【終了】2020年度 第一回FINDAS若手研究者セミナー「南アジアの文学・芸能と社会」

掲載日 | 2020年08月04日

2020年度 第一回FINDAS若手研究者セミナー「南アジアの文学・芸能と社会」

【日時】 2020年8月23日(日)13:00~16:30
【場所】 ZOOM会議
※要予約(参加をご希望の方は、ZOOMをインストールの上、下記に記載の事務局メールアドレスまで氏名、所属、連絡先アドレスを、8月21日(金)17:00までにお知らせください。)

【報告者・題目】
◆小尾 淳(大東文化大学国際関係学部 助教)
近現代南インドのバラモンと賛歌:バクティから芸術、そして「文化資源」へ
South Indian Brahmins and Hymns: from Bhakti to Art, and “Cultural Resources”

本発表はインド各地に古代より蓄積されたヒンドゥー教賛歌群の価値を、南インド・タミル地方の社会的・音楽的文脈でとらえなおす試みである。
南インドでは歴史的にバラモン階層と音楽との強い結びつきが見られ、今日に至るまで主流の南インド古典音楽やその周辺に位置する宗教芸能の担い手として大きな存在感を放ってきた。一方で、同地方は20世紀を通して非バラモン階層による反バラモン感情が席巻した土地としても知られる。政治的権力を急速に失ったバラモン階層の人々が文化の領域に活路を見出し、賛歌群を「文化資源」として認識し活用する事でいかに自らの「伝統」を堅守したかを、史料とフィールドワークのデータに基づいて明らかにする。

◆村上 明香(人間文化研究機構/東京外国語大学 研究員)
初期ウルドゥー語小説に現れる女性像:”Fasana e mubtala”のハリヤーリーを事例として
“The Women Mirrored in Early Urdu Novels: Focusing on Hariyali of “Fasana e Mubtala””

初期ウルドゥー語小説の特徴として、主要な登場人物を上流/中流階級の女性が占め、女性が模範とすべき理想の女性像が提示されたことが挙げられる。しかし、”Fasana e mubtala”(1885)の著者であるナズィール・アフマドは、当時の潮流に反し、「ハーナギー(売春婦)」であるハリヤーリーを準主役級の登場人物として起用した。ハリヤーリーはなぜ「ハーナギー」として登場する必要があったのであろうか。そこには、当時のムスリム知識人の女性観と「ハーナギー」の社会的特性が関係していたのではないかと思われる。
本発表では、様々な文献をもとにハーナギーの実態を探るとともに、19世紀におけるムスリム知識人の女性観の一端に迫りたい。

【使用言語】 日本語
【連絡先】  東京外国語大学南アジア研究センター(FINDAS)事務局
[E-mail] findas_office[at]tufs.ac.jp
[HP] http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/