メールマガジン 第3号

※このメールマガジンは学内者を対象に配信しているものです。
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 【多文化コミュニティ教育支援室メールマガジン】
                   第3号 2005年6月14日
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 多文化コミュニティ教育支援室メールマガジンの第3号を送信いたします。こ
のメールマガジンは月に一度のペースで配信し、支援室の活動内容等をお伝えす
るものです。今回は6月の活動予定と、5月の活動をご報告いたします。

 多文化コミュニティ教育支援室は、本学の学生が大学で学んでいる各国の言語
や文化に関する知識を活かしながら、日本で暮らしている外国人児童生徒に対す
る学習支援ボランティア活動を、大学としてサポートし、多言語多文化化しつつ
ある地域社会が求める人材の育成を、以下の活動を通して目指しています。

1 学生ボランティア活動のサポート
2 教育研修プログラム
3 調査研究
4 国際理解を深めるための各種講座

※※※※ 6月の活動予定 ※※※※

1.6月14日(火)、22日(水)、24日(金)、27日(月)
 川崎市立東柿生小学校での国際理解教室
 この活動は、東柿生小学校からの依頼を受けて始まりました。国をメインに紹
介するという従来の国際理解教育ではなく、留学生との交流をテーマに据えた国
際理解教育を目指しています。連続3回、原則として同じ留学生を含むグループ
が参加するという試みです。活動においては本学日本人学生が、一人の留学生を
軸にチームを組み、東柿生小の先生方と連絡を取り合いながら授業を作っていま
す。現在学生18名が準備をおこなっています。

2.6月21日(火)
 府中市立第七中学校での国際理解教室
 府中市立府中第七中学校には年間で合計3回訪問します。中学校の生徒が本や
インターネットなどで調べた国(タイ・ブラジル・中国・韓国・アフガニスタン)
について、本学日本人学生と留学生がプレゼンテーションと質疑応答を行います。
対象は中学1年生全クラスで、本学の学生20名が各グループに分かれ、準備を行っ
ている最中です。

3.6月6日(月)~6月16日(木)
 学生調査員募集
 多文化コミュニティ教育支援室では現在「教材調査員」を募集しています。教
材調査員は、日本語指導が必要な外国人児童用に作られた教材等を収集する作業
を行います。この資料を基にして支援室では教育支援活動に必要な教材作成のあ
り方、および内容を検討します。

■■■■ニュース目次■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2005年5月の活動報告
1 学生ボランティア活動のサポート
Ⅰ.多数の学生ボランティア登録がありました
Ⅱ.川崎市立京町小学校・殿町小学校での学習支援活動の開始
Ⅲ.府中国際交流サロンでの学習支援活動
Ⅳ.東京外大在日外国人交流ネットワーク(Amigos)「Gaijin」映画上映会開催
2 教育研修プログラム
Ⅰ.2005年度夏季多言語多文化共生学講座募集終了:69名の応募がありました
3 調査研究
Ⅰ.学生「教材調査員」募集
4 国際理解を深めるための各種講座
Ⅰ.川崎市・府中市小中学校における国際理解教育の実践
Ⅱ.川崎市総合教育センター・国際理解教育研究会議
5 その他
Ⅰ.親睦会をおこないました

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※※※※ 学生ボランティア活動のサポート ※※※※
Ⅰ.多数の学生ボランティア登録がありました
 支援室では、ボランティアに興味のある学生に登録を行ってもらいました。現
在までに合計で121名が登録しています。登録者には、様々なボランティアの募
集に関する情報に加えて日本に定住する外国人に関する記事の紹介など学生にとっ
て有益な情報が提供されています。このたび活動が行われる東柿生小学校や府中
第七中学校、菅中学校で活動を行うメンバーはこのボランティアを対象としたメー
リングリストの情報をみて活動に応募してくれた学生たちです。意欲のある学生
たちに情報を提供することで活気のある活動が行われています。

Ⅱ.川崎市立京町小学校・殿町小学校での学習支援活動の開始
 この活動は東京外大在日外国人交流ネットワーク(Amigos)のメンバーが継続
的におこなってきた学習支援活動です。ポルトガル語に加えてスペイン語での支
援もはじまりました。昨年の反省事項を生かしつつ、小学校に訪問するメンバー
がミーティングを行い積極的に情報交換を行っています。特に京町小学校では、
来日したての児童がおり、学校の側からも感謝の声をいただいています。

Ⅲ.府中国際交流サロンでの学習支援活動
 日時:毎週金曜日 16:30~18:30(2時間)
 場所:府中国際交流サロン(府中市役所第2庁舎3階)
 2005年度2月より学生たちが、大学で専攻している外国語や日本語教育の知識
を活かして学習支援活動を行なっています。今年度も継続して15名の学生が各言
語別にチームを組み、中国語や韓国語を母語とする7名の子どもたちに対応して
いきます。

Ⅳ.東京外大在日外国人交流ネットワーク(Amigos)「Gaijin」映画上映会開催
 日時:6月7日及び9日 場所:多文化コミュニティ教育支援室
 東京外国語大学在日交流ネットワークによる映画上映会が行われました。ブラ
ジルへの初期の移民の姿を描いたチズカ・ヤマザキ監督によるGaijinを上映いた
しました。現在日本に来ている日系ブラジル人のルーツを考える上でも重要な作
品であります。この映画に関連しましては、ブラジルのルラ大統領訪日の際に、
同監督によるGaijin2が上映され話題にもなりました。

※※※※ 教育研修プログラムの実施 ※※※※
Ⅰ. 2005年度夏季多言語多文化共生学講座募集終了:69名の応募がありました
 2005年度夏季多言語多文化共生学講座の募集が終了しました。この共生学講座
は9月26日(月)から30日(金)までの五日間、学習支援活動にかかわる上で質
の高い活動を提供するための知識や技能を学ぶ場です。募集人数20~30名のとこ
ろ、69名もの応募が寄せられ、できるだけ多くの人に受講していただけるよう受
講者数を増やして開講することにいたしました。

※※※※ 調査研究 ※※※※
Ⅰ.学生「教材調査員」募集
 募集日時:6月6日(月)から6月16日(木)場所:多文化コミュニティ教育支
援室
 この調査は日本語指導が必要な外国人児童生徒向けに開発、あるいは発行され
ている日本語及び教科指導のための教材等を収集・分析し、教育支援活動のため
に必要な教材作成のあり方、及び内容を検討するためのものです。学生たちがこ
の調査に参加することにより、実際の現場と自分たちの思い描く想像との距離が
縮め、さらに今後行うであろう活動に研究の結果が反映されることも期待してい
るものです。

※※※※ 国際理解を深めるための各種講座 ※※※※
Ⅰ.川崎市・府中市小中学校における国際理解教育の実践
 国際理解教育は川崎市立東柿生小学校と菅中学校、府中市立第七中学校で行わ
れます。この活動においては、学生が主体となって積極的に活動を進め、基本的
知識習得のための勉強会等も行っています。先日10日(木)12時30から1時頃ま
で行われた東柿生小学校を訪問する学生による実践案の発表会においては、当支
援室運営委員及びアドバイザーの先生方にご出席いただき、学生の実践に関する
適切なアドバイスを頂きました。(※菅中学校の実践は後期からはじまります。)

Ⅱ.川崎市総合教育センター・国際理解教育研究会議への参加
 日時:5月2日、26日、6月13日、24日、7月1日以降未定
 川崎市ではかねてより各学校で国際理解教育を積極的に推進すると同時に、実
践を行うだけでなくその質を高める研究会も開催してきました。今年度は川崎市
立東柿生小学校、菅中学校における国際理解教育に本学学生が参加する事から、
学生・運営委員・専従スタッフが研究会に参加しています。研究会ではどのよう
な実践を行っていくかというテーマに即して川崎市総合教育センター指導主事の
佐藤裕之先生を中心に参加校の先生たちと本学関係者の間で議論が深められてい
ます。

※※※※ その他連絡事項 ※※※※
Ⅰ.親睦会がおこなわれました
 日時:6月3日 場所:円形食堂
 先日、多文化コミュニティ教育支援室の活動に参加している学生たちと運営委
員及びアドバイザーの先生方との懇親会が開かれました。普段、同じ支援室で活
動している学生同士でも活動内容が変わると意見交換を持つ機会が少ないことか
らこの親睦会が企画されました。親睦会には25名が参加し、楽しいひと時を過ご
しました。

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 このメールマガジンに関する御意見、もしくは支援室の活動に関連して、学生
にとって有益だと思われる情報をご存知の方がいらっしゃいましたら、
t-shien@tufs.ac.jp(支援室代表)までメールをいただければ幸いです。

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多文化コミュニティ教育支援室

多文化コミュニティ教育支援室は2012年の東京外国語大学の改組にあわせ、 より広いボランティア活動をサポートするためのボランティア活動スペースとなりました。
(本サイトはアーカイブとして公開を続けています)