メールマガジン 第5号

※このメールマガジンは学内者を対象に配信しているものです。
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 【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                      第5号 2005年10月14日
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
 多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第5号を送信いたします。こ
のメールマガジンは月に一度のペースで配信し、支援室の活動内容等をお伝えす
るものです。今回は今後の活動予定と、これまでの活動をご報告いたします。

 多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の言語
や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童生徒に対す
る学習支援ボランティア活動を大学としてサポートし、多言語多文化化しつつあ
る地域社会が求める人材の育成を、次の4つの活動を通して目指しています。(1)
学生ボランティア活動のサポート、(2)教育研修プログラムの実施、(3)調査研究、
(4)国際理解を深めるための各種講座。

※※※※ これからの活動予定 ※※※※
■TFS-JCC後期日程スタート
 TUFS地域にほんご教室(TUFS-JCC)の後期における授業が10月3日(月)
より始まります。講師は本学大学院日本語教育専修コースの和田沙江香さんと古
川晶子さんです。後期も前期と同様に月曜日と木曜日の週二回、18時30分から20
時まで、合計20回行われます。

■リレー講義開講
 10月7日(金)より、「多言語・多文化社会論講座」がスタートします。講義
は毎週金曜日の5限目に合計13回行われます。講師には実際に多言語・多文化化
するこの日本社会において積極的な活動を行っている人々をお招きします。学生
たちがこれからの日本社会を考えていく上での新たな視点を提供すると同時に、
学生たち自身の将来選択の一助になることを期待しています。プログラムにつき
ましては、以下をご覧ください。
http://www.tufs.ac.jp/client/edu/tufstabunka/archives/41 

■公開講座
 調布市による2005年度市内・近隣大学等公開講座(全26講座)において、東京
外国語大学は「多言語・多文化共生と私たち」というテーマで4回の講座を行い
ます。
第一回 10月14日(金)「在日外国人児童生徒と日本語教育」(伊東 祐郎先生)
第二回 10月21日(金)「ブラジル社会の多文化・多民族共生論」(鈴木 茂先生)
第三回 10月28日(金)「日本のなかの『ブラジル』/ブラジルの中の『日本』」
(鈴木 茂先生)
第四回 11月4日(金)「多文化社会におけるマイノリティの自立-アイヌ人・
沖縄人・在日朝鮮人」(米谷 匡史先生)
 いずれも、調布市文化会館たづくり映像シアターにて18時30分より20時までの
講座で、申し込み不要、先着順となっております。

■府中国際交流サロンミーティング
 子どもたちの授業開始に合わせて夏季休業中の9月9日(金)より再び活動を行っ
てきたメンバーに代わり、新たなメンバーが後期より府中国際交流サロンでの活
動を行ないます。それに伴い、10月17日(月)に引継ぎミーティングを行うと同
時に、よりより実践活動のための調査として、子ども、親、学生による三者面談
を10月21日(金)および28日(金)に行います。

■国際理解教室実施します
 東柿生小学校で、1年生を対象にした実践を10月18日(火)に行います。前回
の活動と関連させつつ、フランスとトルコの留学生と日本人の学生がともに「あ
そび」をテーマに、ゲームを行う予定です。

■川崎研究会議
 川崎市が行っている国際理解教育研究会が10月18日(火)に行われ、支援室か
らも教職員が参加する予定です。

■中萩エルザさん講演会
 10月28日(金)にブラジルの医師免許をもち、日本で「言葉の壁で病状をうま
く伝えられず、ストレスを抱えたままの人を助けたい」と医療通訳をおこなって
いる中荻エルザさんの講演会を行います。18時10分~19時40分まで、研究講義棟
一階115教室にて。東京外大在日外国人交流ネットワーク~Amigos~と多文化コ
ミュニティ教育支援室の共催で行なわれます。

■京町小学校ふれあいまつり参加
 東京外大在日外国人交流ネットワークのメンバーが継続的に行っている川崎市
立京町小学校で10月30日(日)に行われる「ふれあいまつり」にメンバーが参加
します。

■教材調査報告書完成予定
 8月~9月にかけて行われたJSL児童生徒対象に作られた教材調査に関する報
告が10月末をめどに完成する予定です。完成した報告書は、支援室にて閲覧可能
です。

※※※※※ニュース目次※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
これまでの活動報告
◆第四回大泉日系ブラジル人青少年フェスティバル
◆共生学講座
◆教材調査完了
◆公開フォーラム
◆ 国際理解教育実践 府中第七中学校
◆国際理解教育
◆川崎市国際理解教育研究会議
◆ 府中国際交流サロンの活動
◆オープンキャンパスで支援室紹介
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◆第四回大泉日系ブラジル人青少年フェスティバル
 日時:9月25日(日)
 東京外国語大学交流ネットワーク(Amigos)が昨年に引き続いて第四回大泉日
系ブラジル人青少年フェスティバルに参加しました。大泉町は群馬県に位置し、
南米からの多くの日系人が出稼ぎにきています。さまざまな背景をもつ大泉の子
どもたちが、より一歩でも互いに近づけるようにと題材を考えて日本とブラジル
の小学生の一日を短い劇にして公演しました。日本の学校の給食や集団登校、さ
らに避難訓練の様子を紹介すると同時に、ブラジルでの通学の仕方やランシェ
(おやつ)の時間についての紹介を日本語とポルトガル語の両方の言語を織り交
ぜて行ないました。

◆多言語多文化共生学講座
日時:9月26日(月)~29日(金)
 5日間にわたって行なわれた2005年夏季多言語多文化共生学講座が終了しまし
た。参考になったという意見が多数を占め、学生たちにとっても有益であったよ
うです。実践に結びつく科目設定は今後の学生たちの活動の幅を広げるものであっ
たと思われます。受講者は62名のうち、所定の時間数授業に出席した49名の学生
に対して、最終日に小林学部長から修了証が授与されました。

◆教材調査完了
日時:8月・9月
 この調査は日本語指導が必要な外国人児童生徒向けの教材等を収集・分析し、
教育支援活動のために必要な教材作成のあり方、及び内容を検討するためのもの
です。教材調査は教材の収集段階まで終了しました。浜松市、磐田市、京都市、
長浜市、湖南市、甲賀市、神戸市、大泉町などを調査員が実際に訪れ、教材等が
どのように活用されているのかということについての詳しい話を伺いました。10
月末に報告書作成予定です。

◆ 公開フォーラムで発表
日時:10月8(土)9日(日)
 国立民族博物館(大阪府吹田市)で開催された公開フォーラム、「多文化共生
社会の形成をめざす実践と研究のために」(多文化共生センター・国立民族博物
館共催)で武田千香運営委員長が発表しました。「多言語・多文化社会の求める
人材育成を目指して」というテーマで急速に多言語・多文化化する地域社会に求
められる人材の育成について、教育の視点から当支援室活動を通して見えてきた
課題や今後の可能性について報告しました。

◆ 国際理解教育実践 府中市立第七中学校
日時:10月11日(火)
 一回目の訪問から生まれた生徒の疑問に答えるため、本学学生と留学生がとも
にクラスにおいてプレゼンテーションを行ないました。プレゼンテーションにお
いては、生徒の素朴な質問から歴史的な出来事に関する質問、同じ中学生がその
留学生の母国ではどのように過ごしているのかなど、教科書からは知りえない生
の情報を生徒に提供することが出来ました。

◆国際理解教育コーディネーター会議
日時:8月上旬
 8月上旬、新宿区立大久保小学校及び小金井立小金井第四小学校からの国際理
解教育に関する依頼がありました。参加の是非について、支援室で国際理解教育
のコーディネーター会議を8月5日(金)と17日(水)に行いました。先方との協
議の末、小金井小学校は先方との都合があわず今年度は実施しないこととなりま
した。大久保小学校につきましては、8月22日(木)に支援室スタッフと学生コー
ディネーターが訪問、現状をうかがいました。大久保小学校では今年度国際理解
教育を実施する予定です。
 また、8月19日(金)には東柿生小学校の佐藤公孝先生が来校し、東柿生の国
際理解教育を担当している学生たちと第一回の反省を踏まえた今後の展望につい
て話し合いました。

◆川崎市国際理解教育研究会議
 日時:8月24日(水)、9月12日(月)、9月29日(木)
 当支援室におきましては、東柿生小学校、菅中学校で今年度国際理解教育を学
校側と協力して推進していることから、夏季休業中も川崎市で行なわれている国
際理解研究会にスタッフ及び学生コーディネーターが参加してきました。細かい
打ち合わせを各校の担当教員と学生コーディネーターが行なうことで実施にいた
るまでの道筋が明確になり、お互いに実践に関する認識を共有しています。

◆ 府中国際交流サロンの活動
 府中国際交流サロンにおける活動が9月9日(金)から再開されました。後期に
メンバーが交代するまでの間、児童への学習支援活動を行ないます。

◆オープンキャンパスで支援室紹介
 日時:8月9日(火)
 8月9日(火)に行なわれた本学のオープンキャンパスにあわせて支援室の活動
も見学者に紹介しました。支援室にてボランティア登録を行なっている学生たち
が自分たちの活動の一端を説明し、盛況となりました。また、大学紹介のDVD製
作のための取材も受けました。

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 このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生
にとって有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)まで
メールにてご連絡いただければ幸いです。

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)