メールマガジン 第4号

※このメールマガジンは学内者を対象に配信しているものです。
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 【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                      第4号 2005年7月19日
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多文化コミュニティ支援ボランティアのみなさま:
 多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第4号を送信いたします。こ
のメールマガジンは月に一度のペースで配信し、支援室の活動内容等をお伝えす
るものです。今回は7月の活動予定と、6月の活動をご報告いたします。

 多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の言語
や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童生徒に対す
る学習支援ボランティア活動を大学としてサポートし、多言語多文化化しつつあ
る地域社会が求める人材の育成を、次の4つの活動を通して目指しています。(1)
学生ボランティア活動のサポート、(2)教育研修プログラムの実施、(3)調査研究、
(4)国際理解を深めるための各種講座。

※※※※ 7月の活動予定 ※※※※

■「共生学講座」開始します
 上記の期間中に、多文化コミュニティ教育支援室主催、「多言語多文化共生学
講座」のシラバスを配布します。この講座では9月26日(月)~30日(金)の5日
間にわたって、一日4コマの授業を学生が受けることとなります。参加する学生
は67名に上り、開講する言語も英語(A・B)、スペイン語(中級以上)、朝鮮語
(入門・初級)、ポルトガル語(入門・初級・上級)、フィリピン語(初級)、
タイ語(初級)と多岐にわたります。

■教材調査実施します
 この調査は日本語指導が必要な外国人児童生徒向けの教材等を収集・分析し、
教育支援活動のために必要な教材作成のあり方、及び内容を検討するためのもの
です。現在調査員が3つのグループ(東日本・中部地域・西日本)に別れ、各々
が日本語指導を行っている諸団体のリスト化を進めている段階です。

■研究会議へ参加します
これは、現在多文化コミュニティ教育支援室のメンバーが川崎市立東柿生小学校、菅中学
校における国際理解教育に本学学生が参加している事から、本学の学生及び運営委員が川
崎市の国際理解研究会に参加しているものです。研究会ではどのような実践を行っていく
かというテーマに即して川崎市総合教育センター指導主事の佐藤裕之先生を中心に参加校
の先生たちと本学関係者の間で議論が深められています。

■府中サロンチームが取材を受けます
 7月15日(金)には高校生新聞社(http://www.koukousei-sinbun.co.jp/)が
府中サロンの活動の取材を行います。国公立大学のInformation pageに10月掲載
予定です。

■活動報告書完成しました
 支援室の活動報告書が完成いたしました。当支援室に閲覧用がありますので、
是非ご覧下さい。

■継続的に活動しています
 東京外大在日外国人交流ネットワークのメンバーが継続的に行っている川崎市
立京町小学校と殿町小学校での学習支援活動と府中国際交流サロンでの学習支援
活動が、児童生徒が夏休みに入る7月中旬まで行われます。

※※※※※ニュース目次※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2005年6月の活動報告
・国際理解教育について
・東柿生小での実践
・府中第七中での実践
・事前準備・反省会実施
・リレー講義「多言語多文化社会論講座」開講決定
・府中・川崎の学生たちの学習支援活動
・TUFS地域にほんご教室前期終了
・「共生学講座」受講生決定
・学生「教材調査員」決定
・パワーポイント講習会実施
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◆国際理解教育活動を実施
 学生たちが4月からメンバーを集め、勉強会を開き、実践に関する検討会を開
いて準備活動を行ってきた国際理解教育の実践がついに行われました。川崎では
東柿生小学校で、府中では府中第七中学校で実施された国際理解教室に参加した
児童、生徒には歓迎され、特に小学校低学年は大興奮でした。小学校高学年や中
学生も普段学校にやってくることのない大学生や留学生の自分たちとは異なった
視点に感嘆を覚えたようでした。参加校からは続々とお礼の手紙を受け取ってい
ます。

◆川崎市東柿生小学校国際理解教育
 日時:6月14日(火):1年生、フランス・トルコ 22日(水):3年生、中国
 24日(金):5年生、インドネシア 27日(火):2年生、韓国
東柿生小学校の国際理解教育では、各学年3クラスずつの合計で12回の実践が行われまし
た。実践においては各学年留学生と日本人学生で一つのグループを作り、何度かの話し合
いの中から実践を作り上げました。実際に授業をする前には運営委員とも教案の内容に関
する検討会も行い、より精練された実践が行われました。児童からの反応もよく、今後行
われる第2回目、3回目の実践とどのようにつなげていくかが既にメンバーの中では話し
合われています。

◆府中市立第七中学校国際理解教育
 日時:6月21日(火)
 府中第七中学校では中学校1年生を対象に実践が行われました。ブラジル、韓
国、中国、アフガニスタン、タイ、フランスについて事前に中学1年生がそれぞ
れ学びたい国ごとに分かれてチームを作り、下調べした事柄に対して、留学生と
日本人学生のチームが報告を行いました。

◆国際理解教育事前準備・反省会・打ち上げ
 国際理解教育の実践にあたっては、府中チームが毎週月曜日に、東柿生チーム
が毎週木曜日にミーティングを行いました。ミーティングにおいては過去の実践
を検討する勉強会や実践計画案を発表して教職員からコメントを受ける実践検討
会も行われました。実践が行われた後では、それぞれの実践に関する反省会が行
われました。反省会には支援室の運営委員も参加し、学生の中から出てきた反省
点・疑問点をどのように今後どのように対処していくかコメントをいただきまし
た。国際理解教育に参加している学生と運営委員及びアドバイザーの先生方との
打ち上げが行われました。和やかな雰囲気の中で様々な意見交換が行われ、充実
した打ち上げになりました。学生たちも、違った視点からのコメントを得たこと
で、今後の活動に反映させていくことが出来ると思われます。

◆リレー講義「多言語・多文化社会論講座」開講決定
 現代日本社会においては、急速に進みつつある多言語・多文化社会のニーズに
対応した人材育成が要請されています。本講座は、受講生が多言語・多文化状況
について多角的な視点から熟考し、各自の今後の学習や課外活動、そして進路を
考える際に参考とすることを目指しています。第2学期の金曜日5時限目に実施す
ることが決定しました。
(授業内容・計画)
 1)オリエンテーション
 2)現代世界の特徴(参加型学習:「もし世界が100人の村だったら」)
 3)欧米における「多言語・多文化社会」
 4)日本における「多言語・多文化社会」の歴史的背景(アイヌ、沖縄、
  在日朝鮮人)
 5)東南アジアにおける「多言語・多文化社会」
 6)日本における多文化化する身近な地域社会
 7)「多言語・多文化社会」の現場から(1):司法通訳
 8)「多言語・多文化社会」の現場から(2):学校
 9)「多言語・多文化社会」の現場から(3):行政
10)「多言語・多文化社会」の現場から(4):NGO、ボランティア
11)日本社会の新しい変化
12)参加学習:アクター分析
13)パネル・ディスカッション「多言語・多文化社会とは?日本社会の今後」

◆川崎・府中での学習支援活動
 川崎の京町・殿町小学校では東京外大在日外国人交流ネットワーク(Amigos)
のメンバーがポルトガル語とスペイン語で支援活動を行っています。府中では府
中国際交流サロンにて15名の学生が言語別にチームを組んで学習支援活動を行っ
ています。

◆TUFS地域にほんご教室(TUFS-JCC)前期終了
 TFS-JCCは、府中市に在住・通勤・通学する外国人のための基礎日本語コース
です。プログラムは月曜日と木曜日の6時半から8時までの週2回行われ、7月
14日に前期の計20回が終了しました。

◆2005年度「夏季多言語多文化共生学講座」受講通知・時間割配布
 共生学講座に応募した学生への受講通知と時間割が配布されました。募集人数
20名から30名のところに69名の応募が寄せられ、支援室の運営委員で協議した結
果なるべく多くの受講生を受け入れようという方針の下、67名の受講が決定しま
した。開講言語は英語2クラス、スペイン語上級クラス、ポルトガル語入門・初
級・上級クラス、朝鮮語入門・初級クラス、フィリピン語初級クラス、タイ語初
級クラスです。受講者の内訳は以下のとおりです。

○大学院
地域研究 1年(1) 2年(1)
言語文化 1年(2) 2年(0)
日本語教育 1年(2) 2年(1)
計(7) 1年(5) 2年(2)

○学部
日本語専攻 1年(6) 2年(7) 3年(2) 4年(1)
ポルトガル語専攻 1年(4) 2年(0) 3年(3) 4年(1)
朝鮮語専攻 1年(4) 2年(1) 3年(0) 4年(0)
英語専攻 1年(0) 2年(2) 3年(2) 4年(0)
フランス語専攻 1年(0) 2年(3) 3年(0) 4年(0)
フィリピン語専攻 1年(3) 2年(0) 3年(0) 4年(0)
中国語専攻 1年(1) 2年(1) 3年(0) 4年(1)
スペイン語専攻 1年(0) 2年(0) 3年(2) 4年(1)

カンボジア語専攻 1年(2) 2年(0) 3年(0) 4年(1)
ロシア語専攻 1年(1) 2年(0) 3年(0) 4年(1)
ドイツ語専攻 1年(0) 2年(1) 3年(1) 4年(0)
イタリア語専攻 1年(1) 2年(0) 3年(1) 4年(0)
タイ語専攻 1年(2) 2年(0) 3年(0) 4年(0)
インドネシア語専攻 1年(1) 2年(0) 3年(0) 4年(0)
ベトナム語専攻 1年(0) 2年(0) 3年(0) 4年(1)
マレーシア語専攻 1年(0) 2年(1) 3年(0) 4年(0)
ポーランド語専攻 1年(0) 2年(0) 3年(0) 4年(1)
計(60) 1年(25) 2年(16) 3年(11) 4年(8)

◆学生「教材調査員」オリエンテーション実施
 日時:6月21日(火)、22日(水)、24日(金) ※各回とも昼休み時
間(12:10~)
 以下の専攻の学生が教材調査員として活動していくことが決定いたしました。
調査員の内訳は以下の通りです。

○大学院
地域文化 (3)
言語文化 (1)
日本語教育 (3)
国際コミュニケーション (1)

○学部
日本語専攻 (2)
ポルトガル語専攻 (1)
ドイツ語専攻 (1)
タイ語専攻 (1)
ロシア語専攻 (1)
フランス語専攻 (1)
イタリア語専攻 (1)
朝鮮語専攻 (1)

◆学習支援のためのパワーポイント講習会実施
 日時:7月7日(木)18:15~19:15 場所:216教室
 当支援室では、学生ボランティアが国際理解教育の場などでプレゼンテーショ
ンを要望される機会があることから、より効果的なプレゼンテーションを行う上
で必要なスキルとなるパワーポイントの講習会を行いました。講師には青山先生
を迎え、はじめてパワーポイントで実践を行った学生からは驚きと笑いの起きる、
非常に効果的な講習会となりました。

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 このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生
にとって有益な情報がございましたら、t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)まで
メールにてご連絡いただければ幸いです。

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多文化コミュニティ教育支援室

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