研究計画

研究計画について

2022年4月1日に、10年以上にわたって継続した人間文化研究機構(NIHU)による東京外国語大学拠点南アジア研究センター(FINDAS)の研究成果を引き継ぎ、それを活用し、また一層発展させていくために、東京外国語大学南アジア研究センター(South Asia Studies Center)が設置されました。これまでは、「文学」や「情動」を中心的なキーワードに据えて研究・教育活動を行ってきましたが、今後は、国内外の研究機関や協定校等との関係を深め、これまでは手薄だった社会科学的分野や文理融合分野での研究も推進して行く予定です。
また、本センターでは、これまでの研究活動に加え、日本国内に居住する南アジアにルーツがある人びととの多文化共生をキーワードとして、さまざまなグループとの関係を積極的に構築し、必要な情報発信を行っていきます。

研究計画の概要

I. 研究活動

1. 研究会および公開セミナー等の開催

  • 南アジアに関する研究会を開催する。
  • 公開講座、大学の授業の一貫としてのリレー講座などを組織する。
  • 海外から研究者を招き、随時研究会や国際ワークショップを開催する。

2. 研究成果の発表

  • 国内での各種学会、国際会議においてセッションなどを組織し、研究成果を発表する。
  • 各種研究会・国際ワークショップでの報告をワーキングペーパーとして印刷物もしくはウェブ上での公開を通じて発信する。

II. 現地調査の実施

以下の目的のために、現地調査を実施する。

  • 史資料、文献の収集
  • 南アジア地域で進行している諸運動や出版活動、文芸活動に関するフィールドワーク

III. 若手研究者の育成

  • リレー講義の講師として若手研究者を組織する。
  • 「若手研究者セミナー」を開催し、若手研究者に報告発表の場を提供する。

IV. 国際連携の推進

東京外国語大学に既存する制度を通じて海外の研究者を招聘し、共同研究を推進する。また、海外の研究機関との研究交流を推進するとともに、大学執行部と連携しながら大学間交流協定の締結を進める。