行われました。今回は学校の
間との意思疎通がうまくいかない場面もありましたが、学生が粘り強く実践の
準備を重ね、本番では小学生の心をつかむ実践となりました。
なお、16日の授業の後には国際教育研究会・授業研究会と川崎研究会議の
共催で3年生・5年生の実践に関しての検討会がおこなわれました。検討会には
武田千香先生、青山亨先生が出席し支援室の役割と外語大としての国際理解教育
の位置づけを紹介しました。

◆教材調査
 教材調査の報告書と収集した教材のリストが調査を担当した3つの班から提出
されました。11月29日には全体報告会が18時から20時まで留日センター第一会議室
でおこなわれ、具体的な報告内容に関した各班から発表がありました。報告書は
関東、中部、関西でどのような環境の中で教材に対するニーズがあるのかを
分析した内容になっています。

◆多言語・多文化社会講座
 この講座はリレー講義の形式を取っており、多言語・多文化社会についての講義
に加えて実際に現場で活動を行なっている講師も招いて講義が行なわれています。
実際の現場で一体どのような事が求められているのかということを知り、
学生が今後の活動や進路選択においての一助になることが期待されています。

10月7日 (金)5限 オリエンテーション
10月14日(金)5限 湯本浩之先生  参加型授業
10月21日(金)5限 杉木明子先生 「欧米のおける多言語・多文化社会」
10月28日(金)5限 野本京子先生  日本における「多言語・多文化社会」の歴史的背景
11月4日 (金)5限 左右田直規先生 東南アジアにおける「多言語・多文化社会」
11月11日(金)5限 関口耕一郎先生 日本における多文化化する身近な地域社会
11月25日(金)5限 中西智恵子先生「多言語・多文化社」会の現場から(1)外国語
12月2日 (金)5限 猪狩伸平先生 「多言語・多文化社」会の現場から(2)NGO、ボランティア
以上の授業がこれまでに行なわれました。                                  

◆府中国際交流サロン
 毎週金曜日に府中の国際交流サロンで学生たちが様々な文化背景を持つ児童生
徒への学習支援活動を継続的に行っております。今月の4日には通常の活動に加
えて、それまでに蓄積されてきた活動の教案検討会が行われました。日本語教育の
第一人者である伊東祐郎先生がアドバイザーとして参加しました。効果的な実践に
ついて討議し、児童の後期の半年間の指導計画書をサロンと保護者に提示しました。

◆TUFS-JCC後期日程
 TUFS地域にほんご教室(TUFS-JCC)の後期における授業が月曜日と木曜日
の週二回、18時30分から20時まで、継続的に行われています。

◆京町小学校での学習支援活動
 東京外大在日外国人交流ネットワーク(アミーゴス)のメンバーたちが継続し
て川崎市立京町小学校で学習支援活動を行いました。殿町小学校での活動に
関しては、担当していた児童が支援を必要としないレベルに達したことから
先方との協議の末、学習活動が終了しました。

◆外語祭
 「東京外大在日外国人交流ネットワーク~Amigos~」が本学の学園祭である外
語祭(11月19日~23日)にて展示企画を332教室で行いました。普段からおこ
なっている学習支援活動などの内容紹介に加えてそのような活動を行ううえで
いったどのようなことが背景にあるのかをわかりやすくまとめて展示しました。

◆国際理解教育の依頼が多数あり
狛江市立狛江第一小学校から6年生を対象にした国際理解教育の授業の依頼がありました。
支援室の運営委員や学生コーディネーターの意見をまとめた結果、実施の方向で動き
はじめました。府中市立小柳小学校3年生を対象にした実践に関しても現在依頼がきており、
支援室の方で実施について検討中です。

◆公開講座
 調布市による2005年度市内・近隣大学等公開講座(全26講座)において、東京
外国語大学は「多言語・多文化共生と私たち」というテーマで4回の講座を行っ
てきました。第4回が11月4日(金)に野本 京子先生が「多文化社会における
マイノリティの自立-アイヌ人・沖縄人・在日朝鮮人」というタイトルで講座を
行い、全日程が終了しました。全4回の内容は支援室の2005年度活動報告書に記載予定です。

◆集住都市会議特別取材
 「外国人集住都市会議 よっかいち 2005」が11月11日(金)三重県
四日市市で行われました。本学より李冬梅さんが特別取材員として参加し、報告書を
提出してくれました。この資料をご覧になりたい方は支援室までおいで下さい。

◆多文化コミュニティ教育支援室ホームページリニューアルのお知らせ
 現在、多文化コミュニティ教育支援室のリニューアル作業を行っております。
御期待ください。

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 このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生
にとって有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)まで
メールにてご連絡いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)