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Japan on the Silk Road : Encounters and Perspectives of Politics and Culture in Eurasia

刊行
著者等
Selçuk Esenbel(編)小松久男(分担執筆)
出版社
Brill

内容の紹介

本書はグローバル・ヒストリーの観点から近代日本をとらえた論集で、とくにシルクロード、すなわち近代日本および日本人が関心を向けた中央ユーラシア地域に関わるテーマを扱っています。ここでいう中央ユーラシアとは地中海沿岸から東アジアにおよぶ広大な空間で、16篇の論稿は日本の外交や軍事戦略から日露戦争の影響、探検、建築、文学、学術研究など多彩なテーマに及んでいます。編者のセルジュク・エセンベル教授は長年にわたってトルコ(イスタンブル)のボアジチ大学を拠点に日本研究を牽引されてきた先生です。論集には日本外交史の研究で著名なイアン・ニッシュ先生をはじめ、世界各国の研究者が寄稿しています。この本をひもとけば、近代日本の知られざる側面を発見できることでしょう。

執筆者のコメント

小松久男(世界言語社会教育センター)
私は第6章のAbdurreshid Ibrahim and Japanese Approaches to Central Asia を書きました。主人公は帝政ロシア領内の西シベリアに生まれたイスラーム教徒のタタール人で、汎イスラーム主義のジャーナリストとして、まさにユーラシアを股にかけて活動した人物です。1909年に来日して詳細な日本旅行記を著し、1933年に再度来日して日本の対イスラーム政策に協力し、第二次世界大戦末期の1944年、東京に没しました。彼の墓は外語大に近い多磨墓地にあります。本書は個人で買うには高価ですが、幸いにして図書館に収められています。


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